プロ野球のクールダウンと草野球のアフターの話【後編】

前編の続きです。前編は体のクールダウンの話。

後編は「心のクールダウン」の話です。

プロの選手たちは精神的なストレスをどうやってリラックスさせているのか?

 

平成のアフター

私たちの時代は試合後に食事することを「アフター」と呼んでいました。

今の若い子にアフターと言ってもわかんないだろうねえ。

平成時代に流行った言葉だと思うんですが、昭和時代にもあったのかな? 私は未成年だったので知りませんよ。

アフターとはAFTER。語源はスナックで閉店まで飲んだ後、ホステスのお姉ちゃんたちと一緒に打ち上げに行くことです。

マンツーマンのアフターもありますが、だいたいは5対5とか2対2のグループ交際が多かったです。私の経験ですよ。

エロいとこへ行くのはアフターとは言わない気がします。アフターはもっと軽い感じです。焼き鳥屋で飲むだけでいいし、私らの時代には「屋台村」っていう便利な施設があったので屋台村へよく行ってました。

 

草野球のアフターは試合後のメシのこと。

一番よく行ったのは餃子の王将。2位は焼き肉。3位ファミレス。

王将は安くて美味しいのでよく行きました。ビールも飲めるといいんですが、私はだいたい運転手でした。

焼き肉は何か嬉しいことがあった時。試合に勝ったとか新人がヒットを打ったとか。

 

「ファミレスは何すんの?」

 

これは野球人でなければ当てられないと思います。

 

正解は・・・

 

スイーツです。

草野球人は パフェ が好きなのです。

うちのチームだけかな? 今の若い子にも刺さりそうだけど。

ハンバーグを食べた後にパフェを食べるってイメージではなく、午後1時からの試合が終わって午後3時ごろ。メシでも酒でもない時にパフェってイメージです。

 

心のクールダウン

ここからマジメにプロ野球の話をします。

前編にも書きましたが、黒田博樹の言った言葉は「9月のカープは精神的なスタミナが切れた」です。※スポニチ

実は私も9月に入って「精神的なスタミナが切れた」んですよ。

9月18日までは「先発投手1人じゃスタミナが足りない。第2先発をベンチに入れろ!」と騒いでいました。※参考記事

この時点で9月の成績は3勝12敗。首位巨人とは5.5ゲーム差。

その後も先発がズルズル崩れるうちに、私もだんだん優勝を諦めかけていきました。

 

カープ失速の原因を大方の解説者は「肉体的なスタミナが切れた」と表現しました。

でも黒田は「精神的なスタミナが切れた」と表現しました。これは主に「先発投手の9月の状態」について語った言葉です。

体力的にもキツい時期でしたが、小園と坂倉は打撃好調をキープしていたし、矢野は9月に月間3割打ちました。秋山と野間も試合に出てた。

9月に崩れたのは確かに黒田の言う通り先発陣でした。リリーフ陣も打たれたけど、ハーンと黒原は頑張ったし、栗林が打たれたのも9失点のあの試合だけですよ。

 

で「心のクールダウン」の話です。

草野球人はパフェを食べるが、プロ野球人はどうやって心のクールダウンをするのか?

黒田の言った「精神的スタミナ」はどうすれば回復するのか?

黒田の場合、それは「勝ち星だ」と言いました。

大瀬良は確かに勝ち星に恵まれなかった。床田と森下は10勝してたけど、ずっとカード頭で精神を擦り減らしながら投げていた。

もしかすると床田と森下の勝ち星も少なかったのかもしれない。あの時点で12~3勝していてもおかしくなかった。

 

黒田は最後にこうも言ってます。

「僅差と点差が開いた場面では心の疲労度が違う」

黒田は大人なのでオブラートに包んでますが、直訳しますと…

 

打線がもっと点を取れ

という意味になります。

「開幕からいつもいつも0対0で、9月までメンタルがもつわけないやろ!」

「何が守り勝つ野球だ。投手陣のためにもっと点を取れ!」

という意味です。クロとは長い付き合いなので私にはわかるんですよ。

 

来年は点を取りましょう

今年は終わったので、来年また頑張りましょう。

新井は体力の節約と体力のクールダウンには力を入れてきました。

だが先発投手に少し頼りすぎてしまいました。そこは私も新井と同罪です。反省します。ピッチャーだけで守り抜く野球には限界があります。

 

打撃コーチを代えてもカープは打てません。

即戦力ルーキーがいきなり得点源にもなりません。

FAも値段が半額なら欲しいけど「値段が高すぎる」って選手ばかりなんですよね。それに人的補償まで獲られちゃうんですよ。私はそんなのイヤです。

攻撃力アップの最短距離は新外国人と 育成 です。

 

新外国人は来てみないとわからない。私はラミレスとロベルトでもいいと思ってるくらいです。あの二人は間違えば柵を超せます。夏以降、徐々に間違いを起こし始めています。

内田と田村もフェニックスで連日爆発しています。だけど映像がない。見たい。

今日はスカパーでカープの試合を見られます。待ち遠しいぜ。

結局、プロ野球選手の心のクールダウンって「勝つこと」なんですね。私はパフェで十分ですがね。


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