セリーグ個人タイトル展望。村上宗隆の三冠王は黄信号?

カープはCS進出を懸けて頑張っておりますが、

佐々岡カープ3年目もBクラス。さらに今年は個人タイトルも何一つ獲れそうにありません。

一時期、坂倉将吾が最多安打のタイトルを争っていましたが、それももう残り4試合では厳しくなりました。

そこで今日はセリーグの個人タイトルについてあれこれ展望します。実は村上宗隆の三冠王がけっこう危ないです。

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セ打撃タイトル

【1】打率 村上.330、大島.318、佐野.305。

残り10試合で1分差は「セーフティーリード」かと思ってましたが、計算してみると案外危ないです。

今日は9月22日(木)。現時点でヤクルトは残り10試合。中日9試合。

もし村上が残り試合を36打数9安打、打率.250ペースだった場合、最終的に打率.3245となります。

もし大島が残り試合を40打数16安打、打率.400ペースだった場合、最終的に打率.3251となります。

机上の計算ではありますが、あり得ない数字ではありません。

 

ただ日程的には現状、中日の最終戦が10/2(土)で、ヤクルトの最終戦は10/3(日)に組まれております。つまり村上は大島の動向を見ながら10/3(日)の試合を欠場することができます

この時に村上の本塁打数が59本や60本だった場合、話がややこしくなります。

無邪気な村上はカッコつけて全試合フルイニング出場すると言うでしょうが、私が高津なら三冠王を危険にさらしてまで村上をフル出場させないです。

セの首位打者争いはどうなりますかね。確率では村上8割、大島2割くらいあると思いますよ。村上君は最近調子を落としているのでね。

 

【2】打点 村上132打点、大山82打点

【3】本塁打 村上55本、岡本29本

【4】出塁率 村上.470、大島.370

3つとも村上で決まりでしょう。ここまで村上四冠王。

 

【5】最多安打 近本152、村上150、中野150、坂倉149、佐野148

村上が最多安打まで獲っちゃうと史上6人目の五冠王となりますが、ここは少し厳しい。村上は敬遠されるからです。

かと言って上位の近本、中野、坂倉は残り試合数が少なくタイトルは厳しい。本命はDeNA佐野ではないでしょうか。6位以下の選手は差が開きすぎています。

ちなみに過去の五冠王5人とは中島治康、王、落合、バース(2回)、松中です。イチローは本塁打王を獲れませんでしたが、盗塁王を穫って打撃五冠に輝いたことがあります。

  

【6】盗塁王 1位近本29個、2位塩見24個。

ヤクルトは阪神より試合数が多いですが、まあ近本で間違いないでしょう。

 

セ投手タイトル

【1】防御率 青柳2.07、西勇輝2.18、大野雄大2.49

ここは激戦で最後まで目が離せません。阪神勢の一騎打ちでしょう。大野雄大は2試合連続完封しても2.23です。ちょいと厳しいと思われます。

 

【2】最多勝 青柳12、戸郷12、大貫11勝、今永10勝

残り登板数は青柳が1.5試合なのに対し、戸郷、大貫、今永は残り2試合先発予定です。

今年も13勝で複数の投手がタイトルを分け合う形と予想されます。戸郷にだけは取らせたくないぜ。ブツブツブツ・・・

青柳の登板数が1.5試合というのは9月27日(火)のヤクルト戦に先発した後、10月2日(日)のヤクルト戦に中4日で先発ないしリリーフ登板が可能だからです。

私の希望は青柳が単独で14勝してくれることです。

 

【3】最高勝率 青柳.750(12勝4敗)、戸郷.667(12勝6敗)

こちらも青柳が有利ですが、万が一ハナクソ戸郷が2連勝して、青柳が0勝2敗だと戸郷が逆転して最多勝&勝率の投手二冠に輝く可能性があります。頑張れ青柳、負けるな青柳。

戸郷が2勝0敗で勝率.700、青柳が0勝1敗だったら勝率.706で青柳です。

 

【4】セーブ王 マクガフ37、大勢36、ライマル35、ヤマヤス35

こちらは僅差ですが、残り試合数と勝率から見てマクガフで固いでしょう。ヤクルトが4点差以上で勝利したら知らんけど。

大勢君はよく頑張りましたが、試合数が残り少ない。さらに巨人は弱いので不利。ライデル=マルチネスと山崎康晃にも可能性は残されていますが単独でのタイトル獲得は厳しいでしょう。

 

