交流戦後のローテ再編

2024.6.12(水) 

西武 5-0 広島 西武D 

カープと言えば松山竜平。まっちゃんと言えばアンパンマン。

ということで、いきなり「アンパンマンクイズ」を出題します。

問題。「パ」で始まる「アンパンマンが毎日やっていること」は何でしょう?

 

隅田と小園

隅田知一郎。24歳。

私はこの子がいるから西武を優勝候補に挙げていました。隅田が15~16勝するんじゃないかと思ってました。カッコ過去形。

昨日は見事な完封負け。

1回表の1番秋山にいきなり四球をくれて、私もカープも「ここで一気に決めるぞ!」と燃えました。

2番キクが送りバント。1死2塁。

3番野間はカーブをいい感じで捉えましたがセカンド正面。2死3塁。

4番小園は初球を打ち上げてレフトフライ。スリーアウトチェンジ。

 

小園は4タコ2三振。もちろんこういう日もあるんですが、1回表の初球のストライクかボールか微妙な高さのストレートを打って本当によかったのか?

小園の狙いはわかるよ。左中間に落とすか、あわよくば左中間を破りたったんだろ。調子のいい時はできてましたね。

だけど最近の小園は高めストレートを仕留めきれていない。ボール球のストレートをフライアウトすることが増えている。

 

カープが5連勝、6連勝していた時は、小園がタイムリーを打っていた時。

私は小園にシーズン打率.370を期待していますが、別に打率.300でも許してやるよ。

とにかく小園の打撃がまたちょっと荒っぽい感じになってきています。後ろには末包がいるんだし、一人で決めなくていいんだよ。

弱いチームや焦ってるチームは「俺が決めなきゃ、何とかしなきゃ」でボール球を追いかける。

強いチームや勝ってるチームは「ボール球は振らないよ。次に繋いでもいいんだから」の精神。何も焦ってない。

なぜか最近の小園は焦ってます。6月に入ってずっとだ。

 

話を隅田に戻しますけど、1回2回はやたらと牽制球を投げまくっていました。

1回表の走者は秋山翔吾です。2番キクへの1球目を投げる前から、2球くらい牽制を入れました。

これくらいなら、「まあキクがバントするか探ってんのかな?」で済む話ですが、キクがバントして秋山が2塁へ行っても2球くらい牽制を入れました。さすがに2死3塁では牽制をしませんでした。

 

2回表、先頭の5番末包が四球で出塁。

すると隅田はまた牽制球を投げます。

「8連敗だからやっぱ焦ってんだな。1点を惜しむと5点取られるぞ」

6番坂倉、初球を打ってセンターフライ。

「またセンターフライか。坂倉っていい当たりがいつも正面なんだよな・・・」

 

1死1塁となり打者佐藤啓介。

ここで隅田がまた牽制。

「末包だぞ、滅多に走んねえよ。いつまで牽制投げるんだ」

と思いましたが、実は末包って前節のロッテ戦で初球スチールを決めているんですよ。

隅田がそれを知ってるのかどうか知りませんが、走者が秋山と末包にしては妙に牽制球が多かったです。

 

すると隅田が牽制悪送球。言わんこっちゃない。

坂倉がフライアウトで潰したチャンスを、西武がタダでくれました。あざーっす。

 

佐藤が倒れ2死2塁。打者は8番矢野。

連勝していた時は矢野が繋いだり、自ら決めたりしていましたけど、今日はどうかな。ワクワクドキドキ。

隅田はいい感じで矢野を追い込みました。ツーストライク目のフォークボールを空振ったのは、ちょっとイヤな感じの追い込まれ方でした。

「頑張れ矢野。いつものように粘って行け」

カウント2-2。きわどいコースをよく見た。偉いぞ、矢野。

次の瞬間。2塁走者末包が隅田の牽制球でタッチアウト。完全に逆を疲れた感じでした。

 

