二軍のラミレスと佐々木泰と小林樹斗

2025.2.16(日) 

阪神 0-11 広島 宜野座 

広島 1-1 王子 天福 

土日は所用のため、ビデオで練習試合をチェックしようとしました。するとビデオに映っていたのは練習試合ではなく日南のブルペンや内野ノックの映像でした。

あ、そうか。土曜も日曜もカープはビジターだから、ヤクルトと阪神のキャンプ中継を録画する必要があったのか。そういえば去年もこのパターンに引っかかって練習試合を見逃した記憶がある。

ということで今日は内容薄めに土曜のヤクルト戦と日曜の阪神戦と、さらに日曜のカープ二軍vs社会人の試合を振り返ります。

内容薄いですよ。だってハイライトしか見てないんだもん。

 

ヤクルト戦

2025.2.15(土) 

ヤクルト 4-1 広島 浦添 

途中までは1対1でしたが、8回裏に益田が澤井廉にツーラン打たれて3失点。

益田以外の常廣、斉藤、松本、滝田は調子が悪いなりに粘って抑えた印象ですが、益田だけが粘り切れませんでした。

ツーランは仕方がないとしても、その後2死から二塁打→単打でさらに1失点したのはちょっと私的に 許せない 感じです。メラメラ。

8回裏の1対3で気を緩められるほど、益田の地位は確立されておりません。映像をしっかり見てませんけど、益田は日南からずっとこんな感じでピリッとしていません。しっかりしろい。

 

打線は9安打するも二俣のソロ本塁打による1点どまり。

この日は足を使えないメンバーが揃っていたので、相手にナイスピッチングされると苦しくなります。

まあしかし、9安打したことは振る力が付いてきた証明でもありますし、内田と林は四球もしっかり稼いでる。練習試合なんだからこんなもんでいいんじゃないの。

 

さて3点勝ってるヤクルトに9回裏の攻撃が回って来ました。

ここで登板したのが 高橋昂也

詰まったヒットを打たれましたが後続をゲッツーに仕留め、今日も8球スリーアウトチェンジ。

カットボールはほとんど低めに集まっており、フォークボールでもカウントを稼ぐなど、相変わらずの「省エネ幻惑投法」を続けています。

2025年の昂也君は面白い存在になるかもしれない。

左キラーは塹江に託すとして、1点負けてる場面に昂也が出て行く。8球チェンジでリズムよく打線が反撃。勝利投手は高橋昂也。終わってみれば「高橋昂也、40試合50回、11勝2敗、防御率2.70」とかで 大きな貯金 を作れるんじゃないか。

打って勝つチームや逆転のカープなら中継ぎ投手に勝ち星が付きます。若い頃の九里やアドゥワがそうでした。

 

阪神戦

打つ方は11得点。先制、中押し、ダメ押し。

投げても森→遠藤→健矢→河野で完封。

 

内田湘大が5打数4安打5打点。サード守備でも目立ってました。

5回裏の2本目のタイムリーは初球の真ん中ストレートを右中間にはじき返してツーベース。

私は うん? と思いました。

というのも、ここまでの内田は真ん中の甘いタマを必ずレフト方向に強く引っ張っていたからです。追い込まれるまでは必ず引っ張り。アウトコースすら引っ張り気味でした。

このタマは投手の失投で力のないストレートでした。内田よ、なんでレフトに放り込まないの?

友よ、その答えは「阪神の外国人投手のストレートがけっこう動いていたから」です。

強引に引っ張ればショートゴロになる可能性がある。だから内田は走者12塁で確実にセンター返し。内田はこの投手のタマを去年二軍で見ていたのかもしれないし、この日の試合でしっかり観察できたのかもしれない。チャンスで強引に行かず確実にセンター返しする打撃は鈴木誠也や小園海斗のようでした。

「なんだよ、20歳のくせに頭なんか使っちゃって」

私は嬉しいやら寂しいやら複雑な気分でした。

あなたは5点リードの2死12塁で鈴木誠也が真ん中のをホームランボールをコンパクトにセンター返ししたら、どう思いますか?

