コゾスエサカをバラしてはいけません

2024.8.21(水) 

巨人 4-1 広島 東京D 

1対0から逆転負け。

同点打の浅野への配球も、勝ち越し打の岡本への配球も、坂倉にしては安易でしたね。

その前の坂本への四球とか、3番の外国人へのストレートとかも安易でした。

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床田1失点

床田7回1失点。100球。

普通のピッチャーなら文句なしに合格点なんですが、昨日のような試合なら床田には8回0失点以上で粘ってほしかったです。エースですからね。

カープが7回表に1点先制すると、床田はその裏のイニングにギアを上げようとして失敗。先頭の坂本に四球を与えてしまいました。

 

カープは1戦目も2死1塁で坂本にストレートの四球を出しています。坂本への四球はたいへんもったいないです。今日も坂本には真っ向からストライク勝負をするべきです。

坂本勇人に一発はありません。ストライクをどんどん打たせていけばよい。

昨日の坂本は健気に床田のツーシームを右方向に打つタイミングで待ち続けていました。

坂倉がそれを見抜いてパームボールを多投していたんですが、7回は床田の方が「意識」しちゃいました。 

床田が意識した相手は坂本だけではなく、「チームの勝利」とか「先制した直後の先頭打者」とか「優勝マジック」とか色々。余計なことを考えちゃダメなんだよな。集中集中。

 

巨人打線はいつも全体的に「高めのタマをセンター返し」みたいなタイミングで待ちます。極端なストレート狙いではありません。

昨日の場合も「床田のストレートを強く引っ張ってやろう」ではなく、打線全体で「床田の高めをセンター方向に打っていこう」というタイミングで待っていました。岡本和真でさえそうでした。

だから坂倉は一発のある岡本に対してストレートとパームボールを効果的に使いました。6回まではね。

7回の坂本への四球ももったいなかったし、同点タイムリーの浅野にもカウント2-1から低めのツーシームを打たれました。

打たれた1球だけを見ると「床田の低めのナイスボールを浅野が上手く打った」ように見えますが、実はカウント2-1に向かう過程で浅野に「そろそろツーシームが来る頃だ」と思わせる雰囲気がありました。

 

7回裏1対0、2死2塁。打者8番浅野、投手床田、球数100

「交代だ!」

と思ったカープファンも多かったでしょう。それほど7回裏の床田は突如制球を乱していました。

昨日の試合がトーナメント戦だったら「床田交代」の目もあったかもしれません。

だがプロ野球はリーグ戦。カープは首位。床田はエース。相手は新人。

たとえ打たれても床田が逃げるわけにはいかないです。味方選手も床田を見ています。新井もそう感じて床田を続投させました。

日テレのカメラマンでさえ「代えないの?」って感じで新井のアップを抜いていましたが、新井は一歩も動こうとしませんでした。いわゆる「床田と心中」のサインでした。

私には新井の考えていることがすべてわかるのです。

 

坂倉の打撃

坂倉将吾。3打数1安打1本塁打1打点。

7回表、0対0の均衡を破る坂倉の弾丸ライナーソロホームラン。

皆さんはこの時、どんな声が出ましたか?

私はこうです。

「さっき打てよ、ハア…」

 

坂倉がオールスターで満塁ホームラン打った時も、私の感想は

「シーズンで打てよ、ハア…」

でした。※参考記事

 

坂倉はこれで5試合連続安打、3試合連続打点。よくやってますよ、カープがAクラスでいいなら十分な働き。

だが優勝を目指すなら、坂倉は4回表の2死13塁で打たなければならない。

まあ野球ですから「○○しなくてはならない」なんてできるワケないのですが、4回の打席で坂倉はど真ん中の初球ストレートをポップフライ。例の「情けないサードファールフライ」に近いレフトフライでした。

4回の坂倉は初球ストレートにやや差し込まれていました。巨人の「センター返しタイミング」に近いタイミングでした。

これは坂倉のスケベ心。ストレートも変化球も両方打ちたい。とにかくヒットを打ちたい。気持ちはわかる。

だがこの気持ちは「女なら誰でもいい」という思春期の青年に似ている。

 

末包は結構配球を読んで打ってる。小園でさえ最近は相手の配球を読みだした。

読みの天才、坂倉将吾がそれをできないはずはない。

まあ頼むよ。私は前田智徳レベルの打撃を坂倉将吾に求めている。

 

3番堂林

3番ファースト堂林。3打数1安打。

昨日スタメンを見てびっくりしました。そしてたいへん イヤな予感 がしました。

堂林がグリフィンに強いのは知ってるよ。だったら6番ファースト堂林か2番ファースト堂林でいいじゃん。なんでコゾスエサカをバラスのか?