末包の気持ちはわかる。

2死2塁でカウント2-2。矢野はチョコンと軽打するに決まってます。

外野の守備位置はテレビに映りませんでしたが、通常なら少し前進してる程度でしょう。まだ2回ですから。

ここでキャッチャー古賀君からサインが出ます。源田と隅田の呼吸もピッタリでした。末包は二塁に戻れず悠々アウトでした。

末包は前のめりになっていましたが、これも若さとチーム愛。許すぜ末包。

 

カープ打線

結局、隅田は98球完封勝利。西武は連敗を脱出。

世間はアホみたいにマダックス、マダックスと大騒ぎ。新しい言葉をすぐ使いたがるのは素人の証しだぞ。

隅田はそんなに「絶好調」という感じではありませんでした。

正直・・・カープ打線が掴まえきれなかった感じです。

 

「散発4安打で何を言うとるw」

と笑われるかもしれませんが、1回から4回までカープは毎回得点圏に走者を送りました。

そこでことごとく小園と末包と坂倉が初球を振り、隅田に簡単にアウトを与えました。

んで5回裏、西武に点が入ります。野球ってそういうもんだよね。流れってあるよね。そりゃ隅田もマダックスするよね。

冒頭のアンパンマンクイズを覚えてますか? そろそろ答えを発表しますよ。

 

本来のゲームプラン

カープ打線が積極的に仕掛けるのは正しい。小園と佐藤が初球を打つのも全く正しい。

牽制でアウトになるのも、盗塁成功率が5割以下なのも正しい。トータルで見れば盗塁失敗もカープにプラスに働いています。

昨日の西武の5得点はツーアウトからの5連打でした。

この間、西武は一切足を使っていませんでした。

 

「2死2塁や2死12塁で、どうやって足を使うんだよ!」

とおっしゃるかもしれませんが、カープの末包は2死2塁で牽制タッチアウトになっています。

 

「アウトじゃねえか!ダメじゃねえか!」

ではありません。私は若者たちにトライしろと言っているのです。

昨日も言ったばかりです。守りながら相手のミスを待つ。打ってくるだけのチームなら相手チームはエラーしてくれませんよ。プレッシャーが少ないから。

実際、隅田は牽制悪送球をしてくれましたし、前日の源田も間に合わない一塁へジャンピングスローしてくれました。相手を焦らすことができるとミスは起こせるものなのです。

 

西武の5得点は全部2死からのタイムリーヒット。

お見事ですが、

所詮単発です。長続きしません。

カープはどんどん足を使っていきましょう。

西武も昨日の戦い方ではまだまだ浮上できませんよ。足も使っていきましょう。

 

アンパンマンクイズの答えは「パトロール」です。確かに「パンの配送」もよくやってますけど、毎日ではありません。

素人の皆さんはアンパンマンが顔を濡らして弱ったり、顔をチェンジしてアンパンチでバイキンマンを倒すところしか見ていません。結果しか見ていない。

だけどアンパンマンは毎日毎日パトロールをしているのです。だから事件に出くわすのです。

アンパンマンの各話の冒頭は、必ずアンパンマンが空を飛んでパトロールしているシーンです。

アンパンマンは 準備 を怠らないのです。

機動力野球にも準備は必要。日本シリーズでタイムリーを打つために小園は今苦しんでいるのです。

 

ローテ再編

本日はボー=タカハシvs九里亜蓮。インターナショナルな対決ですね。

タカハシ君は1回オープン戦でボコってなかったっけ? どちらにしても今井と隅田よりは打ちやすいでしょう。

新井監督は「森下暢仁を一旦抹消する」と言いました。

交流戦終盤でおなじみの景色です。交流戦残り4試合を消化したら、カープは4日間試合がありません。予備日だから。

 

床田は抹消されませんでした。なら交流戦明けの床田は金曜日に回るのかもしれませんね。まだわかんないけど。

火水木に床田森下九里が勢揃いしているのはちょっと偏りすぎでしたから、良いタイミングですね。

それにしてもハッチと遠藤と森はどう扱うのかね? 常廣羽也斗は何をやっとんのかね?


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感