2022.4.6(水)
広島 1-2 巨人 マツダ
もともと私の予想はカープ5位で巨人6位です。1位中日。
2チームともこんな場所にいるチームではありません。幸運で幸せです。今はそれを噛み締めよう。
豊富な投手陣と緻密な采配が噛み合えば当然私の予想はカープ1位です。
だが緻密な采配がないのがカープの伝統。1985年の古葉監督退任以来、カープが采配の力で勝ったことは一度もありません。全部選手の力。それも若手の力で優勝してきました。
佐々岡に期待してもムダなのです。諦めよう。今年は開幕ダッシュをよくやってる。5割で御の字。4番末包で始まったチームにまだ貯金があるのです。よくやってますよ。
野村謙二郎が関の山
中日の立浪和義が13年ぶりに中日監督に復帰しました。
常識で考えれば13年も球界から離れれば現場の空気についていけないと思われがちです。
ところが歴史的には野村克也や落合博満のようにクセが強すぎてNPBに戻れなかった人が10年ぶりに復帰し常勝チームを築き上げた歴史は厳然と存在するのです。
MLBでは野球経験のないビジネスマンが球団の要の部分を担っています。カープにも高校の先生や比嘉寿光編成課長がいます。
開幕前に監督の型を分析しましたが、カープには智将タイプの古葉阿南以後、熱血型の監督が多いです。三村敏之も達川光男も私は「熱血型」だと思ってます。
熱血型の最たる例がわれらの野村謙二郎。
もっかい現場復帰するのかね?資格はあると思います。
だが相変わらず先を読むのが苦手です。DH今村の人ですからね。
昨日もJSPORTS解説でアホな発言を連発しました。
4回裏1対0。5番坂倉ヒットで無死12塁。6番アツゲッツー。
ここでノムケン、
「會澤にバントという手もありました」
アホです。この手はありません。セリーグの基本中の基本は
「6番に送りバントはない」
です。6番が送って1死2塁や1死23塁を作れば100%7番8番が敬遠されるからです。つまり実質ワンアウトしか攻撃できません。6番の送りバントは相手に2死をプレゼントすることを意味します。試合終盤で9番に代打を出す場面なら6番の送りバントはあり得ますけど、エースが投げてる4回に6番がバントする可能性はあり得ないです。0%です。
ノムケンの解説に私はかなりガッカリしました。この人がカープの監督だった人で、来年帰ってくるかもしれない人なのね。ハア・・・
ノムケンは床田に代打を出したことも容認しました。
「カープは次の1点を取りに行きましたね。だから中﨑は責められません」
完全にダメです。ハア・・・
むろん中﨑は責められないが、監督は責められるべきです。あとアツも責められるべき。
完全無欠の床田を90球で降ろしたことは完全に意味不明。体調的な理由もない。ただ100球だから降ろしただけです。私のゲームプランはあのまま床田で完投か完封でした。
それに8回の男も島内颯太郎です。私の序列は1位島内、2位栗林、3位森浦、4位フランスアです。中﨑は黒原と並ぶ5位グループ。わざわざ連投して1対0の8回に出すほどの信頼度はまだありません。
そもそも昨日の信頼度は1位の島内をぶっちぎるぐらい床田が上でした。ノムケンは「次の1点を取りに行った」と言いましたが、そんなことは理由になりません。代打の切り札松山竜平だって打率は3割です。打ち勝つ野球は勝率3割。巨人の野球。無駄遣いして地球を暖める強欲金満な戦い方なのです。カープはやっちゃダメ。贅沢は敵。
カープの野球は育てて鍛えた先発投手が、捕手と一緒に長いイニングを投げる野球です。長いイニングとは平均7回、目標9回です。
捕手坂倉なら勝てます
昨日の試合は捕手坂倉なら完全に勝ててました。1対0か2対0で。
いやもっとうまくやれば5対0で勝ててた。もったいない試合でした。
4回裏の無死12塁でアツがカウント3-0からゲッツーに倒れたことは容認します。6番打者だから。
だが8回表に吉川尚輝に1死1塁から逆転ツーランを浴びたことは断じて許しません。正捕手だから。