【5】ホールド王 湯浅42、ロドリゲス40、伊勢39、エスコバー38

正式名称は「最優秀中継ぎ投手」 湯浅は阪神の湯浅。後述しますが実は彼、もう1個別のタイトルも狙える位置にいます。

湯浅君はここまで55試合に登板して防御率1.17。被打率.197、WHIP0.91。42ホールドポイント。今シーズンは完璧と言っていいピッチングを披露しました。

私、今年の3月の時点で「この湯浅君は今年、阪神のセットアッパーかクローザーになるだろう」とブログに書いています。証拠記事 来シーズンも頑張ってほしいですね、カープ戦以外で。笑

残り試合数の多い中日のジャリエル=ロドリゲスやDeNAのエスコバーもタイトル争いに絡んできますが、私としては湯浅君にタイトルを穫らせてあげたいです。

森下暢仁の友達、伊勢君も今年はたいへんよく頑張りました。伊勢と湯浅でタイトルを分け合ってくれたら私は嬉しいかな。

 

【6】最多奪三振 戸郷141、森下130、青柳128、高橋127

げっ。ここにも戸郷が。メラメラメラ・・・

さっき言いましたが、戸郷は残り2試合に先発します。森下は1試合。青柳は三振を取るタイプではない。このままでは戸郷のタイトルがもう1個増えちゃう。いつもハナクソほじくってるあの戸郷が。妊娠中絶野郎のいるあのチームが・・・

誰か戸郷のタイトルを阻止できるヤツはいないのか?

4位の高橋は127三振か。ちょっと遠いな。

 

ん?

誰だ高橋って? ヤクルトの奎二か?

いいえ違います。

セ4位の高橋は・・・

 

中日の・・・

 

高橋宏斗です。若干20歳。

なんだコイツ、高卒2年目のくせに104回127三振も取ってやがる。カープからは19回で25個。凄すぎる。笑

おっと今日も投げてるじゃないか。なになに、ここまで3三振か。

高橋君もせいぜい残り2試合登板でしょう。2試合で20三振奪っても戸郷には追いつけない。

悔しいですがセの奪三振王はハナクソ戸郷で確定です。高橋君はお見事でした。

 

【7】与四球王 九里52、戸郷48、森下41

もちろんこんなタイトルはありませんが、カープ勢が上位を占めてるのはこんなのばっかしです。

 

表彰タイトル

以上が「数字」に基づくセリーグの個人タイトル。

ここからは「表彰」に基づく個人タイトルの考察です。

では参ります。

【1】最優秀選手

いわゆるセリーグMVP。実は記者投票です。今年のMVPは村上宗隆一択でしょう。満票じゃないとおかしいです。

 

【2】沢村賞

今年は5人のノーヒッターが誕生しました。82年ぶりのプロ野球最多タイ。

そのうちの一人山本由伸が2年連続沢村賞で間違いないでしょう。

ちなみに82年前のノーヒッター5人のうちの一人が沢村栄治。3回目のノーヒットノーランでしたとさ。

沢村賞は記者投票ではなく連盟表彰です。決定権は我らが北別府学さんにあります。

 

【3】新人王

こちらも記者投票。セリーグの新人王は巨人の翁田大勢で決まりと言われております。印象度が強烈で記者投票で圧倒的な票を稼ぐでしょう。

だが待ってください。大勢に真っ向から張り合える選手がもう一人存在します。

中日の高橋宏斗もよく頑張りましたが、1年間フル稼働した大勢とは比較になりません。

なら誰なんだ、そのもう一人というのは? 

 

それがさっき書いたセリーグのホールド王、阪神の湯浅京己投手である。

■G大勢 55試合 1勝3敗36セーブ8ホールド 55回56三振 防御率1.88

■T湯浅 55試合 2勝3敗0セーブ40ホールド 54回62三振 防御率1.17

スタッツではほぼ互角。と言うか湯浅君のほうが若干上でさえあります。

シーズン前半の印象で、おそらく大勢が新人王だと思うんですが、湯浅君の安定した活躍も見事でありました。

私はクローザーにもセットアッパーにも同等の価値を置いていますので、セーブ2位の大勢vsホールド1位の湯浅では湯浅君に一票入れたいですね。大勢君もよく頑張りましたけどね。ハナクソもほじんないし。

 

「新人王が記者投票」というのもミソでして、近年の低レベルな記者投票を見ているとダントツで大勢に決まるでしょうね。

私は僅差であってほしいと思います。大勢は1年目で湯浅は4年目だけどさ。