カープ名勝負列伝2013~開幕戦

プロ野球がなかなか開幕しないので、それまでの間また新シリーズを始めます

名付けてカープ名勝負列伝。

 

 

以前、集合せずに1人でできるプロ野球をご提案したものの、やっぱり「1人」は野球じゃありません。

みんなで力を合わせて頑張ることこそ野球の本質でした。試合が無いので忘れてました。

コロナで試合の無い間は、過去の好ゲームを振り返ってみましょうか。

んでそれを繋げてみれば大河ドラマになるような・・・そんな感じでゆっくり続けていきたいと思います。

 

2013年はWBCイヤー

2013年のプロ野球は第3回ワールドベースボールクラシック(WBC)から始まりました。

優勝はドミニカ共和国。日本は4位。監督浩二、エースはマエケン。

WBC決勝戦はサンフランシスコのAT&Tフィールド。3月19日に全日程を終了。

NPBは3月29日(金)にセパ同時開幕。

WBCに出場した先発投手の多くは開幕戦の登板を回避しました。前田健太は開幕3戦目。田中将大は4戦目に回りました。

 

2013年、開幕戦

前年4位のカープの対戦相手は原巨人。前年の覇者。

舞台は超満員の東京ドーム。カープは防御率2位の2年目野村祐輔(23歳)ではなく、前年7勝と苦しんだ実力者ブライアン=バリントン(32歳)を立ててきました。

一方、原巨人は3年目の宮國(20歳)を開幕投手に抜擢。2年連続最多勝投手の内海哲也はWBC組でした。

■開幕カード予想先発
1戦目 宮國(20歳)vsバリントン(32歳)
2戦目 菅野(23歳)vs久本祐一(33歳)
3戦目 内海(30歳)vs前田健太(24歳)

 

初戦は宮國vsバリントン。

1回2回、共にカープは2塁に走者を進めるが無得点。

すると3回裏、新外国人ホセ=ロペス(現DeNA)が先制ソロ。ロペスはNPB初打席初ホームランでした。1対0。

4回表、カープ5番松山竜平(27歳)がヒット、6番梵英心(32歳)はあと5cmでHRという2塁打。ビデオ判定後、1死23塁で再開。

続く7番サード堂林翔太(21歳)が逆転タイムリー2ベース! カープ逆転、1対2。堂林の逆転タイムリー!大事なので2回言いました。笑

しかし巨人は5回裏、5番村田修一(32歳)のソロHRでアッサリ同点。2対2。

7回表、2番センター丸(背番号63)の犠牲フライでカープ勝ち越し。2対3。

 

二転三転

しかし7回裏、4番阿部(33歳)、5番村田(32歳)が連続ヒット。無死12塁。

野村監督は動かない。次打者は高橋由伸(37歳)

由伸は初球攻撃。ボテボテキャッチャーゴロ。石原は1塁しか投げられず1死23塁。

内野手はマウンドに集まる。野村監督、動かない。山内コーチも動かない。カープ1点リード、2対3。

打者は7番ロペス。投手バリントン。内野は前進守備。

ロペスは2球目を打ち上げセカンドフライ。菊池が捕って2アウト。

8番の脇谷亮太(31歳)のところでついに山内コーチ登場。西村通訳も山内に続く。投手交代。バリントン→今村猛(WBC組) 

脇谷は2球目のストレートを叩きライト前2点タイムリー!巨人逆転。7回裏4対3。

 

8回表のカープは3番手のマシソン(WBC組)を代走赤松の盗塁と堂林の四球で攻め、2死12塁。

8番石原に代わりまして代打・前田智徳(41歳)

前田の2012年代打成績は48打数16安打、打率.333、打点19

巨人はマシソンから前田の天敵・山口鉄也(WBC組)に交代。山口の2012年は77試合、3勝2敗5S、44H、防御率0.84、WHIP0.72

ここが今日の熱視線。

 

初球、阿部はインコースに寄るがボールは外角142kmシュート。前田見逃し、ストライク。カウント0-1

2球目、阿部の要求は外。144km外角ストレート。ボール。カウント1-1

3球目、阿部は真ん中に構える。143km真ん中シュート。前田強振!・・・もゴロのファールとなる。カウント2-1

前田「しまった・・・」

阿部「計算通り」

山口「ふぅ・・・コワかった」

 

4球目、阿部は内角に寄る。

前田「あれ?またシュートなの?」

山口のボールは真ん中低めのスライダーでした。前田のバットが空を切る。三振、スリーアウトチェンジ!!

 

2013年のカープはここで終わらない

前田が打ち取られても2013年のカープにはまだ武器が残っていました。

21歳の今村猛が8回裏を無失点で切り抜ける。得点は4対3、巨人リード。ちなみに今村猛はこの3連戦に回を跨いで3連投します。

 

9回表、カープの攻撃。

9番今村に代わりまして代打・栗原健太(30歳)

栗原は2012年4月24日以来、11ヶ月ぶりの打席。

巨人は山口続投。ベンチには西村健太朗(27歳)

初球、外角シュート。見逃しボール。

2球目ストレート。栗原は145kmをコンパクトに弾くレフト前ヒット。

代走中東直己(31歳)。ベンチに下がる栗原に3塁側から暖かい拍手。

 

栗原が作った無死1塁のチャンス。続く打者は1番セカンド菊池涼介(23歳)

7回表に菊池の送りバントから丸の犠牲フライで勝ち越し点を奪っていた2013広島カープ。

前田、栗原を使ってもまだカープにはキクマルが残っていた。

野村監督、9回無死1塁で強攻策に出る。

菊池はバスターを試みるもピッチャーゴロとなり併殺。

ベンチで頷く野村監督。「キク、これでいいんだ・・・」

 

9回表2死無走者。追い込まれたカープ。

しかし2番丸は諦めない。山口の初球をライト前ヒット。2013ヤングカープは諦めない。2死1塁。試合はまだ終わらない。

3番は新外国人のフレッド=ルイス(32歳)。ルイスは5回に2塁打を打っている、走者丸は3回に盗塁を決めている。

山口も阿部もすり減るまで神経を使いました。

結果はルイス、ショートゴロ。試合終了。カープ敗戦。

 

2013.3.29(金) 東京ドーム

巨人 4-3 広島

巨人6安打。カープ11安打。

 

つづく...