中村祐太は完全に戦力である

2023.6.18(日) 

広島 4-11 西武 マツダ

完敗です。カード勝ち越しですが3タテしたかった。

西武はよく打つ。河野佳も良かった。

私は昨日河野はせいぜい3回までと言いましたが、新井はあえて5回まで引っ張ったように見えました。目先の勝利より河野を大きく育てたいのか? スケールの大きい男ですよ。

さて今日は中村祐太の話をします。昨日は1回3失点だっけ?4失点だっけ?

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俺にしか見えないこと

「西武はよく打つ」とも昨日書きました。マキノン、渡部、長谷川は良いバッターです。鈴木翔平はドラフトでカープに欲しかった天才打者。ピッチャーの平良も良いバッターだと書きました。

河野佳は良いボールを投げていた。時折シュート回転もしましたが、坂倉はそのシュート回転も上手く利用してリードしていました。

だが打たれた。河野が2巡目に掴まることは1巡目を見ていれば素人の方にも予想できたと思います。

 

だが新井は代えませんでした。

「先発は5回まで」という単純なことではなく、河野に「打たれてこい」と言いたかったんじゃないでしょうか。大きく育てるために。

昨日は交流戦の最終戦で今日から試合が4日間ありません。

普通なら投手総動員。ローテの谷間を全員で埋める作戦をとるはずです。

だが新井はしませんでした。凄い男だよ。私にはマネできません。

 

まず河野を引っ張ったことが新井の凄さ。

ターリーを休ませて森翔平を上げてきたのも新井の凄さ。

アドゥワベンチ外の理由はわからん。

 

森もいいボールを投げてましたがツーランを被弾。

森浦も森も追い込んでから決め球が真ん中に入るので痛打を浴びます。実は栗林良吏もつい最近までこの傾向が見られました。

森浦も森も賢い子なのでほんのちょっとで修正できると思います。

特に森翔平は過去の実績がないため、過去のデータを好きな素人の方から「使えない」「クビ」とか言われそうですが、私はいずれ二ケタ勝利できると宣言しておきます。

 

中崎翔太も素晴らしいストレートを投げていました。ザキも使えます。後半戦は勝ちパターンに混ざってくるかもしれませんよ。

昨日よくわからない回跨ぎをした理由は9番の打順で左の代打を出させたかったからです。新井はこういう継投が好きです。4月8日の巨人戦でも同じパターンをやってました。

 

中村祐太のタマ

そして9回表に中村祐太が登板。

私は「祐太を勝ちパターンに抜擢せよ!」と思ってますが、新井の判断は敗戦処理。

祐太にはまだメンタル的なものが足りない、という判断でしょう。わかります。

 

その祐太は昨日もいいタマを投げてました。

ちょっとボールが先行して、カウントを取りに行って、ちょっと高くなって、西武打線に痛打されました。

 

中村祐太は今年プロ10年目です。

鈴木誠也は11年目。堂林翔太は14年目。

祐太は誠也より年上かなあと思ってました。1個下でした。

 

ハッキリ言って今シーズンはがけっぷちからのスタートでした。去年のオフも相当ヤバかったです。※関連記事

進退をかける中村祐太は去年先発、今年リリーフ。チーム方針に従って必死に生き残ろうと頑張っています。

 

中村祐太は過去9年間、ほとんどリリーフをやってきませんでした。ノビのあるストレートは完全に先発タイプ。

だが新井と高は今シーズンから祐太にリリーフ転向を命じました。高橋昂也もまさかのリリーフ転向。

「先発がダメだからリリーフ転向」ってそういう単純な話でもないと思います。だって新井と高はリリーフでダメだったコルニエルを先発転向させてますからね。

 

中村祐太はウエスタンで結果を出しました。リリーフメインで10試合。2勝1敗、防御率0.56

満を持して一軍昇格。一軍でも結果を残しています。昨日まで4試合に登板して6回を6安打、自責点1。

昨日も1回3安打4失点。自責点0。矢野のエラーから始まったから。

 

ライトオーバーの2塁打を打ったのが私の好きな鈴木翔平。カウント球のスライダーを痛打されました。

岸潤一郎のツーランもカウント球を一発で仕留められました。岸にフォアボール与えるくらいなら一発打たれた方が良いです。

何が言いたいかというとカウント2-0がダメということ。どうせ打たれるなら初球のカウント球を打たれなさい。若いヤツは初球から振ってこないです。カウント2-0にするから思い切り振られるのです。

 

中村祐太の未来

祐太のタマは悪くありません。

昨日もホームランを打たれましたが中村祐太は無四球です。スライダーでもストレートでもストライクは取れるのです。

今季6試合に登板して7イニングで被安打9。被打率.310

ですが与四球は7イニングでわずかに1個です。リリーフでこれはけっこう立派です。

 

んで防御率1.29は6月19日現在まさかのチームトップです。データ野郎はなんでこの話をしないのか。笑

まあ防御率はどうでもいいとして、祐太のタマはイキがいいです。勝ちパターンで使えます。

昨日の祐太はちょっとおとなしかったけど、もっと競ってる場面で使ってほしい。アドレナリンが出てもっといいタマを投げると思います。

 

過去9年間、中村祐太はあまり数字を残せていなかったので「どうせ今年もダメだろう」と思われがちです。

でもわずか2年前、矢崎拓也もそういう境遇でした。データが好きな素人どもにボロクソ言われてました。ストライク入らない、四球が多い。

私一人だけですよ。2年前インターネットで「矢崎は一軍で使える。スライダーでストライクが取れる」と豪語していたのは。※関連記事

 

今、矢崎拓也は日本代表の栗林良吏を抑えてカープのクローザーを務めています。

中村祐太もそうなると私は宣言しておきます。録音しとけ、カープファン。

矢崎はスライダーを投げなくなりました。祐太もなぜかカーブを投げなくなりました。リリーフは多くの球種を必要としないものなのかな。