2013年5月11日(土) マツダ
広島 3-5 中日
また負けました。これで14勝21敗1分。中日と入れ替わって最下位転落。首位巨人に9ゲーム差。
今季の「先制された試合」はこれで12連敗だとか・・・
はあ・・・
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丸まで故障
昨日の試合中、丸佳浩(24)が本塁クロスプレーで右膝を負傷。
ニック、エル、栗原、前田智徳に続き、またしても「攻撃の核」を失ったカープ。
新井コーチが連れてきた美人三姉妹にいいとこ見せたかったのか、丸。←既婚者
まあ登録抹消はされず、今後もチームに帯同するそうなので軽傷は軽傷なのでしょう。
現在セリーグ盗塁王の丸がいても決定力不足なのに、これ以上の戦力ダウンはもう勘弁です。鉄人魂を見せてくれ、マル。
■カープチーム成績
チーム打率.250(4位)、チーム防御率3.38(2位)
本塁打数 14本(6位)、盗塁数 41個(1位)
さすがの巨人も開幕直後の「4勝1敗、.800ペース」が落ちてきて、現在23勝12敗。.657
カープもそこそこヒットは出てて、相手を抑えられてもいるんです。
試合に負けるのもいつも「あと一歩」なんです。たぶんリーグ優勝へも「あと一歩」なんですよ。CSなんか目指してませんよ。
足りないものは2つ
144試合の4分の1にあたる36試合を消化して、今後の戦い方がハッキリと見えてきました。
チームの弱点は大きく2箇所。
んでストロングポイントも大きく2箇所あります。
行きますよ、まず弱点から。
■弱点1 決定力不足
これはもう戦前からわかっていたこと。得点力不足。
「純粋な長打力」も不足していますが得点圏打率.238でセリーグ4位。
4位と言っても中日阪神ヤクルト広島はほぼ同じ数字。.236~.239の間。
1位が巨人.299。2位がDeNA.285
ここをアップさせたいんですが、エル(32)がいない。ニック(30)がいない。栗原(30)もいないし前田(41)もいない。全員長期離脱。
ならばと廣瀬(34)と梵(32)の2010年コンビが頑張ってくれています。得点圏打率.400。
ここらに続くのが岩本(26)、松山(27)の副砲コンビ。キャラも守備位置も被るんですが、松山ライトの岩本ファーストで併用するのもおもしろいと思います。
岩本の一塁守備が非常に安定していることと、松山もライトならば「そこそこ見られる」レベルにはなってきました。
どちらか一人をガマンして使い続けるべきだと思います。私ならその一人は岩本貴裕を選択します。
今、中東(31)が打撃好調で、丸の故障でスタメンセンター中東も十分あり得ます。そうなると使いやすいのは一塁手の岩本。昨年の勢いまでは到達せずとも「.250、20発」くらいの能力は既にあるはずです。潜在能力じゃなくて顕在能力。常時岩本を使えば20発は打てるという意味です。
■弱点2 抑え問題
西武のデニス=サファテ(31)が華麗に復活。複雑ですが嬉しいです。残留したかったサファテを切ったのはカープの方ですからね。
まあしかしサファテを切って獲得&残留させたルイス、エル、ニックが全員打たないこの状況。予想されたこととは言え皮肉な結果です。
ルイスを落としてソコロビッチ(26)を上げろって声も聞こえてきますが、どうもあの若い投手は荒っぽくて信用できません。150km出るけどストライク入らないって投手は福井優也(24)だけで十分です。
現在の抑えはミコライオ(30)と今村猛(22)。正直言って全幅の信頼までは置けない。ミコへの期待値は2.00~2.50。猛は2.50~3.00。
しかし代わりはいない。2人はカープのベストピッチャー。2人が揃ってもまだブルペンは苦しい。1枚でも欠けたら2013シーズンは「詰み」です。ゲームオーバー。
ここを強化しないといけません。しかも大至急で。
最低1人、できれば2人を勝ちパターンに追加したい。
現在このポジションをになっているのが今井啓介(25)と河内貴哉(31)
貴重な左腕を放出してまで獲得した小野淳平(25)、福井優也(24)がここにハマってほしいんですが、現状はちょっと厳しい感じ。
菊地原(37)、横山(36)、江草(32)はもうフル回転させる立場じゃありません。久本(33)も勝ちパターンってガラじゃない。
永川(32)、梅津(30)には勝ちパターン返り咲きを期待しています。しかし今はまだ二軍でも本調子ではありません。
ソコロビッチも期待薄。得点力不足は何とかなるので、緊急補強をするなら打者ではなくて抑え投手です。
カープのストロングポイント
一方でカープが巨人を追いかけるための武器も2つあります。
一つは先発陣です。
ノムスケ(23)が意外に早く帰って来ました。コレは朗報。大竹寛(29)が安定しておりバリントン(32)もなんだかんだイニングを食ってくれてます。
マエケン(25)の蓄積疲労が若干心配ではありますが、それでも最低2ケタは勝ってくれるエースなので、カープ先発陣は去年の巨人のような10勝カルテットを形成できるはず。
これに続くのが中﨑翔太(20)・・・と言いたいところですが、3年目の中村恭平(23)が安定しています。5番手を中村。中﨑を懸案のセットアッパーに据えるのも面白いかもしれないですね。
二つ目のストロングポイントはキクマルコンビと堂林です。
昨年は堂林がプチブレイクして、新人キクも一軍デビュー。
丸は去年より打撃の安定感が増しました。四球も稼げる。新井宏昌コーチの現役時代を彷彿とさせます。
キクの打撃は荒っぽいがバントはうまい。意外にパンチ力もあります。赤松真人(30)より打てる1番打者になれそう。んでこの人の場合は異次元の守備力があります。左の代打を送ったり、安部(24)と併用するのはもったいないと思います。キクマルは全試合フル出場。
カープの攻撃陣でますます重要度を増してくるのが堂林翔太(21)。
ここまでの成績は.215、本塁打1、んで密かに5盗塁。意外と走れる堂林。
三振が多いとかチャンスに弱いとかいろいろ言われてますが三振率は28.1%。前年30.7%よりは改善されてます。なに?ドングリ?誤差?
