カープの新しいスタメンを構想します[前編]

明日から交流戦最後の6連戦を迎えます。

カープはここまで58試合を消化して28勝28敗2分。勝率5割です。

交流戦で3勝9敗と失速したため貯金6が0となり、チームには閉塞感が漂っています。

原因は先発の疲れと言われてますが、私は捕手を代えればいい方向に向かうと言い続けます。

攻撃についても送りバント作戦をやめてから、また朝山東洋の「3安打で1点打線」に戻りました。

前半戦のいい時は2番キクのバントと8番上本が出て9番がバントする攻撃を見せていましたが、5月以降は8番の打率が下がったので、得点パターンが1個減った状態で戦っています。

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野球はメンタルのスポーツ

野球ってメンタルなスポーツなんですよね。

「個人技術の向上」にメンタルだけでは不十分ですが、「チームの勝利」にはメンタルが非常に重要だと思います。

去年のヤクルトも実力以上の力を発揮したし、1988年の仰木近鉄や、震災復興を旗印に掲げたオリックスと楽天の野球もドラマチックで神がかりでした。カープ3連覇はカープ女子の熱狂と黒田・新井の漢気に後押しされました。

 

スポーツ界の格言に

「勝ちたい気持ちの強い方が勝つ」

というものがあります。私もその通りだと思います。

 

「勝てるかな?」

「勝てたらいいな」

「勝てないかもしれない」

と考えてるチームは確実に弱いです。

 

今のカープが疑心暗鬼になってこの泥沼にハマるとたいへん危険です。

佐々岡カープは負けるのに慣れているし、佐々岡監督は負け方をよく知っているからです。笑

「勝てないかもしれない」と自信喪失していたら、ストライクが入らなくなるし、盗塁のスタートも切れなくなるのです。

 

カープもできるし、できていた

今年のカープは

・長打がない

・足を使えない

と言われてきました。数字も出ています。

だが実は「長打がない」は真っ赤なウソです。

 

確かにチーム本塁打数は24本で12球団中11位です。ですがパリーグで首位争いをしているソフトバンクと楽天の本塁打数もともに33本です。ちょっと負けてますが、それほど差はありません。彼らはDHを使ってますからね。

「足を使えない」も東出の言い訳に過ぎません。

カープの盗塁は企図数17、成功10。成功率59%

ソフトバンクは企図数47、成功33。成功率70%

楽天67%、ロッテ85%、阪神79%。

ま、こちらは少々分が悪いですが、例えばソフトバンクは15人の選手が盗塁を企図しており、グラシアル3、中村晃2、甲斐拓也2です。3人が7回企図して成功したのは2回だけです。28.6%

どういう場面で走ったかまでは分析してませんが、もしかすると2死1塁で走ったんじゃないですかね。あるいは次打者がツーストライク取られた後とかね。

このままジッとしてても得点にならないと判断した時、ベンチは鈍足ランナーにイチかバチかのサインを出すのではないでしょうか。

楽天は14人。浅村5、島内4、炭谷2。11回走って成功5回。45%

ロッテは12人。マーティン6、エチェバリア4、角中まで1個走ってます。笑

カープはわずか10人です。坂倉とマクブルームは0回。一番多い野間でも3回。

 

「マクブルームは仕方ないよ」

どうですかね。マーティンとエチェバリアでも6回と4回ですよ。技術というよりやる気とサインの問題じゃないですかね。マーティンは6回走って4個成功。エチェバリアは4回走って4個成功です。二人の盗塁が上手いのか、ベンチのサインが的確なのかはわかりません。

私は盗塁もメンタルだと思います。走者に任せる場合は技術8割、メンタル2割。

ベンチがサイン出す時はメンタル8割、技術2割でしょう。ちょっと言い過ぎかな。笑

とにかく盗塁もメンタル。

誰のメンタルかというとベンチのメンタルですよ。やる気の問題。

 

東出佐々岡みたいに「走れる選手がいないから走らない」じゃなくて、よそのチームは「走れない選手も走っている」のが事実です。んでそのチームは強いですよ。

もちろんカープは12球団中3位の得点数を誇るチームです。走らないでも得点できるなら走る必要はありません。

でもカープの得点って1試合で10点取るパターンが多いんですよね。そこで見かけの数字に騙されます。トータルで点は取れていますが、接戦での1点はなかなか取れない。無死13塁で三者連続三振なんてシーンも記憶に新しいところです。

盗塁や送りバントはやっぱりやらないといけないと思います。

 

中村奨成が加わったカープ

西川龍馬が登録抹消されて、空いた3番に中村奨成が座りました。打率.321は野間峻祥(.329)に次いでチーム2位です。

中村奨成はここのところ、3番ライトでスタメンしています。山本由伸には手も足も出ませんでしたが、田嶋と宮城からはタイムリーを打ちました。日ハム戦でも走者一掃ツーベースを打ちました。

私はこのまま3番で使いたいのですが、どうも東出と朝山はDH制度のあるビジターゲームで打順を大きくいじってきそうな気がします。

1番ライト中村奨成

3番サード坂倉将吾とかね。

そうすると大手を振って5番DH松山がやりやすい。

低めにコントロールしてくる田中将大に松山は強そうです。

 

私のプランではDHにも送りバントをさせたいのですが、朝山と東出はクリーンヒットをたくさん打てるスタメンが好みです。

具体的な打順は[後編]で考察しますが、今の「盗塁しない」「送りバントしない」「本塁打しない」チームでヒット3本を集める攻撃は過去2年間のアホ野球に戻っています。この野球では誠也がいてもBクラスでした。

守りは捕手坂倉でチーム防御率2点台を実現できると思います。

攻めは送りバントか盗塁です。一発のないソフトバンクも楽天もそれで現在貯金10です。投手力ではリリーフ含めてカープが上ですよ。カープが貯金0なのはベンチの差です。データがないのはお金の差。笑

明日の[後編]で私の希望オーダーと予想オーダーを考察します。