スキだらけの4連勝 [守り勝つ野球]

2021.7.14(水)

広島 2-0 中日 マツダ

今シーズン初の4連勝!

「広島は前半、最高の終わり方をしたわね」

「森下君ってスゴい」


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まだ甘い

漫画スラムダンクで数々のスーパープレイを見せるルーキー流川楓。るかわかえで。

中でもバスケファンが「ありえねー」と口を揃えるプレイが、神奈川県大会決勝で見せた「いったん戻してまたダンクに!?」というプレイ。

30年前「これはNBAでもあり得ない!」と大いに話題となりました。笑

この流川君は主人公ではありません。主人公のライバル。いつも空中でなんかいろいろ動いてる選手なんですよ。

カープで例えると小園海斗みたいな選手ですかね。中村奨成かな。とにかく身体能力抜群で不可能を可能にし、負け試合を勝ち試合に変えるスーパースター。それが流川。ルカワとも言われる。

スラムダンクで人気投票をすると「1位が三井寿、2位が仙道彰、3位が流川」という結果が多いんですが、私の1位はいつも流川です。どあほうが。

 

昨日の森下は流川でした。

優勝候補・海南大附属との試合で、前半戦の最後に信じられないスラムダンクをかまして「湘北は前半、最高の終わり方をしたわね」と言わしめたのが昨日の森下です。

 

森下は個人技で敵も味方も圧倒しました。まさに一人舞台。なのに・・・

なんで8回で代えたのかねえ・・・ふざけたことをやってると強いチームには負けますよ、佐々岡。私は怒っています。今の栗林なら110球の森下のほうが断然信頼度は上です。森下は日本のエースで金メダル。スキを見せた広島カープ。また「閉幕ダッシュ」で前半戦良い終わり方をしましたが、佐々岡野球では後半も勝てないでしょうねえ。スキだらけです。

 

無死1塁で林晃汰

7回裏、1対0。広島1点リード。森下vs柳裕也

5番坂倉がヒットで出塁。無死1塁。打者は6番林。

ここは送りバントをする場面でした。

私の作戦は代打三好。河田の作戦は林でヒットエンドラン。

結果はファーストゴロで1死2塁を作りました。しかしこの作戦は完全にダメ。スキです。「好き」ではなく「隙」です。

林のファーストゴロはマグレです。チェンジアップを引っかけただけ。ストレートだったら12塁間を抜いていたかもしれない。林はまあまあ柳にタイミングが合っていました。

しかし林でヒッティングはリスクです。打って勝つ野球で勝率3割の野球。ヒットの確率30%に頼る野球は弱いです。

林はまだ「ヒットを打つ打撃」しかできません。3年目だからそれで良い。

野間、小園、坂倉は「走者を進める打撃」ができます。田中も安部も当然できる。コイツらなら無死1塁でエンドランもOK。林ではダメなのですよ。リスクが高いから。

7回裏のエンドランは成功しましたし、8回裏のダメ押し点は林のタイムリーでした。しかしそれは結果論です。7回裏の林には代打を送るべきでした。それが守り勝つ野球。しかも「森下で守り勝つ野球」なのです。得点にならずとも1死2塁を作り、柳を疲れさせれば作戦は大成功なのです。

 

森下続投

7回裏、1死2塁。7番菊池が三振。2死2塁。

打者は8番石原。ネクストには松山竜平。

「え?森下代えるの?」

ブルペンにはケムナ、バード、コルニエル。森下はキャッチボールもせずベンチに座ってる。

「待て待て待て。負けるぞ佐々岡」

 

柳は石原を敬遠気味に歩かせて2死12塁。

ここでバッターはなんと森下暢仁。嬉

鳥肌立ちました。わかっとるやんけ、佐々岡。

森下の演技も見事でした。去年ピレラがネクストにいたんですが、アイツは芝居がヘタでした。森下は上手でした。私もダマされました。笑

 

森下は三振。うーん、待てのサインで良かったと思うけど、まあいいか。

森下はイメージほど打たないですね。ノムスケや大瀬良の方が打撃は上ですね。

 

柳降板

8回表、1死無走者。

「9番柳に代わりまして、ピンチヒッター高橋周平」

わーい。ありがとう与田。

 

里崎智也が2年連続で「中日優勝!」を予想して話題となりましたが、実は中日は投手力が良いのです。里崎の予想にもそれなりの根拠がある。

ただ首脳陣の采配がヘタ。栗原打撃コーチと伊東勤ヘッドコーチがいて「なぜ?」と言いたくなります。カープと似ています。

例えばスタメンコロコロです。

高橋周平の状態はよく知りませんが、あの守備力と入団経緯。さらに昨年の契約更改。投手森下。諸々の条件を考えると5番でなくとも7番サード高橋周平は必要だと私は思うんですよね。堂上と阿部が昨日打ったから今日もスタメンというのはわかるけど、どことなく与田の野球は幼稚だなと感じます。佐々岡野球に似ている。

「柳に代打」もとてもカープは助かりました。もしかしたら8回裏に1点取れるかも。8回裏、与田はまた左打線に又吉を出してくれました。アホだねえ。1点追加。2対0。勝利確定。

 

カープロス

8回表終了時点で佐々岡自ら森下に握手。

コイツ森下としか握手しません。キモいのう。九里ともしてやれ、大瀬良ともしてやれ。

そもそも100球の森下をなぜ代える?

8回裏に野間と林が打ったから2対0になったけど、もし無得点で9回表ならどうするのか?

1対0、1点リードの9回表に投げる投手は私の場合は森下暢仁です。一択。9回は栗林って誰が決めたんだ、まったく。

 

森下は日本のエースです。完投して当たり前。栗林が絶好調でも私の9回は森下です。津田や大野がいても9回は北別府、佐々岡、黒田なのです。

この日は完封もしていました。

石原のリードは変化球が多すぎて私も森下もイライラしっぱなしでした。

それでも「まあいいよ。石原のやりたいようにやらせてやろう」と考えた森下。サインに首を振る回数は少なめでした。

栗林も良い投手ですが私の中ではまだBランクです。1イニングならAランク。

森下は9イニングでSランクです。NPBで沢村賞を獲ってMLBでオールスターの投手です。

完封ペースなのに代えてどうすんだよ、佐々岡。アホだねえ。

 

今日から1ヶ月カープロス。

前にも言いましたが五輪野球を解説するつもりはありません。

コロナの時にやってたカープ名勝負列伝の続きをやることにします。