カープ球団はなぜ「連続試合出場」が好きなのか?

2021.9.23(木)

DeNA 2-4 ヤクルト 横浜

首位を守ったヤクルトスワローズ。

昨日の試合では3点リードで8回裏を迎えました。

高津監督は抑えの清水とマクガフを温存し、「8回田口、9回星」を投入。1失点したものの2点差で逃げ切り、ヤクルトは6連勝を決めました。6連勝は全て0~2失点です。シブい。


 

ヤクルトはしっかり休む

高津「この1勝も大切だけど、残り29試合も同じくらい大切」ニッカン

高津監督は「ごくフツーのこと」を話しているだけなのに、すごく賢そうに見えます。

カープファンは普段、佐々岡のアホコメントばかり聞かされてますからね。監督がフツーのことを言っただけで「ほぉー」と感心させられます。笑

とにかくヤクルトは主力選手を適度に休ませて、上手に143試合をペース配分できています。

投手はもちろんですが、今日は特に野手の休養について語りたい。

 

ヤクルトはセカンド山田、キャッチャー中村も適当に休ませています。

んで主力の代わりに出場した宮本(26)とか古賀(23)とかがまたシブい活躍。若手が自信と経験を得て、チームの層が厚くなるという、ごくフツーの野球をやっています。

4番の村上と1塁のオスナは全試合出場を続けています。村上はともかく、オスナが休まないのは意外です。ファーストはラクなのかなあ。

 

若手内野手は疲れている

さてカープ。

このチームは伝統的にレギュラーの野手が休みません。

連続試合出場に関する日本記録や世界記録もいろいろ持っている。

 

たまたま偶然ですが、小園海斗と坂倉将吾の「スタメン」での出場試合数はここまで86試合で全く同じ。

んで小園は6月4日から69試合連続スタメン。打順は主に3番と2番。

坂倉も6月9日から「ほぼ」64試合連続スタメン。打順は完全に5番。

林晃汰は6月13日から61試合連続スタメン。打順はいろいろ。

平均21歳のこの3人は後半戦ほぼ全部にスタメン揃い踏みしています。3人とも左打者なのに。

佐々岡の野球っていつも極端なんですよね。

使うと決めたら玉村昇悟のようにとことん使い切る。

使わないとなったらケビン=クロンのようにとことん使わない。

玉村は1イニング抑えるのに20球かかるタイプなので、毎試合6イニング120球近く投げさせられています。高卒2年目でここまで酷使される投手もカープにしかいません。2年前が遠藤淳志。3年前はアドゥワ誠。10年前は今村猛です。今、一人も一軍におりません。タマちゃんはホンマに大丈夫なのか?

 

おっと、今日は野手の話がメインです。

林と坂倉にも疲れはあるでしょうが、それよりも私が気になるのが小園の疲れです。

スイングにもフットワークにも疲れを感じますが、小園の表情に一番疲れを感じます。肉体的にも精神的にも、あと移動距離的にも疲れる頃です。

 

野間峻祥はコンディション不良で離脱しました。

誠也と龍馬も調子が戻らないまま、116試合を消化しました。

これで良かったのかねえ・・・

シーズン序盤に私は「誠也と龍馬を休ませて宇草孔基を使え!」と騒いでましたがね。

 

衣笠の時代は「移動日ゲーム」がなかった

昭和時代の浩二さんと衣笠さんが

「痛いかゆいを言うな!」

と教えた人たちだったので、その教えが慶彦や正田を経て、野村と緒方に受け継がれていきました。

ケガのデパート前田智徳ですら

「レギュラーとは試合に出続けるもんじゃ」

と言い続けてましたからね。

 

ただこの人たちの時代って

1年間が130~135試合だったんですよね。

そして今では信じられないことですが、この頃のプロ野球は月曜日と木曜日も休み(移動日)だったのですよ。毎週じゃないけど、それでも私の記憶では1週間6連戦は珍しいものでした。だからシーズン後半の土曜日曜にダブルヘッダーをやっていたんですよ。ちなみに映画も2本立てでした。「同時上映」って言葉も死語ですかねえ。笑

それで年間130試合です。日本シリーズは10月でした。2021年の日シリは11月20日から。寒そー。カープは全く無関係ですけど。

 

当時のパリーグは関東3チーム、大阪3チーム。ほぼ東京大阪の行き来だけ。パリーグの移動はラクチンでした。

一方、セリーグの本拠地は昭和から変わっていません。

143試合制となったセリーグの移動負担を一手に請け負っているのが広島カープなのであります。

カープが2連覇した後、何か腹黒い圧力がかかったかのように、2018年以後「マツダ6連戦ビジター6連戦」が激減しました。カープの金曜日の移動日ゲームが急増したのです。

以後、カープの勝率はジワジワ下がり続けています。ハラ黒い圧力はけっこうボディブローです。

 

だから休めっつってんだよ。

栗林に出番がないのは仕方がない?

答えはNOです。

負け試合で出せという意味ではなく、試合に勝てという意味です。

 

昨日、上本崇司がスタメンでしたね。

ああいうことをもっとやればいいんですよ。

チームにフレッシュな空気が流れますよ。そうすると佐々岡の好きな「あと一本」が出ますよ。

 

小園に代えて田中広輔。キクに代えて上本崇司をスタメンで出すんですよ。

誠也に代えて正随優弥。今は大盛穂もいるじゃありませんか。

たまにでいいんですよ。週一。んで投手を中心にした粘りの野球で、接戦の終盤に代打小園、代打誠也を出すんですよ。

 

一軍二軍の入れ替えもたまにはやらないと。

栗林が9月2試合しか投げてないって言いますけど、三好匠だって6試合しか出場してませんからね。1ヶ月で0打数0安打。守備機会も2~3回。

三好をスタメンさせたり、羽月か韮澤を上げるなりして、キクを休ませろっての。

 

なぜカープはフルイニング出場とか連続出場にこだわっていつもヘトヘトに疲れてるんだよ!

一番移動距離が長いくせに、なんでもっと休みを有効活用できないのか? 野間が消えたし田中も疲れた。

スタメンを奪われる?

今はそんな時代じゃないんじゃないか?

フル出場を続けると選手生命を奪われる時代なんじゃないか?

田中広輔はまだ死んでません。

小園をバックアップしてやれるのは広輔しかいないと思います。


おしまい
 ↓↓↓ ( ※ポチッとワンクリックしていただけると励みになります)
にほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへ
にほんブログ村

ありがとうございました。

-構想