いいんですよ、三振なんざ。石原のゲッツー癖より堂林の三振の方が魅力ありますよ。石原のゲッツーと堂林の三振は織り込み済みです。
守備もよくなってるし、私はもう堂林以外の三塁手は見たくないです。←ゴメン昇吾。
この人も岩本同様、細かいことを無視してノビノビ打たせましょう。
自己犠牲とか進塁打とかは梵さんと廣瀬さんに任せて、オマエはガンガン振りなさい。ゴー、ゴー、ドーバヤッシ。
上昇の兆し
2013年5月12日(日) マツダスタジアム
朝倉健太(31) vs 中村恭平(24)
中村恭平、今季4度目の先発。1勝1敗、ERA2.95。
悪いが今日のマッチアップはカープに分がある。中日ルナもやっと打率4割を切りましたし。
カープのスタメンに丸の名はありませんでした。
1番ルイス7、2番菊池4、3番岩本3、4番廣瀬8、5番9松山、6番梵6、7番堂林5、8番倉2
センター廣瀬ね。ルイスの最終テストの意味合いもありそうです。ファースト岩本は予想通りですが、3番とは驚いた。
鈴木将光の時もそうでしたが、ちょっと安易だぞノムケン。丸が戻るまでは梵が3番。岩本は6~7番。
試合は4回裏。1対3と中日がリード。
1死12塁で7番堂林。カウント3-2。
朝倉のフォーク。空振り三振!ツーアウト。
ストライクからボールになるナイスボールでしたが、追いかけた堂林。まああれを見逃せるのは金本くらいか・・・
続くバッターは倉。粘ってカウント3-2。次打者は投手、中村恭平。
「コレ倉が歩いたらどうしよう?代打出す?」
6球目。高めのきわどいところ。倉は手が出ない。見逃し・・・ボール!四球。
キャッチャー谷繁(42)とピッチャー朝倉(31)が揃ってズッコケた。「え、ボール?」
野村監督登場、代打を告げた。
「やっぱり中村交代か。まあ仕方ない」
代打はなんと丸佳浩。
沸くマツダスタジアム。今日は久しぶりにライトスタンドが満員です。
んで丸の打球はそのライトスタンドに向かって一直線。丸の代打逆転満塁ホームラン。5対3。
5回表に菊池のエラー絡みで1失点。5対4。
6回表は期待の今井が四球絡みで1失点。5対5同点。誰がストロングポイントだって?
6回裏。カープの攻撃は6番の梵から。中日投手は売り出し中の田島慎二(23)。
梵はヒットで出塁。
7番は堂林。ですが送りバントの構え。
「ダメだよ、ノムケン。その作戦は今日1勝しかできない作戦。シーズン80勝したいならここはフリーに打たせるべき」
堂林バント。ポップフライになって1死1塁。誰も得しない攻撃でした。
8番倉の時に梵がスタート。バント失敗したから盗塁。いかにも幼稚な攻撃です。
倉がボール気味の球をライトに打った。たぶんエンドランではありません。結果オーライでラッキーヒット。梵3塁、倉1塁。
9番代打中東(31)。今、カープのラッキーボーイ。
三遊間を抜くヒット。カープ勝ち越し! 6対5。
1番ルイスは一球も振らずに四球。この人打たないけど四球は選べます。1死満塁。
2番は菊池。今日2失策。中日はなぜか3連投となる左の三瀬幸司(37)へスイッチ。
ここで菊池が満塁ホームラン。10対5。エラーの借りを返した菊池は激しくガッツポーズを見せました。試合はここで決しました。
ちなみに7回裏。
堂林翔太が今季第2号を三瀬からバックスクリーンにぶち込みました。
今日は三振に送りバント失敗の堂林。
明日はスタメン落ちかとか思うと、こういうド派手な一発を見せます。
魅力があるんだか、ないんだか。笑