2021.8.27(金)
広島 6-4 阪神 マツダ
カッコ悪い、フラれ方、二度と君に会わなーい
今日もキャッチャーの話をします。坂本誠志郎と石原貴規。
この二人はどっちもいいヤツでナイスガイ。
しかし二人とも「正捕手の壁」が高すぎて不憫な境遇。
今から30年前、1991年8月。
カープが中日巨人と優勝争いをしていた頃、20歳だった私は覚えたてのタバコをふかし、星空を見つめながら、男と女の駆け引きについて仲間と語り合っていました。
「松下由樹ってズルい女やろ」
「いや仙道敦子のほうがカマトトぶってる」
30年前のトレンディドラマに例えると、石原貴規は
三上博史に対する布施博であり、
陣内孝則に対する柳葉敏郎であり、
東幹久に対する的場浩司みたいな存在。
要するにフラれ役なんですよ。
「ごめんね。あなたはとてもいい人だけど・・・私にはもっと好きな人がいるの。ごめんなさい・・・」
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坂本誠志郎のアピール
3回裏の攻撃。0対2。無死2塁。走者林。打者大瀬良。
佐々岡のサインは送りバント。他に策がない。判で押したような無策っぷり。
阪神の捕手、坂本誠志郎は今季初スタメン。随所に「目立ちたい!アピールしたい!」ってオーラが溢れてました。その1発目がこの場面。100%送りバントなのに、必要以上に前へ出てきて内野陣に守備のサインを出します。
「わかってるよ、どうせ何球目かにピックオフをやるんだろ。他にどんなサインがあるんだよ」
するとまさかの1球目で2塁走者・林晃汰が捕手牽制でタッチアウト。
これはサインプレーでなく偶然。
林もドジだが、坂本は見せ場を失いました。
カープが逆転した4回裏。3対2。1死12塁。2塁走者キク、打者大瀬良。
また送りバントのケース。
初球ボール。大瀬良は2球目のスライダーをバントしてファール。
坂本誠志郎は深読みしました。「カウント1-1。80%バントだが20%バスターエンドランもある。シュートでゲッツーを狙おう。3塁側にバントすればファールになって2ストライク。バスターなら543ゲッツーだ!」
坂本誠志郎は知りませんでした。カープの監督が無策であることを。
佐々岡は大瀬良にバスターをさせる気はさらさらありませんでした。佐々岡はバントのサインを出して、大瀬良にクソ難しいバントをさせるだけ。大瀬良がミスれば試合後に大瀬良をディスればよい。佐々岡のオツムはその程度です。
阪神は1塁のサンズがチャージをかける。
大瀬良の構え方では3塁手に捕らせるバントができそうじゃありませんでした。
なのに坂本君は大瀬良にシュートを投げる。シュートは1塁側にバントしやすい。サンズも本職は外野手。大瀬良のバントは1塁側へ。バントも守備もどちらも危なっかしい感じでギリギリ成功。2死23塁を作りました。
続く野間は粘りましたが、レフトロハスの好守に阻まれ無得点でした。
石原貴規、代打ホームラン!
コルニエルが8回表に2失点。5対4。カープのリードは1点。
8回裏、9番に代打石原貴規。
「え?中村奨成やろ。」
「打ったーーー!大きーーい!入ったあぁぁぁ!!!」
「え、マジ? ホームラン?」
意味も飛距離も大きい一発でしたが、これがもしヒットや四球だったら石原には代走を出せません。結果オーライのアホ野球であることに変わりありません。
9回は捕手交代。坂倉→石原
いつもなら「抑え捕手は要らない!」と思うのですが、坂倉は3試合連続スタメン。今日も逆球祭りの大瀬良をリードするのにヘトヘトでした。しっかり投げろや、エース。
移動日ゲームだし、暑いし、2点差になったし、代打HRでノッてる石原でまあいいか。
んで石原貴規が今日もパスボール。最近非常に多いです。1試合に1個こぼしてます。
それもこれも「試合勘」かもしれない。んなこと言ったら中村奨成はどうなるんだ?
1死23塁。3番4番。同点を覚悟しましたが三振と三ゴロ。お見事栗林・・・とは思いませんでした。
「しっかりしろや、阪神」
と思いました。巨人に抜かれるぞ。
俺たちはフラれたのだ
石原はヒーローインタビューで「ボクたちは一つ一つ勝っていくだけ」と言いました。
大瀬良は「僕の試合は全部勝つ」
佐々岡は「7回は島内」
とか、みんな景気のいいことばかり言ってますが、たった2連勝しただけですよ。それも九里と大瀬良で。
明日はノムスケ、明後日は床田。2連敗してもおかしくない谷間ですよ。
坂倉と私だけがチーム状態をわかっています。佐々岡と朝山にはわかっていません。
30年前に「格好悪いふられ方」をリリースした大江千里さん。御年60歳。
こないだ週刊ダイヤモンドで「俺の全盛期はこれから始まるんだ!」とシブいことをおっしゃってました。若々しくて実に良い。20歳のガキみたいだ。俺もアメリカに行こうかな。
30年前、私はよくフラれました。フラれてフラれてたいへんでした。笑
今はコロナでなかなか恋愛しにくい時代。こないだ西武のピッチャーが球団にナイショでデートしたら謹慎1ヶ月喰らっちゃいました。厳しすぎるぜプロ野球・・・
愛してその人を得ることは最上である。
愛してその人を失うことはその次によい。 サッカレー
俺に言わせりゃ、愛してその人を失うほうが最上だけどなあ。
石原貴規、磯村嘉孝、白濱裕太。
ファンの方には申し訳ないが、彼らは一生、正捕手にはなれないと思います。ごめんなさいね。私の意見です。昨日の試合を見る限り、坂本君もたぶん無理。
だけども捕手は特殊なポジション。控え捕手が強いチームはやっぱり強いんですよ。
敗戦処理も大事な仕事。昨日も言いましたけど故障した元エースが敗戦処理でロングリリーフ。新しいエース投手を休ませるのもプロ野球の大切なお仕事なのです。
坂倉将吾に対する石原貴規。
恋愛ドラマにヒロインは一人しかいません。石原貴規はメチャクチャいい人。映画やドラマは脇役が脇から支えているのです。
この曲も大江千里です。