昨日の敗因は會澤翼です。ハッキリ言ってチームの弱点。アツはカープのウィークポイントです。打てる捕手だが守れない。
9番大城にヒット打たれて、一発のない吉川にまた外角ボール球。
2球目がカウント稼ぐスライダー。アホの吉川はストレート狙いだからスライダーを泳ぎながら前めのポイントで捌き、広いマツダでライトスタンド。事故の起きるリードでした。
当ブログでは再三會澤のボール先行の配球を非難しています。
昨日の吉川に対しても1球目外角にはずすストレート。2球目がインコースのスライダー。
そりゃ中﨑のボールもアツの構えたコースより甘く入りましたよ。だが投手が捕手のミットより甘く投げることは日常茶飯事。ベテランのアツならわかりきったこと。アツのリードは平面なのですよ。内外と高低しかない。
未来の若者、坂倉将吾のリードには奥行きがあります。おくゆきと読む。
私が言い始めたのでテレビで最近「ストライクゾーンの奥行き」という言葉を使う解説者が増えましたが、私の言う「坂倉の奥行き」はストライクゾーンの奥行き、いわゆる緩急だけではないのです。チェンジアップやパームボールを投げることだけが坂倉の奥行ではない。
坂倉の奥行きとは精神の奥行きです。
精神とは敵打者の精神。そして味方投手の精神。
坂倉のリードと配球は味方の精神を向上させて、敵打者の精神を追い詰める作用があります。
平たく言うと味方投手に「よし、行ける!」と思わせ、敵打者には「ダメだ、打てない」と思わせるリード。それが坂倉の奥行きで精神の奥行きです。マジですよ。
アツは初球ボール、2球目インハイ、3球目アウトローです。毎日一緒。
昨日の床田はアツのサインにちょいちょい首を振ってました。これはアツのサインっぽいなという首振りもありましたが、基本的に床田は相手打者の反応を感じていますね。ポーカーフェイスも非常に頼もしい。
パームボールがいつまで通用するかわかりませんが、今シーズンは10勝以上できるでしょう。さっそく昨日1勝損したけど内容は抜群です。床田の師匠クリス=ジョンソンは會澤翼とコンビを組むことがありませんでしたが、床田はアツと相性が良いです。
本日のゲームプラン
今日坂倉を捕手でスタメンさせないとカープは今年優勝できません。
私はもともと5位予想なので別に今日も會澤や磯村でいいですよ。サード坂倉が上手くなってるとか守備範囲が広いとか言ってるヤツはド素人です。アホか。古田だってたぶんサードは上手いし、新庄だってたぶんピッチャーも出来ました。
だが古田はキャッチャーで新庄はセンター。私は50年しか野球を見てませんが古田と新庄はベストの選手です。50年で1位のキャッチャーとセンターです。2位は谷繁と飯田哲也です。
坂倉はそれを超えるかもしれない捕手です。打率3割なんかオマケです。古田も一緒。
古田の打撃タイトルや盗塁阻止率などの派手な数字はオマケに過ぎない。古田の本当の凄さは投手を引っ張るリード力です。坂倉と一緒。
まあ見なさい。今日の玉村と坂倉のコンビを。
私の予想はカープ5位。
その理由はベンチの考えが以下の通りだからです。
「サードの選手が打てないから打てる坂倉をサード。會澤が打てるから正捕手」
こう考えているから昨日床田に代打松山を出しました。
私の野球は違います。
「守れる坂倉が正捕手。打てるアツと松山は走者のいる場面の代打。相手エースを打ってくれ」です。
古葉監督、阿南監督以降、カープで守り勝つ野球をやった監督はいません。1991年の山本浩二、2014年の野村謙二郎もいいとこまで行きましたが、彼らの守りはリリーフ投手を酷使する守りの野球でした。
先発を引っ張り、足と守備のある選手でスタメンを組む野球ではなかった。
時代は既に21世紀です。打って勝つのが新しい野球かもしれないが、昨日は打ち勝つ野球でカープは負けたし、朝山のデータ野球は3年連続でBクラスです。
今日坂倉を捕手でスタメンさせないなら、今シーズンのカープはアホの巨人に勝って5位が関の山でしょう。