キクに代打を出して中村奨成に代打を出さない新井

2025.4.26(土) 

DeNA 2-0 広島 横浜 

私の中村奨成がごめんなさいね。1回表に牽制死。9回表にどん詰まり。

あなたが選ぶ「昨日の敗因」は誰ですか?

中村奨成ですか? トンネルしたファビアンですか? 

私の敗因は完全に 小園海斗 です。小園が打たなきゃ試合に負ける。

中村奨成のミスが試合の勝敗を左右するなんてことはありません。

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中村奨成

今日はまず 中村奨成特集 をやります。

昨日の奨成は4打数1安打0打点1四球。

いちおう5打席立って2度出塁しています。1個は牽制死だけどさ。

5回表の四球も良かった。3番小園に繋がりましたから。

この打席、奨成はカウント3-0からケイの真ん中のストレートを見逃しました。あれは絶対「待てのサイン」じゃありません。

新井は「2死2塁、打者床田、カウント3-0」の場面で床田に「待て」のサインを出さなかった男です。※参考記事

5回表の「1死2塁、打者奨成、カウント3-0」で奨成に「待て」のサインなんか出すはずないんですよ。

なのに奨成は1球待った。なぜか? 

奨成は勝ちたかったから ですよ。

 

ママのおっぱいを欲しがる赤んぼのように、てめえのヒットのことしか考えてなかった中村奨成。

それが「小園まで回すんだ」と我慢しました。完全にフォア・ザ・チームの精神。チームのためにてめえがいました。

 

センター守備でも見せ場が来ました。

3回裏、ファビアンがトンネルした直後の3番度会のセンターフライ。

前々日は1死満塁だったためムチャなバックホームはできない場面でしたが、昨日は1死3塁の大きなセンターフライ。これはもう「センターvsランナー」だけの真っ向勝負。私はワクワクしました。

普通のセンターなら絶対間に合わない距離です。でも私は8年前の夏、中村奨成の鬼肩を見た。お前なら奇跡を起こせるんじゃないか?

 

結果から言うと奇跡は起きませんでした。

決して悪い送球ではありませんでしたが、パワプロ的に言うと中村奨成の外野スローイングは B評価 でした。万波はS評価。

中村奨成はカットマンにマジメなタマを返しました。マジメな奨成は野球と真摯に向き合っていました。マジメ。

 

ファビアンと自責点

床田寛樹が8回4安打2失点。自責ゼロ。

なんでエラー1個で2失点して自責点がゼロかと言うと、マティのエラーがアウトなら2死走者なしになっていたから です。

この後のファビアンのダイビングキャッチからのトンネルは「記録・三塁打」です。

この後3番度会がセンター前ヒットを打っていれば床田には「自責点1」が付くところでした。なぜなら自責点の世界では「床田は2死3塁からセンター前ヒットを打たれた」と考えるからです。

しかし実際の度会の打球はセンターフライでした。センターの奨成が捕った時点でスリーアウトチェンジ。だから床田の自責点はゼロなのです。

この後、床田は4番牧にもツーベースを打たれます。5番佐野がアウトでチェンジになりましたが、もし佐野がホームランを打っていても、このイニングの床田の自責点はゼロです。奨成がセンターフライを捕球した時点で、自責点の世界では「床田はスリーアウトを取ったもの」と考えるのです。

 

ところでファビアン。4打数2安打。

昨日は2回表に牧がファインプレー。

2回裏には矢野がファインプレー。

この流れで3回裏にダイビングキャッチを試みたのがレフト・ファビアン。1メートルズレてて思い切り後逸。記録三塁打。センター奨成はよくカバーしました。

 

ファビアンは牧と矢野の美技につられて

「羨ましいな。オレもやりたいなw」

とか思ってたのでしょう。

「点差を考えろ!相手はケイやぞ!」

はおっしゃる通りで、1死1塁で外野手の後逸は絶対にダメ。

 

だがファビアンの頭には

「よし来たぜ!みんなオレを見ろ!」

というラテン系のノリしかありませんでした。私はキライじゃありません。

ファビアンはダイビングキャッチの名手です。名手というか「とにかく飛ぶことがスキ♡」みたいです。実際ここまで3~4回ダイビングキャッチでチームを救ってきました。

だから昨日のも当然オッケーだい。床田にゃ悪いがファビアンのあの守備は計算に入れておけ。 

 

このエラーは3回裏でした。まだこの時点ではこの2点が致命傷になるとは誰も思ってませんでした。

4回表、ファビアンはバットを折られながら2本目のヒットを打ちます。1死1塁。

ファビアンは1塁ベースから3塁ベンチに手を振りニッコニコでした。

「さあ、みんな反撃開始だ! 床田を援護してやろうぜ!」

って言ってました。

カープベンチはみな、

「どの口が言ってるんだ…」

となってましたが、私はラテン系のノリが好きですよ。

  

新井の代打攻勢

そして試合は進み、カープは毎回走者を出しますがあと一本が出ない。

6回表0対2、2死無走者、打者7番キク。この場面で新井はキクに代打を出さない。

7回表0対2、1死無走者、打者9番床田。この場面も新井は床田に代打を出さない。

6回のキクには代打林を出してほしかった。チームのみんなに「点を取るぞ!」という姿勢を示すために。

7回の床田には私も代打を出さない。球数が80球だったこともあるし、床田が2打数2安打だったこともあるし。 

 

9回表0対2、先頭7番キク、投手入江大生。

ここで新井が動いた。私は「キクに代打を出せ」と思いましたがホントに出した。その時、歴史が動いた。

「おお、キクに代打か。新井もやるじゃないか」

キクの代打は野間。センター前ヒット。

8番石原には代打田村。いいぞ、行け行け、ガンガン行こうぜ。

田村も会心の一撃でセンター前。詰まってないし、バットなんか折れてないぜ。

 

無死12塁で打順は9番。

走者が二人たまったので、林晃汰が引っ込んで山足達也が出てきました。ピンチバンターです。

初球を転がした山足。私は「ヤベェ!」と思いましたが、山本祐大は割と即座に「ファースト!」と入江に叫んでいました。フォースプレーなんだから3塁へ投げてもいいと思うけど、山本は安全第一でした。入江のフィールディングに難でもあるのかね?

