プロ野球の「守備固め」が絶滅に瀕している

こないだカープのベンチ入りメンバーを考えましたが、私の構想の中には「守備固め要員」というのが入っていないんですよ。

今、12球団で試合終盤に守備固めをじゃんじゃん出すチームって、ひょっとしたらカープだけなんじゃないかと思います。

 

近年の傾向

3年前から私が指摘していることですが、阪神って試合終盤になってもサード佐藤輝明に守備固めを出さないんですよ。ヤクルトも村上宗隆に守備固めを出しません。

私は両球団のこの姿勢にいつも 賛辞 を送ってきました。ホメてます。

 

阪神にもヤクルトにもベンチに守備の上手い選手は残っています。それでも佐藤と村上に守備固めを出しません。1点差でツーアウト満塁になっても出しません。

理由は「延長戦に入った時に四番がいないと困るから」ではありません。佐藤と村上は「チームの顔」だから守備固めを出さないのです。

最後までグラウンドに残ってハイタッチするところをファンに見せたいって理由もあるし、守備がヘタでも彼らには「精神的支柱」みたいな役割もあります。守備の上手い補欠より、守備のヘタなキャプテンがグラウンドにいた方がチームの士気は高まるものです。DeNAの牧秀悟にも守備固めなんか出ません。

 

最近は主軸じゃない選手にも守備固めを出さないケースが増えました。

例えば巨人はベンチにオコエがいても、1点リードの9回にレフト丸とセンターキャベッジを守らせていました。

これこそ「延長に備えて」って意味もあると思われますが、「1回から9回まで試合に出てた丸」と「途中出場のオコエ」を比較して、阿部が「守備力はどっこいどっこい」と考えたのかもしれない。

 

パリーグはDHがあるため、守備固めはもっと少ない。

今時、積極的に守備固めを出しているチームは中日と広島くらいじゃないか。

中日はしょっちゅう同点の7回に細川を引っ込めるので、私は「アホじゃないか。助かるわあw」と思ってました。中日がリードしてるならまだわかりますが、同点で細川に代走を出す意味は全く分かりません。

 

言っときますが一番アホなのは広島の新井ですからね。

坂倉にすぐ代走を送るし、小園に代えて矢野を出したことも1度や2度ではありません。

夏頃からファビアンに守備固めを出すことはなくなりましたが、6月まではすぐに大盛を出してました。

 

カープの伝統

新井の守備固め崇拝の原因は「カープの伝統」にあります。

「代走今井譲二」が偉大過ぎて、カープは令和の今でも「代走のスペシャリスト」と「守備のスペシャリスト」の幻想に捉われています。現役ドラフトで足の速い子を取ったのも、この幻想に憑りつかれているからです。

辰見鴻之介はいい選手ですよ。カープが獲得したことは間違いじゃありません。彼はめちゃくちゃ戦力になります。

 

でも彼を一軍で使う時、彼の後に出す守備要員も必要になります。

代走今井の後に小川達明や木下富雄が必要だったように、代走専門の選手には次の回の守備要員もセットで必要になります。ベンチ枠を2個消費するわけです。

赤松真人や緒方孝市は代走の後、守備固めに使えました。

今井・福地・羽月・若き日の野村謙二郎は代走の後、別の守備要員が必要でした。これじゃ枠がもったいないんですよ。

 

ブルペン9人化

現在はブルペンの投手が8~9人いますが、昭和時代はブルペンの投手が 5~6人 しかいませんでした。実話ですよ。※参考記事

昭和時代の先発投手は完投するし、リリーフ投手は1人で2~3イニング投げるのが当たり前なので、ブルペンはマジで5~6人でした。あがりの投手を名前だけベンチ登録して「偵察要員」にしていたほどです。

現在は先発100球、リリーフは1イニング限定で3連投も禁止。そりゃ3割バッターもいなくなりますよ。

 

このようなご時世に、いつまでも昭和感覚で「スペシャリスト枠」をダラダラ消費し続けていいのか? 私はダメだと思います。

新井は「クローザーを固定したくない。8~9回は打順を見て投手を選びたい」と言っている。であればなおさら、守備固めを1人減らしてリリーフを1枚増やすべきではないか。

