現役ドラフトでカープにやってくる内間投手の情報を集めてみました。
中村祐太に似たタイプと評しましたが、どちらかと言うと島内颯太郎や福井優也に似た感じでした。
いわゆる荒れ球で、変化球でストライクが入らないところでストレートをカキーンと狙い打たれるタイプ。昔の島内の話ですよ。
内間の魅力はそのストレートです。島内も福井もストレートは確かにスゴかった。内間のストレートも指にかかった時は破壊力抜群です。
内間のピッチング
楽天ファンの話によると内間の持ち球はカット、カーブ、フォーク、ツーシームとのこと。
いくつかの動画を見ましたが、この中で最もストライク率が高いのはカットボールです。
カーブはドロンと急降下しておもしろい軌道を描きます。ただし1球もストライク入りません。今はもう投げてない可能性すらある。
三振を取る決め球のフォークもなかなか鋭い。いいとこに決まればストレートの威力があるだけに打者は高確率で振るでしょう。佐藤輝明や森下翔太のようなボール球を追いかける打者に有効。
どのサイトにも内間の持ち球に「ツーシーム」とあるが、私が見た映像の中では内間は1球もツーシームを投げていません。先発の時だけ投げて、リリーフの時は投げないという可能性もある。
あと亜細亜大学の投手はフォークのことをツーシームと呼ぶので、フォークのことをみんながツーシームと呼んでるだけかもしれません。
まあコントロールはどうにもならないくらい酷いですね。
大昔の矢崎拓也をイメージしてもらえるといいかもしれません。2球に1球はボール、1イニングに1個与四球というタイプです。
ただしそんな矢崎も今やカープのクローザーで胴上げ投手要員。島内颯太郎も現在はタイトルホルダーにまで登り詰めました。
来年とは言わないが、内間君も再来年2025年あたりに30試合くらい投げられると成功かもしれない。そんな期待値です。
いくつも動画を見ましたが、内間のプロ1年目のオープン戦(ヤクルト戦)が一番内間の魅力が詰まってるように感じました。
この年にわりと独走でリーグ優勝するヤクルト相手に三者連続三振です。
並木へのカウント2-1からのカットボール。
あれが百発百中でストライク取れると即一軍です。それができないから現役ドラフトなんだろうけど。
内間君の性格
楽天球団の公式ホームページに内間選手のプロフォールが掲載されています。こちら。
それによると内間は西武ライオンズの岸孝之に憧れているそうだ。
岸は現在楽天に所属していますが、ドラフト指名時のリップサービスで岸の名を出したわけではなく、マジで西武時代の岸孝之に憧れていたそうです。まあ岸は誰が見てもカッコいいピッチャーですからね。
ただ内間君の一挙手一投足、スタイル、顔、何を持ってしても岸とは全然似つかわしくありません。
内間の目指す将来像はシュッとした岸ではなく、ずんぐりむっくりした矢崎拓也であるべきです。
スゴいぜ矢崎。あの矢崎がプロ野球選手のお手本になっちゃったぜ。しみじみするわ。
だから私の中村奨成もきっといつか品行方正な慶應ボーイから憧れられるような選手になれるでしょう。
話を戻します。
内間君はずんぐりむっくり。顔も老け顔。岸というよりどう考えても則本昂大や田中将大タイプ。
プロ1年目が終了した2021年秋。
楽天イーグルスのファン感謝デーでルーキー全員が女装してダンスさせられるのが恒例のようですが、内間君はここでもマジメに取り組んでいます。
顔は老けてるけどマジメないい子ちゃんのようです。
7人組でダンスしてますが、一番右にいるのが内間。耳の色は白色です。白い耳の選手が二人いますが老けてる方が内間です。
新人時代は髪を伸ばせるのが嬉しくてパーマかけてました。
岸に憧れたり、似合ってないパーマかけたり、どうもセンスが???ですね。球は速いんですがね。
まあ野球一筋の愚直な男にありがちな傾向です。今の内間はスポーツマンらしい短髪です。笑