コゾスエサカをバラしてはいけません。コゾスエサカは令和のタナキクマル。タナキクマルは1~3番でしたが、コゾスエサカは3~5番。南海トラフ大地震が来ても動かしてはいけません。それぐらいしっかり固定していけってハナシ。

 

堂林には何の罪もありませんが、3番堂林には完全に反対です。グリフィンが5回で引っ込んだらどうすんのよ?

8回表の秋山に代走を送ったことも反対です。延長戦になったらどうすんの? 

1点負けてりゃもちろん代走羽月ですけど、昨日は同点でしたから延長戦まで戦うつもりで行くべきでした。

 

ハーン3失点と坂倉のリード

テイラー=ハーン。0/3回3失点。

新井監督はハーンのことを「いつもいつもゼロで帰ってこられるわけじゃない」とかばいました。

私もモンテスのツーベースまではそれでいいと思いますが、岡本和真への初球はちょっと意味がわかりませんでした。

 

まず2番吉川がイレギュラーヒットで出塁。この日の巨人は吉川のツーベース含めラッキーな出来事が多かった。岸田のスローイングもマグレだろ、あれ。

無死1塁で3番モンテス。私はバントだろと思ったのですが打ってきた巨人。

「阿部もアホやのう。1点も3点も同じやないか」

 

ストレート、ストレート、ストレートで追い込んでカウント2-0。

坂倉はチェンジアップを要求するが、これが真ん中に入り「女なら誰でもいい打法」のモンテスがツーベース。

坂倉の配球はマニュアル通りですが、1点勝負の外国人投手をリードするには かなり不用意だった と言わざるを得ません。

ハーンのタマが高めに抜ける可能性は多いにありましたし、モンテスが何でも振ってくる感じもありました。

坂倉にしては珍しく「事故を招くリード」をしました。んで事故が起きました。ツーベース。無死23塁。

 

さらに4番の岡本和真。

申告敬遠だろと思ったら真っ向勝負。

勝負も悪くない作戦ですが、ここでも坂倉は初球インコースにストライク要求。ストレート。

ハーンの初球は魅入られたようにど真ん中へ。岡本スリーラン。

この1球の坂倉のミットの動き方が凄いです。典型的な逆球。捕手は内角要求。投球は真ん中。

だが私はこの不用意なリードをした坂倉を責める。

 

前の3打席の岡本は確かにストレートに刺されていました。ただしその理由は相手が床田だっから。岡本は床田のツーシームをマークしていたからストレートに振り遅れていたのです。

だが8回裏はテイラー=ハーン。どんなピッチャーかよくわかんないから、とりあえずストレート狙っとけが岡本の頭の中。

「ひがさん、違うんだ。オレは岡本を1球で詰まらせてアウトにしようとしたんだ」

ダメ。ダメに決まっとるだろうが。

2死23塁ならそのリードは「アリ」だ。だが無死23塁でそのリードは「ナシ」だ。

なぜなら無死23塁では岡本を歩かせてもいいからです。ていうか歩かせなさい。なんでストライク投げてんの?

 

8回裏なので1点取られたら9回は大勢が出てきます。

1点差なら何とかなりますよ。大勢は死球や四球をくれるからね。

岡本は申告敬遠でよかった。押し出しで1点くらい大丈夫だよ。カープのベンチには中村奨成も残っていたんだしさ。

 

本日のゲームプラン

戸郷vsアドゥワ。

今日も苦しい試合になると思います。スタメンマスクは石原貴規か。

先述したようにコゾスエサカは相性関係なく3~5番です。

秋山と野間がこの2試合攻守に元気がありません。いや普通に普通のことはやってるんですが、天王山にシブく輝くのが秋山と野間だと思っているので 今日はやってくれる と思います。

秋山と野間は今日も当然スタメン1番2番。中村奨成は代打の切り札。

3番堂林とか余計なことをしなければ足も使えるし、普段の野球ができます。1~5番とキク矢野は動かさなくてよいのだ。わかったか朝山東洋。余計なことをするんじゃない。

 

守り。

まずはアドゥワがどうか?

前回は巨人を完封したと言いますが、5対0の試合ですから重圧は少ない。

今日は首位攻防第3ラウンドで相手は戸郷。重圧ゴリゴリ。経験のない若い投手ならビビッてストライクはいらなくなるところ。

アドゥワはどうですかねえ… 非常に期待したいです。楽しみです。

 

戸郷は簡単に打てません。前回もカープ戦で完封しています。

本日のゲームプランは0対0か1対1。延長戦もある でしょう。秋山や野間に早めの代走を出すんじゃないぞ。