「スタンドに放り込まんかい!」

と思う人と、

「さすが四番だ、頼もしい!」

と思う人、半分半分じゃないかな。

 

中村健人が4打数2安打1盗塁。

やっと結果が出ましたが、まあ昨日の阪神のピッチャーは全員ストライクボールがはっきりしていたので、あまり参考にはならない。

それよか2回表の先制点はケンティーの2盗から始まりました。ケンティーのあの2盗は阪神バッテリーに大きな重圧をかけたと思います。

3番手の外国人投手が制球を乱した理由も

「カープは走ってくる」

と思ったからではないか。クイックに苦労して自滅してるイメージでした。

今年のカープは打って勝つ野球を目指していますが、走っちゃいけないわけでもありません。ケンティーのように成功するなら走っちゃおう。

 

王子戦

最後に日南の天福球場で行われたカープvs王子の話。

私はYoutubeのこちらの動画で見ました。

 

いやあ…目が離せない展開でとても面白かった。

この王子というチームは「王子製紙」時代から社会人野球の古豪。毎年強いんですが、今年のチームは動きが良くてかなり強いですね。投手も良いし、守りも良い。くふうハヤテより強いかもしれない。

という感じのチームとカープ二軍が対戦。結果は9回1対1の引き分けでした。

 

カープの投手は先発杉田から始まって9イニングを9人のリレー。中崎、ケムナ、辻、赤塚、長谷部、大道、高、小林。

1失点は1回表のショートメヒアのエラーから。王子の3番がセンターオーバー二塁打。コイツ凄いぞ。

中崎以降の8人は完封。辻大雅の制球とテンポが特に良かった。

9回表に出てきたのは前回藤川球児みたいな炎のリリーフを見せた 小林樹斗。※参考記事

この日の小林樹斗は先発投手の立ち上がりのような静かなピッチングで内野ゴロ2つと見逃し三振。三者凡退でした。 

 

攻撃面では王子の15番の先発投手と12番の右投手がなかなか手強く、苦労します。

6回裏に4番ラミレスがお手本のようなピッチャー返しで1対1の同点に追いつく。

ラミレスは4回裏にもセンター前ヒットを打ちましたが、コレがまさかの「ヒットエンドラン」でした。

ら、ら、ラミレスでエンドラン? あの空振り量産機のラミレスで?

 

4回裏0対1。2死1塁。打者ラミレス、走者羽月。

カウント1-1から羽月が走る。2塁手がベースカバーに入る。ラミレスが打つ。

打球はショートの頭を超えてセンター前。羽月はホームインしそうなほど3塁をオーバーランするが、東出コーチが止めて3塁ストップ。

甘いストライクでしたから「羽月の単独盗塁のサインで、ラミレスが打っただけ」の可能性が高いですが、ラミレスのエンドランがあまりにもキレイに決まったので思わずニヤリとする場面でした。

上の動画でサードゴロが結構飛んできますが、1回から9回までずっとサードを一人で守っていたのもラミレスです。

バントシフトや中継プレーなどは未知数ですが、とりあえずサードゴロを捕って1塁へ投げるがしっかりできるようにはなっています。送球もグッド。

万が一モンテロがスカタンだった場合、ラミレスの支配下昇格はあるかもしれないと思いました。

 

この日のスタメンはサードラミレス、ファースト前川、セカンド羽月、ショートメヒア。この布陣も興味深かったです。

そういえば練習生のメヒアと育成契約を結べば、二軍のショート問題は一度に解決しますね。田中と上本もいますし、山足もいる。二軍のショートはいきなり層が厚くなりそうです。

 

9回裏1対1。2死1塁。打者前川。

ネクストに背番号10を見て、盛り上がる天福球場。

重圧を感じる前川誠太でしたが、カウント2-1からコンパクトにレフト前。1塁走者大盛が一気に3塁。2死13塁。

 

ウグイス「7番安竹に代わりまして…バッター佐々木。背番号10」

盛り上がりました。この日一番の歓声は佐々木泰に送られました。

 

佐々木「二俣の野郎、昨日もホームラン打ちやがって…」

佐々木泰への初球はアウトコース直球、ボール。カウント1-0。

 

佐々木「この野郎、暴投なんか投げんじゃねーぞ。オレが決めてやる」

足を大きく上げる王子の右投手。サヨナラの場面では1塁ランナーが走ろうが走るまいが関係ありません。

2球目もアウトコース直球。143km。佐々木は振り遅れてファール。カウント1-1。

私が佐々木泰を小窪哲也みたいと評価するのがこういうところ。

内田は得点圏で引っ張ります。佐々木はいつも引っ張らない。どっちが良い悪いではなく、タイプの違い。内田はホームランバッター、佐々木は小窪や仁村徹のようなクラッチヒッター。

 

とにかくカウント1-1。

同じ頃、内田は一軍で4安打5打点を挙げているが、二軍の佐々木はまだ知らない。

3球目も外角のストレート。佐々木はセンター返しするかライトへおっつけるか、一瞬迷いました。その結果、右方向に打ったはいいものの、右手を返してこねちゃいました。打球は弱々しいセカンドゴロ。外角速球に泳いでセカンドゴロという不思議な打席でした。

私が見た時の佐々木泰にはこういう不思議な打席が結構多い。だから佐々木が長距離砲だと言われても、私はその言葉を鵜呑みにできないのです。

とにかく頑張れ。佐々木泰。小窪も青学のキャプテンでした。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感