亜細亜大学時代の内間と矢野
大学時代の内間はハッキリ言って
「よくプロから指名されたなー」って感じの投手でした。
ハッキリ言って素材型。プロで3年ほど鍛えて使い物になるかな、という感じの投手でした。
いちおう大学JAPANにも選ばれてたようですけど、私は正直「4位はもったいない。6位でいい」と思うようなボールでした。
私なら4位では指名しない。ちなみにこの年のカープ4位は小林樹斗でした。
2020年の夏はコロナ禍で甲子園も大学野球も太平洋戦争以来80年ぶり中止。ドラフト会議も少し混乱してたのです。
そんな2020年のドラフト会議では亜細亜大学から3人の選手が同時にプロ入りします。
まず1人目は読売巨人軍の平内。ドラ1位。
続いて楽天4位の内間拓馬。そしてトリは広島6位の矢野雅哉。
この3人がドラフト指名された瞬間の貴重映像が亜細亜大学の公式サイトに残っていました。
マニアックな動画なので8,000回しか再生されていませんが、カープファンなら必見のおもしろ映像です。
5:05~ 平内1位指名
7:02~ 内間4位指名
7:55~ 矢野6位指名
ドラフト前の情報では「平内はハズレ1位候補」という噂でした。
早稲田の早川隆久や近大の佐藤輝明をクジで外した球団が平内を1位指名するかもしれない。そんな噂の中で2020年ドラフト会議は始まりました。
結果、平内は巨人からハズレ1位の指名を受けます。
ハズレとはいえ、やはりドラフト1位指名は格別です。指名の瞬間「おおー!」という歓声とともに拍手もパラパラと沸き起こりました。
先に会見場に移動した平内君。
会議室に取り残された内間と矢野。
上位候補だった平内と違い、内間と矢野は指名されない可能性もある。
コロナ禍で春のリーグ戦も中止、大学野球選手権も中止。アピールの場がありませんでした。
緊張感が高まる中、先に名前を呼ばれたのは内間でした。
「東北楽天・・・うちま、たくま。22歳。投手。亜細亜大学」
「うぉぉっ!」
会議室は平内の時を上回る歓声と拍手。
指名された安心感と内間君の人柄じゃないですかね。たぶん大学でたくさん努力してきたんでしょうね。
仲間もそれを知ってるから内間の時は平内の時の2倍の拍手が沸き起こったんですよ。
最後矢野。
ドラフト会議は6巡目まで進んでいました。そろそろ「選択終了」するチームも出てくる頃。
ドキドキする矢野。平内と内間は既に記者会見場に移動して、この部屋にはもういない。
ひとりぼっちの矢野。
そんな中「第6巡選択希望選手、広島東洋・・・」のところで野球部のチームメイトが声を出します。
「来た! 静かにしろ!」
どうやらカープ球団は矢野と亜細亜大学に「6位で指名する」と事前に通知していたようですね。でないと指名の前に「来た!」とはならないです。
野球部みんなの期待通り、アナウンスは「広島東洋、やのまさや。22歳。内野手。亜細亜大学」と続きます。
ホッとする矢野。歓喜するチームメイト。
「うぉぉー!!」
「ぎゃぁぁー!」
矢野が6位指名された瞬間の拍手と歓声は平内の時の30倍くらいの音量でした。
これだけ愛されてるんだ、矢野雅哉。まるで優勝したみたいな大騒ぎ。笑
上の動画が実際の映像です。7:55から矢野雅哉がカープに指名されます。楽しいから是非見てください。
平内の指名と照らし合わせてみると面白さが倍増しますよ。
内間の時の歓声は内間の努力が報われたもの。
矢野の時の歓声は矢野の人柄がみんなを喜ばせたもの。
平内の時なんて拍手パラパラ、どっちらけでしたからね。ここに矢野と平内の人格の違いが窺い知れるというものです。
矢野が仲間からあれほど慕われていて私は嬉しい。
矢野はなんであんなに人気者なんだろ?
まあカープでの振る舞いと言動を見ているとだいたいわかるけどね。笑
学生時代もそうとうアホだったんだろうなあ、矢野。
内間も導いてやれよ、矢野。