2013年3月31日(日)東京ドーム。
巨人との開幕シリーズを1敗1分で迎えた第3戦。
カープの先発はエースマエケン(24歳)。巨人は内海哲也(30歳)。昨年の防御率1位vs最多勝。
ともにWBC参加のため、開幕投手を回避して第3戦に登板しました。
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驚きの先発オーダー
試合開始30分前、
カープの先発メンバーに東京ドームがちょっとザワつきました。
ウグイス「先攻の広島東洋カープ、1番・・・セカンド・・・菊池・・・背番号33」
スタンド「ワアアア・・・ドンドンドンドン・・・パーパーパー」
ウグイス「2番、センター、丸、背番号63」
スタンド「ドンドンドン・・・」
ウグイス「3番、ライト、廣瀬」
スタンド「え? あ、おう、ドンドンドン・・・」
ウグイス「4番、ファースト、エルドレッド」
スタンド「ドンドンドン・・・」
ウグイス「?」
スタンド「?」
ウグイス「(これ何て読むんですか!?)」
スタッフ「(まさみつ!)」
スタンド「???」
ウグイス「5番・・・レフト・・・すずきまさみつ・・・背番号50」
スタンド「おお! えええ??? ドンドンドン・・・」
※実際の映像↓ 音量注意
昨日も言いましたけど「オープン戦で一本打ったからって開幕戦に抜擢するのは安易すぎる」っての。
鈴木将光は2月のWBC壮行試合で内海から3ランを打ったので抜擢。んで調べてみたら、鈴木将光のプロ初安打も内海から。よく調べてるなあ、野村監督。新井さんか?←宏昌さん
スタメンレフトはまだわかるけど5番はどうだろう・・・内海が交代すれば鈴木はどうなるんだろ?・・・要チェックです。笑
3番廣瀬(33歳)もいいんですが、廣瀬はケガのためオープン戦でほとんど打席に立っていません。
昨日せっかく松山竜平(27歳)がチーム唯一のタイムリーを打っているんですから、松山の勢いを買っても良かったと思いますけどね。
ルイスは疑惑から確信に変わりました。やっぱ中軸はムリです。確信。
特に対左投手には絶望的な感じがします。ルイスを外して鈴木or廣瀬は全然アリですね。
巨人のスタメンはまあ普段通りかな。気になるのは8番ライトのボウカー。いちおうマークはしておくか・・・
投手戦
1回表に先頭菊池がセンター前クリーンヒット。2番丸。
ここで野村監督は初球送りバント。消極的。
何のためのキクマルコンビなのか?
おそらくここもノムケンの対内海左右病。もっとはっちゃけろノムケン。1死2塁。
この日のキーマン3番廣瀬はライトフライ。4番エルドレッドも空振り三振。
今年もなかなか「あと一本」が出ません。だから絶好調の丸にバントさせたくなかったんですよ。
その後もカープは毎回走者を出すものの得点には至らず。走者を出してから粘るのが内海の持ち味ではありますが、去年散々酷評された決定力不足を今年も遺憾なく発揮するヤングカープなのでした。涙
一方マエケンは3回終わってパーフェクト。こういう試合って大いに「イヤな予感」が漂います・・・
4回表。3番廣瀬、4番エルドレッドが連続ヒット。
「さっき打てよ!」は置いといて無死12塁でもう一人のキーマン鈴木将光に打席が回る。
ちょっと早いが今日の熱視線!
初球ストレート、ファール。高めボール気味。
2球目はスライダー。見逃しストライク。
3球目、高めの釣り球。見逃してボール。
4球目、低めのボールになるスライダー。今度は釣られた。空振り三振。
鈴木将光(25歳)・・・
なんだか二軍の打者を見ているようでした。
もちろん鈴木は一軍経験の少ない二軍の打者です。んで相手は最多勝で侍JAPAN。
練習試合で打たせてくれても公式戦の勝負どころで簡単に甘い球を投げません。
鈴木将光は仕方ない。5番で起用した方が悪い。7回の第3打席では代打栗原を送られました。
若手の抜擢はまず7番からですよ。鈴木将光、次も期待します。
熱視線はまだ続く。
鈴木三振の後、1死12塁で6番梵。
進塁打を打ったとしても後続は堂林と石原ですが、せめて梵が2死23塁を作れれば堂林に四球の目が広がるし、そうなれば内海に1イニング20球以上投げさせることができます。さらにうまく9番まで回れば5回表は1番から始まります。
要するにベテラン梵には勝ち方を知ってる大人の野球を見せてもらいたいのです。無邪気にタイムリーを狙うだけの打撃じゃなくてね。
梵vs阿部内海。
さすが梵は簡単に前へ打ちません。きわどいボールを見逃し続けてカウント2-2。
ファールファールで粘りカウント2-2をキープ。内海もきわどいコースで粘りの投球。
結局梵は7球目のチェンジアップを引っかけサードゴロ。打ち取られましたが簡単に三振せずゴロを転がした梵はさすがだと思いました。これぞ一軍選手。
ゲッツーを焦った二塁手が悪送球。1点入ったことは結果論。ここは「粘って繋ぐチーム打撃」を実戦した梵の内容を評価したいです。ヒザの心配は残りますが、梵の打撃とチームプレーは今年も信用できそうです。カープ1点先制。
打線の軸は梵英心
今年は梵を打線の軸に据えてはどうか?
