ドラフト番付に見る左打者の位置付け

ドラフト会議まであと4日。

ドラフトの話題は普段あまり交流のないアマチュア野球ファンとプロ野球ファンが交流する機会が増えるので楽しい。

そしてアマチュア野球に詳しい方やスポーツ紙が「ドラフト番付」なるものを作成してプロ野球ファンを楽しませてくれます。

 

ドラフト番付

こちらが週刊ベースボールのドラフト番付2023です。

去年の東の横綱は常廣羽也斗(青学大)でした。西の横綱が細野晴希(東洋大)

2人ともプロ1年目は2試合の登板に終わりました。私は細野君は最初から素材型だと思っていたので芽を出すのはこれからですよ。ドラフト番付は決して1年だけで評価してはならない。

 

大関が西舘、武内、草加、下村。関脇が古謝、西舘。そうだったねえ。

トミージョンが2人いましたが、まあみんな「ちょぼちょぼ」の成績でした。相撲で言えば7勝8敗か6勝9敗。武内だけが21試合で10勝6敗。

即戦力のドラフト1位はこんなものです。それほど現在のプロ野球では「1年目」に活躍することが難しいことなのです。ルーキーたちは2年目以降に頑張ればよい。

 

ここで唐突に9年前のドラフト番付2015を見てみよう。

東の横綱は駒沢大の今永昇太でした。西の横綱が明治大の上原健太。おお、そうかぁ。あの頃はそうだったなあ…

大関には高山俊(明治大)、高橋純平(県岐阜商)

関脇が茂木栄五郎(早稲田大)、小笠原慎之助(東海大相模)

小結が岡田明丈(大商大)、熊谷健人(仙台大)

前頭に森下暢仁(大分商)、吉田正尚(青学大)、坂本誠志郎(明治大)の名前もありました。明治多いな。

 

んで実際のドラフト会議では大関の高橋純平に3球団、高山俊に2球団でした。

今永はDeNAの単独1位。上原健太は日本ハムの外れ1位でした。

競合した高橋純平は既に現役を引退。プロ通算4勝3敗。

高山俊は阪神の8年間で通算330安打。現在はイースタンリーグのオイシックス新潟で頑張っています。

 

何が言いたいかというとドラフト前の期待値、番付などあまりあてにならないということ。

私が2015年のカープにほしかった選手は原樹里(東洋大)、吉持涼太(大商大)、成田翔(秋田商)、高橋奎二(平安)、オコエ瑠偉(関東一)など。

実際にカープが指名したのは岡田明丈(大商大)、高橋樹也(花巻東)、西川龍馬(王子)、仲尾次オスカル(ホンダ)などでした。

 

モイセエフ=ニキータvs正林輝大

今年のドラフトで「カープの補強ポイントは右の外野手」という評価は決定的に間違っています。

2015年頃にカープが流行させた年齢別ポジションシート。最近はみんながあれを自作して「ここに隙間が空いてる」と言う。

ピッチャーやキャッチャー、二遊間などの特殊なポジションにおいてはそのシートは有効である。

だが「外野手」においてはそのシートは役に立ちません。

 

なぜなら外野手はいつでも誰でもそこにはめ込むことができるからです。空いていても急いで埋める必要はないのです。

カープの20代の外野手がいないと言いますが、24歳の久保修と25歳の中村奨成がいます。左打者の田村俊介もいる。

来年のカープも打線には苦労するでしょう。西川が入ろうが宗山が入ろうが1年目からチームの得点源になることはまあ難しい。

9年前の高山俊も2球団競合。去年の度会も3球団競合でした。それでも1年目から得点源は難しい。カープは来季も打てないでしょう。 

末包を小園と坂倉で挟めば少し点が入ります。コゾスエサカの順で並べれば末包が活きます。30発打てるかもしれません。

 

話が逸れました。モイセエフ=ニキータの話。

カープにはあまり縁の無さそうな選手ですが、モイセエフニキータは左投げ左打ちの大砲。外野手。豊川高校。

私、この子が甲子園でホームランを打った試合をたまたま見てたんですよ。

低反発バットに変わった大会で最初のホームラン。低反発第1号はモイセエフ。ハーフではなくご両親ともにロシアの方だそうだ。

 

この子はカープの補強ポイントに全く合致しなさそうに見えますが、それを言えばアマチュアナンバーワンのショートこそ一番カープに合致しないポイントです。それでもカープはいい子ならば1位で指名します。

このモイセエフ君はプロで面白いバッターになりそうな予感がします。左投げ左打ちですがカープが行っても面白い。

 

同じような大砲タイプで高校全日本に選出された神村学園の正林輝大君も左打者。この子は右投げ。外野手。

モイセエフにはパワーを感じます。正林には巧さを感じる。

モイセエフがバースなら、正林は松中信彦といった感じ。

二人とも「左の外野手」です。補強ポイントじゃない?

 

2017年のドラフト番付では横綱が清宮幸太郎(早実)。大関に中村奨成(広陵)、安田尚憲(大阪桐蔭)。

九州学院の村上宗隆は関脇でした。熊工の山口翔も関脇。

ドラフト番付などあてにならないものです。プロに入って頑張ったヤツが勝つ!・・・と言いたいところですが、頑張ったヤツでもケガして引退することもある。ディスイズプロ野球。

 

村上宗隆が三冠王を獲ると思った人は少ないでしょう。

坂本勇人も外れ1位。山本由伸はドラフト4位です。

カープにモイセエフと正林が欲しいというわけではありませんが、

「この子ら、いいバッターになりそうだな」

とは思っています。

田村とは年齢が離れているし、内田仲田ともポジションが違います。かぶらないんじゃないか。

 

私の好みはモイセエフ。3位で獲れたら嬉しい。

正林もいいよ。前田智徳っぽさもあるから。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感