サッカー日本代表はワールカップに過去何度出場したか?

2024.2.3(土) 

イラン 2-1 日本 ドーハ

昨日はカープのキャンプ中継を見られませんでした。

ビデオ撮ってるので今晩見ます。斉藤優汰のフリー打撃登板を見てみたいです。

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勝利への執念

現在開催中のサッカーアジアカップ。

日本代表は惜しくもベスト8で敗退。

失点のシーンは完全にイランのファールスローでしたね。

 

まあそれはいい。

私が今日カチンときてるのはサッカーダイジェストのこの記事。

「君はアズムンの涙を見たか?タレント力で勝てるほどアジア杯は甘くなかった」※サッカーダイジェスト

 

アズムンというのはイラン代表のエースストライカー。ASローマ所属。

サッカーダイジェストいわく

「イランのエースは日本に勝って男泣きした」

「日本代表はW杯では泣いたくせにアジア杯では泣かなかった」

とのこと。

 

要するに

「イラン代表は必死こいて日本代表を倒しに来た。なのに日本代表はスマートな戦い方で必死こいてなかった。ワールドカップでは必死こいてたくせに、アジアカップは本気じゃなかった」

と言うのです。

 

スポーツ紙以外の論調もそうです。

「日本代表には勝利への執念が足りなかった。もっと泥臭くハードワークするべきだった」

 

まったくどれもこれもど素人の皆さんがお考えになりそうなことばかり。

一般紙はともかく、かつて私が愛読していたサッカーダイジェストまでこんな素人記事を書くとは非常にガッカリです。

粕谷秀樹はいったい何をやっとるんだ!?

 

日本代表の戦績

粕谷秀樹氏とはワールドサッカーダイジェストの初代編集長。30年前、20歳の私にサッカーを教えてくれた人。現在は65歳なので編集長はとっくに引退なさっているでしょう。

あの頃の日本代表はまだワールドカップに出たことなくて、1992年のアジアカップで初優勝した時はそりゃもう日本サッカー界は大騒ぎでした。

サンフレッチェ広島の高木、森保、前川が優勝メンバー。ラモスやカズや柱谷もいた。

 

日本代表メンバーは全員Jリーガー。海外でプレーする日本人など一人もいませんでした。

実はJリーグは1993年の開幕。だから正確には1992年の日本代表メンバーは全員「日本リーグ所属選手」でした。要するにプロ選手じゃなく社会人選手だったってこと。

32年前のアジアカップを制したメンバーは全員これからプロになる選手。これから名を売ってお金を稼ぐぜっていうモチベーションの選手。

だから代表チームで必死こいてました。

 

アジアカップ初優勝も目標でしたけど、代表メンバーの目標はやっぱりワールドカップ初出場。

1993年のドーハの悲劇でその夢は絶たれるんですが、あのチームのモチベーションは非常に高かった。あのイラク戦でも最後の最後まで必死にハードワークしました。

 

あれから32年。

日本サッカー界は様々なものを手に入れました。

サッカー日本代表は過去何度ワールドカップ出場したか覚えてますか?

私は覚えていません。数え切れないからです。

 

だから数えてみました。

日本代表がワールドカップに出場した回数は・・・

 

 

7回でした。

ドーハ以後7大会連続出場。

 

いやスゴいね。これ。

強豪国として知られるブルガリアやルーマニアが過去7回出場ですよ。日本代表はそれに並んでるんですよ。

クロアチア、コロンビア、デンマークは6回ですよ。W杯でベスト4やベスト8の国でも過去6回。

実は地区予選の難易度が違うので日本はちょっぴり有利なんですけど、それにつけてもワールドカップ過去7回は立派な成績です。しかも7大会連続です。

 

選手のモチベーション

近年の日本代表選手はみな欧州所属。

ハッキリ言ってアジアカップで優勝する意味はあまり無いのです。ほとんど無いのかもしれない。

 

アーセナルやリバプールに所属する選手が2月のこの時期にアジアカップで必死こいてプレーするはずないのです。

ベルギーやスコットランドのリーグに所属する選手も同様。国内のリーグ戦やヨーロッパカップで活躍する方がアジアカップより優先されるのです。

 

イランの選手や韓国の選手が代表チームの試合で必死こいて涙を流す姿は美しいです。今後も頑張ってほしい。

だが日本代表の久保や南野はハッキリ言ってアジアカップなんかでケガしたくないのですよ。

野球に例えるなら大谷翔平がWBCで必死こいて戦ってケガするようなものなのです。

 

大谷は1年前のWBCで必死こいて戦いました。

戦いましたが、大谷はケガするようなプレーは絶対にしませんでした。

去年の3月21日、WBC準決勝メキシコ戦で日本代表は負ける寸前でした。

0対3で3点ビハインド。7回裏の攻撃も2死無走者。

ここで2番近藤がヒットで出塁。2死1塁。3点差。

打席には3番DH大谷翔平。

 

事実は大谷が四球で繋いで4番正尚同点スリーラン。有名な話。

しかしもしここでメキシコの投手がストライクを投げて大谷が引っかける。一塁ゴロを打つ。

一塁手と投手と大谷の3人が一斉に一塁ベースに突進する。きわどいタイミング。接触するかもしれない。

ここで大谷はどうするか? 今日はWBC準決勝。1週間後はメジャーリーグ開幕戦です。

 

たぶん大谷は接触を避けると思います。WBCよりメジャーリーグ優先。それがプロフェッショナル。

代表戦でケガをする選手は美しいです。愛国心は確かに美しい。

だけどプロの世界でそれは美徳とされません。

だからアジアカップの日本代表は必死こいて泥臭くプレーしません。あたりまえ体操。

 

大物メジャーリーガーが初めからWBCに出場しないのもあたりまえ体操。

サッカーの大物選手もワールドカップで本気など出してないです。だってお金にならないんだもん。

 

一昨日の敗戦を受けて素人の皆さんが「板倉を代えろ」とか「森保が無能だ」とか言ってますが、私は「まあこんなもんだろ」と思っています。

現にイランに負けた翌日、南野も久保もさっさと自分のクラブで試合に出ています。

そっちの方が大切だからです。

 

森保がミスったとすれば代表チームの人選ですかね。

モチベーションの低いヨーロッパ組ではなく、若い国内組を連れて行った方がよかったかもしれない。

まあそれも結果論。私はサッカーに詳しくないのでよく知らないけど、とにかく三苫や久保がアジアカップでケガをすることは絶対にできないというのは言えると思います。富安も南野も同じです。

 

明日はマジメにカープの話をします。

中村奨成も一軍合流みたいですし。