具体的には3番か5番。今、梵が最も内容のある打撃を見せています。場合によっては四番梵もあり得る。
エルドレッドと松山の四番はまだ不安定ですし、栗原・廣瀬は故障持ち。
梵も故障持ちでポジションはショート。あまり酷使したくないですが他に候補がいない。四番丸はさすがに早い。
ならば梵を四番。ポジションは思い切って一塁手でどうだろう?
堂林をサードで大きく育てたいのでサードは固定。エルドレッドは栗原復帰に備えてレフトを練習してきました。守備力はラミレスレベルですが、今シーズンは四番梵を優先したい。梵の勝負強さと粘り強さが決定力不足の特効薬だと思います。一塁梵、レフトエルドレッド。
「なら普通に四番ショートでいいじゃん!」も一理ありますが、それはちと梵の負担が大きい。「5番ショート」がギリギリの許容範囲。
もし「四番一塁の人」が機能すれば「5番ショート梵」で打線が繋がり、キクマルも勢いつけて走り出せると思います。
キクマルの後ろが、ルイス&エルではたぶん打線は繋がりません。
私の提案は「2番キク3番マル」と「4番一塁梵、5番ライト松山orサード堂林」ですね。ショートは安部。エルは6番。
あるいは近年のチューク、バーデン、エルドレッドのようにシーズン中の新外国人を獲得できれば四番一塁が埋まるかもしれないです。そんときゃ5番ショート梵。
堂林、5番はオマエでもいいんだぜ・・・
試合には敗れました
おっとハナシが大きく逸れました。
マエケンは7回裏、坂本に痛恨の一撃を喰らう。
1対1で延長に突入。前田健太は8回1失点。勝ち負け付かず。
11回表エルドレッドのソロで1対2。カープ勝ち越し。
11回裏。連投の横山竜士(36歳)。昨日2回36球を投げてます。誰もノムケンを止める人間はいないのか?山内の仕事は何なのか?
折悪く、試合前に永川勝浩(32歳)が登録抹消。腱鞘炎だとか。
9回ミコ、10回猛(3連投)でしたから11回裏に出せるのは横山、福井、河内、中﨑、江草の5人。
横山以外なら誰でもいいと思ったら横山でした。
うーん・・・ペナントレースの大詰めであればまだわからんでもないかな・・・くらいのおバカ起用です。まだ開幕3戦目。
結局横山は1死も取れず脇谷タイムリー、阿部タイムリーでサヨナラしんちゃん。
カープ開幕3連戦を1分2敗・・・
戦力差
3連戦のスコアは4-3(9回)、1-1(延長12回)、3x-2(延長11回)
巨人と互角の接戦を演じたようにも見えますが、こっちはフルパワー&総動員。
原巨人は悠々と「144分の1」の戦いを展開したように見えました。
認めたくありませんが、巨人とカープの間に確かな戦力差を感じました。
マエケンも今はお疲れモード。WBC直前はストレート130kmでしたからね。そこから1週間で150kmに戻しましたけど、きっとマエケンは日本のために無理な調整をしたのだろうと思われます。今後がやや心配。
ただ今村とミコライオは元気ですし、キクマルでチャンスは作れてます。
もう一本リリーフが加われば後ろはかなり安定します。その候補は福井優也。永川でもヨシ。
先発はマエケン、バリントン、ノムスケ、大竹が4本柱。5本目が今井。6本目は久本&中﨑。
梵をクリーンアップにすれば打線も安定します。
今は5割で巨人について行き「夏場に若手が出てきてくれ」というのが私の希望的願望。
若手ってのは篠田、齊藤、中田廉、中村恭平。野手なら岩本、天谷、鈴木将、會澤。
そして何より堂林。梵が疲れてくる頃にチームを助ける選手は堂林であってほしい。
だって他にいないから。
栗原廣瀬がいた頃が懐かしい。
去年の天谷岩本の大活躍を支えたのは実は5番サード堂林でした。
去年まいた堂林の種が花開くのはいつなの?
「今でしょ!」
とはまだちょっと言えませんかね。笑
せめて「今年でしょ!」とは思いたいです。
2013.3.31(日) 東京ドーム
巨人3x-2 広島
セリーグ順位表
1位 巨人 1.000 -
2位 ヤクルト.667 0.5
3位 DeNA .667 0.5
4位 中日 .333 1.5
5位 阪神 .333 1.5
6位 広島 .000 2.0