カープと中日だけなんですよ。主力をすぐ引っ込めて守備固めを出すのは。

 

そりゃレフトを守ってるのがブーマーとか門田であれば、守備固めの必要性も感じます。

でもファビアンと小園には守備固めは必要ありません。秋山翔吾にも末包昇大にも要らない。

買ってる試合のわずかなイニングの守備要員に1枠を消費するなら、リリーフ投手を1人増やそうよ。

守備固めの枠にロングリリーフを1枚入れて、計画的に「第2先発」を使えたら面白い。投手2人で8イニングを賄えたら面白い。

 

野手8人と投手9人

一軍ベンチ枠は26人です。

スタメン9人が

1森下、2坂倉、3モンテロ、4キク、5佐々木、6小園、7ファビ、8奨成、9末包

だった場合、ベンチ入りできる選手は残り17人。17+9=26人。

ベンチ入り野手を以下の8人とします。

石原、二俣、羽月、前川、堂林、秋山、大盛、野間

守備固めに出せる内野手は二俣と堂林くらい。

二俣のサード守備は上手いですが、それ以外の内野守備はスタメン組より落ちます。

堂林のファースト守備は12球団トップだと思いますが、それだけでベンチ枠を消費するのはイヤです。と言っても堂林とモンテロ以外に、カープに上手いと言えるファーストはいません。田村俊介には素養を感じますが経験が足りない。二俣は内野の中でファーストが一番ヘタクソです。

 

守備固めはもう要らん

結論。

カープの一軍に守備固めはもう要りません。ライト末包も十分上手いです。センター奨成もグングン上手くなってます。

ファビアンとモンテロも30発打てばGG賞を獲れるレベルです。外野のファビアンはちと厳しいか。それでもファビアンの守備力は守備固めの要らないレベルです。

 

昨日護摩行を頑張った堂林ですが、いくらファーストが上手くてもそれだけで一軍の枠を消費している場合ではありません。カープの毎年の失速は守備固めに対する 妄信 も一因だと思います。

クソ暑い夏場に失速しないよう、投手の負担を減らしましょう。

守備固めの枠を投手に消費しましょう。

 

勝田も矢野もセカンド限定なら常時一軍に置くべきではありません。

勝田と矢野はベンチスタートでは活きないタイプ。スタメンでこそ輝くタイプです。

羽月・小園・キクの3人が一軍なら、控えセカンドは1人で十分です。今回は右の前川をチョイスしましたが、前川・勝田・矢野のうち一軍にいるのは1人でいいです。

 

WBCメンバー予想の時にも書きましたが、上手いやつから順番に選んでもチームは強くならないんですよ。

若月・坂本・中村悠平の3人を選んじゃダメなのです。同じタイプだからです。

若月がスタメンの時は、坂本も悠平も出番が無いんですよ。坂本がスタメンなら若月に出番がない。

だから私は第3捕手に坂倉か郡司を選べと言いました。若月がスタメンの時、ベンチに必要な捕手は若月とはタイプの違う選手です。

 

同じ理由でキクがスタメンの時は勝田が要らん。

秋山が代打の時は野間が要らないのです。

新井はアホみたいに毎日矢野とアツをベンチに入れて、試合に勝っていようが負けていようが、矢野とアツを試合で使うところがありませんでした。

矢野を一軍に置くならキクが二軍です。上手いやつから順番に一軍メンバーを選んではダメなのです。

スタメンの選手とベンチの選手は別の役割があります。

秋山と野間が2人ともベンチにいればどちらか一人の出番がないだけでなく、リリーフ投手の負担が増すのです。

 

大盛穂にはスタメン・代打・代走・守備固めと仕事がたくさんあるので、一軍には欠かせません。

二俣や上本みたいな選手もスタメンでは出られないかもしれませんが、侍ジャパンのベンチには需要があるのです。


おしまい
 ↓↓↓ ( ※ポチッとワンクリックしていただけると励みになります)
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村

ありがとうございました。

-構想