5/12に書いた「誠也が丸打法で三冠王」という記事の中で、気になるコメントをいただきました。
「誠也は今季2塁打が異様に少ない」
えっ?
そうだっけ?
どれどれ・・・
※ここまでの鈴木誠也
37試合 124打数43安打 .347
二塁打5、三塁打0、本塁打13
本当ですね。
過去3年間の誠也のイメージは「二塁打数=本塁打数」なイメージ。
ホームラン打者と中距離打者の間くらい。
今日は二塁打数と本塁打数から見た打者タイプのお話です。
■ホームラン打者の人たち
「ホームランはヒットの延長」も確かに真実なんですが、ホームラン打者はホームランを狙って打つのが一般的。
OBなら王貞治、田淵幸一。
現役ならばおかわり中村、山川穂高、バレンティン。
「2ストライク後も一発を狙いますよ」って人たち。
この人達は「二塁打数<本塁打数」です。
王さんは20年連続「二塁打数<本塁打数」
通算の本塁打は868本ですが通算二塁打数は422本です。約半分。
ちなみに田淵は474本-167本。驚異の3分の1。男らしいです、田淵さん。笑
意外だったのは秋山幸二。437本-377本。
デビュー間もない頃の秋山幸二は純粋なホームラン打者でした。
後に3番を任され、徐々にヒット狙いのバッティングも増えていきました。
おかわり中村は385本-266本。予想より二塁打数が多かったです。
■中距離打者の人たち
中距離打者はアベレージヒッター。「二塁打数>本塁打数」な人たち。
OBならば立浪和義、谷佳知。それこそ「ミスターツーベース」とか言われてた人たち。
現役ならば坂本勇人、秋山翔吾あたり。
「ホームランはヒットの延長。空振りがイヤだから」ってタイプの人たち。
今、中日の高橋周平が絶好調でセリーグの二塁打王。令和のミスターツーベースになれるか。
通算最多二塁打数は立浪和義。487本。本塁打は171本。
立浪に抜かれるまで最多だった福本豊は449本。本塁打は208本。
そして世界の福本さんは三塁打がスゴイ。通算最多の115本。
三塁打こそ二塁打の延長です。これを合わせると福本さんは208本-564本です。田淵さんと正反対。
■中間の人
んで、ズルいようですが最近「この中間の人」たちが増えてきてます。
アベレージヒッターなのに本塁打も打てるっていうズルい人。←ズルくない
OBだと山本浩二、長嶋茂雄、金本知憲、ガッツ小笠原。
現役ならば浅村栄斗、丸佳浩。率も残せて本塁打も打てる人。
昔のアレックス=ラミレス、タフィ=ローズ、ブーマー=ウェルズもここ。
「二塁打数=本塁打数」な人たち。どちらもシーズン30本。
「2ストライクまでは一発狙いだけど、2ストライクからはヒット狙い」って打ち方は野球の基本です。
しかしズルい人たちは「2ストライク後もホームランを打てる」のです。
誠也は今季2ストライクで3本ホームランを打ってます。去年は30本中2本でした。
ギータは去年2ストライクで8発。36本中8本。
やっぱズルいぜ、柳田悠岐。
ちなみに私の中では落合博満はここじゃありません。
落合は非常に確率の高いホームラン打者です。打者タイプは王さんと田渕さんのところ。
■今年長打が目立っている選手
比較表。二塁打-三塁打-本塁打
鈴木誠也 5-0-13
坂本勇人 4-0-13
高橋周平 14-2-2
大田泰示 12-1-8
レアード 7-0-13
ブラッシュ 5-0-12
山川穂高 9-0-18
今宮健太 7-0-8
野間峻祥 5-4-1
野間はオマケでした。目指せシーズン20三塁打!
楽天のブラッシュが好きなんですよ。メヒアもあれぐらいやれないかなあ・・・
おしまい。
デザートは以下の記事。塁打数のお話です。