2024.10.31(木)
白組 4-8 紅組 マツダ
昨日、カープはマツダスタジアムで紅白戦を行いました。
中村奨成と林晃汰が活躍したと記事になっていますが、私は映像を見ていないので何とも言えません。
ただ面白いなと思ったのは「打順」です。
12番DH矢野
昨日は紅組11人、白組12人が出場。スタメン(?)はこちら、
紅組:1名原8、2二俣6、3大盛DH、4内田5、5田村3、6持丸2、7高木DH、8羽月4、9末包9、10林7、11中村健人DH
白組:1ロベルト8、2佐藤5、3宇草DH、4仲田DH、5ラミレス3、6中村貴浩7、7清水DH、8メヒア4、9韮澤6、10中村奨成9、11石原貴規DH、12矢野DH
見づらくてごめんなさいね。
ポイントは打順1~3番、4~8番、9~12番の3グループ。
1~3番は「見定め組」と言いますか、一軍の首脳陣が今一番打撃を見たい選手たち。
4~8番は普通組。練習生のメヒア以外はだいたい能力を把握している組。
9~12番は調整組。試合に出なくてもいいんだけど、おそらく宮崎キャンプへ行かないであろう12番DH矢野なんかは最後に打席でタマを見ておきたかったんじゃないか。
紅組のファーストが田村で、レフトが林なのもテストなんでしょうが、私には林晃汰を外野起用する日が来るとは到底思えないです。
白組のサードが佐藤啓介なのも面白い。セカンドに練習生のメヒア。
佐藤はおそらくプロで初めてサードを守りました。内田湘大がいますので二軍でもずっとセカンドでした。開幕直後にショートを守ったことがありますが、4月のうちに失格になった様子。一軍ではファーストでスタメン出場しました。
佐藤の本職はセカンドですが、一軍起用するとなるとサードも守れた方が俄然有利です。いや、面白くなってきた。
白組の1~3番は面白い。ロベルト、佐藤、宇草。足も速くてパワーもあります。
紅組の1~3番は名原、二俣、大盛。
名原がフェニックスリーグで絶好調だったのでアピールしたいところでしたが、記録だけを見ると6タコ。
大盛は3番抜擢に応えて5打数2安打。しかし大盛ももう28歳かあ。
6番レフト中村貴浩
白組の6番レフトに入ったのは中村貴浩。24歳。センターロベルト、ライト奨成。
私が来季最も期待しているのが内田、奨成、田村、佐藤の4人。
この中に加えたいくらい中村貴浩にも期待しています。
「じゃあなんで加えないんだよ?」
外野が空いてないからです。田村と奨成を外さなければ貴浩は一軍で試合に出られない。末包昇大はレギュラー確定。4番打者です。
中村貴浩は夏場に一軍で「3番レフト」をしてましたが、末包復帰に伴い二軍降格。
あの頃の貴浩は絶好調でも絶不調でもなかったんですが、3番で色々考えたり、左投手の時は堂林に代えられたりして調子の維持が難しかった。
「そこで結果を出すのが一流選手だ!」ともよく言われますけど、カープってそういう形でチャンスを掴むパターンが伝統的に少ない。
多いのは「えこひいき」されて試合に出て、ミスをガマンしながら成長していくパターンが多い。
菊池涼介も1試合3エラーして成長したし、丸佳浩もたくさん三振しました。
鈴木誠也だって野間と併用されながら出てきたし、野間なんてどれだけチャンス貰ったんだって話です。
中村奨成や田村俊介もある程度ガマンして使わないと出てこないよ。
この二人は「守備が上手い」のでガマンして使いやすい。打てないくせに守れなかったら見てられないからね。中村奨成の守備はグングン成長している。
中村貴浩も守備が相当上手くなりました。二軍に落ちた夏以降ファームではセンター中心に出場して堅実な守備を見せました。「レフトケンティー、センター貴浩、ライトロベルト」なんてよくわからない配置の日もありました。
貴浩のプレーぶりには「堅実さ」を感じます。中村奨成が高橋慶彦的な野性味、田村俊介が嶋重宣のようなパワーなら、中村貴浩には山崎隆造の様な「堅実さ」を感じるのですよ。
山崎ほどの足と肩はないんですが、貴浩の外野守備はとても堅実です。
打撃も山崎にはまだ程遠いですが、なんか方向性が似ていると思うんです。貴浩の「空振りしないところ」が山崎っぽく感じるところです。
中村貴浩に「豪快なスイング」や「空振り三振」のイメージをお持ちのカープファンも多いと思います。確かにツーストライク前や走者なしでは豪快なスイングも見せますが、走者がいる時のスイング軌道には「空振りしない山崎隆造」ぽさを感じています。
吉田正尚っぽくもあり、西川龍馬っぽくもある。中村貴浩は敦賀気比高校出身ではありませんが、フルスイングの中にもこの二人の様な「堅実さ」を感じるのです。バッティングの堅実さとはすなわち「空振りをしない」「ポップフライを打ち上げない」という意味です。
私が西川史礁など要らないと言い続けてきた理由はカープに中村貴浩がいるからで、西川がヘボいという意味ではありません。
秋季キャンプ
といった具合で、私は中村貴浩にとても期待しています。
今日がマツダスタジアム最終日。雨予報で今日は室内練習場になりそう。
明日以降、若手は宮崎に移動して秋季キャンプ。秋季キャンプは実践がほとんどなく練習漬けです。
春と違って秋は「追い込むことができる時期」なので、昔から「地獄のキャンプ」と呼ばれるキャンプは全て秋のキャンプでした。達川監督だけは春に地獄のキャンプをやって最下位に落ちたことがあります。
貴浩だけじゃないけど、頑張ってほしいね。
そういや忘れてた、宮崎で日本代表との練習試合があったわ。貴浩、内田も出るでしょうね。奨成も出してほしいなあ。