 

9回表0対2、1死23塁。打順1番中村奨成。

ベンチには堂林と林がいました。こないだのヒーロー羽月もいた。

私なら奨成に代打を出しませんが、なんと新井も奨成に代打を出しませんでした。これは嬉しかった。

困惑するレフトスタンド。

「え?代打じゃないの?」

意気込む奨成。しかし頭は

「どうすりゃいいの?繋げばいいの?」

でした。

アホか奨成。お前が決めろ、ショ・ウ・セイ。

 

前々日の東vs奨成の勝負どころでは「打てるタマがなかった」と書きました。

しかし昨日は甘いタマがたくさんありました。鈴木誠也なら逆転スリーランを遠くまで飛ばしていたでしょう。

奨成は甘いタマを3球ファールしました。奨成が狙った方向は「手首を返さずセンター返し」でした。

6球目、フォークが高めにすっぽ抜ける。ストレートをセンター返しの奨成のリストがわずかに返りました。

「こりゃ当たれば左中間にスリーランだ。8年前の夏の甲子園、天理高校戦で見せたあのホームランがまた出るぞ。清原和博に並んだ中村奨成のベストホームランと同じタマだー!」

入江のタマがすっぽ抜けて奨成のバットに当たるまでの0.1秒の間に私はここまで妄想しました。変態でしょうが。

残念なことに入江のフォークは落ちてこないまま高めのボールゾーンに入ってきました。奨成も必死にバットをかぶせようとスイングを修正したが、なかなかそれも難しい。結果セカンドフライ。2アウト。

 

「ああ奨成…やっぱりお前は持ってないぜ」

いいタイミングだったんですけどね。マジで手首が帰った時に「来た!これは打球が上がる」と思いましたよ。

これで2死23塁。

「まあいいや、矢野よ小園に回せ」

と思ったら、唐突に代打磯村が登場。

「えーーー、矢野に代打はわかるけど、それなら堂林に前日の借りを返させてやれよ」

 

代打磯村の理由

9回表2アウト。

なんで林、堂林、羽月をさておいて代打磯村だったかわかりますか?

コレを説明できるカープファンはたぶん 私だけ ですよ。

安部も天谷も当てらんない。野村謙二郎も怪しいです。

 

いいですか、行きますよ。

なんで最後の代打が磯村だったか?

 

それは...

 

 

新井が...

 

 

延長戦のことを考えていたからです。

 

この回、8番石原に代打を出した関係で、9回裏には捕手を代えないといけません。だから2番矢野に代打磯村を出したのです。

もっと言うと2番矢野を引っ込めた理由も、9番で山足を使ったからです。

もしも9回表に同点になっていれば、カープの9回裏の守りは

1栗林、2磯村、3田村、4小園、5二俣、6山足、7ファビアン、8野間、9末包

だったと思われます。2番矢野に代打堂林を使っていれば10回と12回の投手の打席に代打を出せなくなるのです。山足にも代打を送りたいしね。

だからあの場面は矢野に代えて磯村でした。私は矢野を代える必要はないと思いましたが、ランナー23塁で相手は「向かってくる入江」でしたから「繋ぐ矢野」より「仕留める磯村」の起用もありっちゃありな作戦んでした。

 

坂倉将吾待望論

本日のゲームプラン。玉村昇悟 vs バウアー。

全日本プロレスに例えると川田利明 vs スタン=ハンセン。

10年前の川田ならスタン=ハンセンの足元にも及ばないけど、今のハンセンはちょっぴり過去の名前になりかけてる。一方川田はこれからの若者。

まわる、まわるよ、時代はまわる。

今日、玉村昇悟はカープの連敗を止める。森下床田の連敗は全部味方のエラーじゃないか。

ハマスタで珍プレーをやるのはDeNAの専売特許のはずですよ。

 

チームが連敗して、今日の先発が玉村昇悟ということで、

「そろそろ坂倉将吾を昇格させてはどうか?」

とお考えの方もいるでしょう。

それは 素人考え です。坂倉は今日は合流しません。

 

なんでかと言うと始発の新幹線に乗ってもプレーボールの時刻に間に合わないからです。

プロ野球は草野球と違って30分前に到着してプレーボール!とはいきません。2時間前には着かなきゃならない。

厳密にいえば始発に乗れば間に合うのかもしれないけど、普通そんなことはしません。坂倉が疲れちゃいます。

今日は普通に石原と玉村でよい。坂倉将吾は明後日火曜日の 巨人戦から合流 だ。 

 

本日のゲームプランはバウアーを打て。センターは中村奨成でよい。センターをハイレベルで守れるからです。

ひょっとすると今日の1番は 小園海斗 かもしれない。ちょっと気分転換でね。

最近小園の打率がグングン下がってるんですよ。良い当たりも多いが、思い切りが悪い。

小園に走者なしで初球攻撃をさせたいです。

今日は「1番小園、3番奨成」が私のプラン。絶対やんねえだろうなあ。

6小園、4矢野、8奨成、9末包、7ファビアン、3田村、5二俣、2石原、1玉村