リチャードのトレードと坂倉のスローイングについて

今日は細かい話をいろいろします。

秋広とリチャードのトレード。

坂倉のスローイングはどったの?

あと戸郷翔征の話もちょっと。

巨人ファンが喜びそうな話ばかりだな。

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秋広 ⇔ リチャード

試合のない月曜日に電撃トレードが発表されました。

22歳の秋広と25歳のリチャード。大江竜聖は26歳。

トクをしたのは 巨人 でしょうね。左バッターの秋広は近藤健介のケガが治れば出番はないでしょう。

大江竜聖もサイドスローに転向するなとあれほど言ったのに、最後はトレード。ソフトバンクの育成選手の中に左の変則投手なんて大勢いそうですね。

 

このトレードは「リチャードのため」に行われたのかもしれない。

リチャードは3塁と1塁しか守れません。ソフトバンクは去年山川穂高を獲得して、栗原をサードにコンバートしました。平たく言えばソフトバンクの4番が1塁手で、5番が3塁手です。

このままではリチャードは試合に出られないので移籍志願もしましたが、ようやく念願かなって巨人へ。

巨人なら1塁も3塁もスカスカです。リチャードにとっては大チャンス到来。

 

私はリチャードが「覚醒するかもしれない」と思ってます。若者を一軍の試合に出せばグングン上達するものです。二軍でいくら帝王をやってもダメなんですよ。一軍の試合に出さないと選手は伸びない。

今日からのカープ戦でさっそくリチャードがスタメンなら嬉しいのですが、NPBの場合は手続きかなんかでトレードされた選手が一軍公示されるまで大体 1週間くらい かかります。MLBだとすぐ出るんですけどね。

リチャードを見たかったなあ。カープはタマスタ筑後でリチャードにバカスカホームランを打たれてます。

 

坂倉のスローイング

続いては 坂倉将吾 の話をします。

まず皆さんが気になっている坂倉のスローイングについて。

坂倉はDeNA戦で三森に走られ、中日戦では上林に走られました。どちらも元ソフトバンク。

どちらも坂倉の送球がフワッとしていました。なんでか?

それは坂倉が 二軍の試合に3試合しか出ていないから です。

 

坂倉は突貫工事で一軍復帰しました。

骨折箇所は右手中指でした。場所は爪の下あたりのなんやらと言う場所で、ボールを投げる時に一番使う場所です。

ハッキリ言って坂倉は1ヶ月近くボールを全力で投げられなかったと思います。もしかすると今でも全力で投げられないのかもしれない。

坂倉は3月2日のオープン戦を最後に、2ヶ月近く試合に出ていませんでした。

4月下旬に二軍で3試合出て、一軍もまだ9試合です。坂倉は右手の骨折を治しながら試合に出ているのです。調整は非常に難しいと思います。

 

と言いつつ、私は

「坂倉の右手の骨折は大したことなくて、折れててもボールくらい投げられるだろう」

とも思ってます。

だからスローイングの強度と精度が欠けている理由は、単に「実戦不足」だろと思います。

4月にチョロチョロッと二軍で出て、5月1日に一軍マスクをかぶりました。以後坂倉は9試合連続でスタメンマスクをかぶっています。全試合です。チームは5勝4敗。

大瀬良とも組みました。森下とも組みました。

今日は森翔平ですが、火曜日のカード頭です。スタメン坂倉も大いにあり得ると私は見ています。

 

坂倉の打撃も復帰当初はかかと重心の当て逃げ打法でした。坂倉の悪い時は右足の前に両腕が先に出ます。去年の前半も同じでした。

しかしDeNA戦の2戦目で、4打席目にいい感じでバットを振れました。結果がライト前ヒットだったから言うわけじゃないんですけど、その前の3打席は全部腕が先だったのに、4打席目は右足が先に出ました。

そろそろ坂倉も打ち始めると思います。

  

本日のゲームプラン

予告先発は森翔平vs戸郷翔征。

2024年のカープvs戸郷は1勝2敗、防御率1.52でした。

この数字を見て「戸郷に抑えられた。さすがは戸郷」と思うヤツは素人のデータ野郎です。

 

去年の戸郷は実際良かったです。26試合で12勝8敗、防御率1.95。

戸郷は一昨年あたりから「スライダーの使い方が上手くなった」と私も認めています。※参考記事

去年の戸郷はカープと7試合対戦して、個人成績は2勝1敗、チームは4勝2敗1分。立派な成績です。

特に戸郷は火曜日や金曜に登板して、九里×2、大瀬良×2、床田×2、アドゥワ×1と対戦しての4勝2敗1分けですから、これはたいへん立派です。

 

そんな戸郷が前回はマツダで10失点。泣きべそかいて二軍降格。

一軍復帰した阪神戦でも敗戦投手になっています。そこから中7日で火曜日に先発。

前回10点取った試合では5番野間が戸郷から2安打しています。

 

野間は昨年も戸郷に対して打率.333。21打数7安打。

他にも小園.364、矢野.357、坂倉.333、堂林.308。

秋山と菊池は1割台。末包は9打数0安打。

このデータから矢野スタメン、堂林スタメンを組むのが素人のデータ野郎のアホ野球です。佐々岡時代に私は散々ディスってきました。※参考記事

 

「おっさん、データって何打数何安打だけじゃないんだよw」

という意見もわかるが、戸郷という投手の大きな特徴は

「走者が出るまでは割とテキトーに投げる」

です。東克樹にも床田寛樹にもそういうところがある。

 

走者なしで1球目を単打しても記録は1打数1安打。

2死2塁となって戸郷や東はギアを入れます。ここで打っても1打数1安打。

記録は同じ1打数1安打でも内容には雲泥の差があるのです。月とスッポン。小園と堂林。

 

堂林には悪いが、今日のスタメンはモンテロに決まっている。

そして矢野にも悪いが、今日のショートは小園海斗である。こちらも決定事項。

セカンド菊池が今日は休むかもしれない。カープベンチも過去のデータが結構好きだから。セカンド矢野はあるかもしれない。

 

そして問題のセンターである。戸郷に相性抜群の野間。絶好調の中村奨成。今日二軍から上がってくる秋山。

誰だろうねえ…私は奨成一択ですがね。

 

素人には「選手が〇〇できるようになってきた」が見えない。だから素人。

玄人には

「坂倉のバットが後から出てくるようになってきた」

「奨成がボール球をガマンできるようになってきた」

が見えるのです。

 

素人は野間が3割、秋山が3割しか見えない。

だからダメなのです。小園のショート守備がヘタな理由はサードを守らせたからです。

坂倉がキャッチャーの守備に苦しんでるのも、内野をたくさん守らせたからです。

小園と坂倉は1個のポジションでいいんですよ。1つのポジションに専念させればそいつの守備は

上手くなる

のです。

マルチをやるのは補欠の仕事。エースのポジションは1個です。