オリックスの水本コーチがカープの新監督?

2022.10.1(土) 

西武 3x-1 ソフトバンク 西武D 

昨日は西武vsソフトバンク戦を見ました。

マジック1のソフトバンクは今日「引き分けでも優勝が決まる」とあって、西武ドームは満員御礼。

西武の先発、松本航が7回0失点と粘投。この子はドラフト1位で西武に入団したんですが、大学時代から日本代表のエースとして鳴らしていました。大学日本代表vs高校日本代表の親善試合で報徳学園の小園海斗が日体大の松本君のストレートをライト上段に叩き込んだことも記憶に新しいですね。一般常識

ソフトバンクの先発千賀滉大も7回1失点でしたが、かなりスライダーを多投していて本調子ではないのかな。それで防御率1.94、11勝6敗。

試合は1対0のまま9回表。ソフトバンク最後の攻撃へと向かいます。

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ホークスも苦しい

この日のホークスは3番牧原、4番ギータ、8番グラシアル。

特に柳田は前日の楽天戦の守備で負傷退場しており、この日の出場が危ぶまれておりました。

四番ライトで強行出場するも、どこか体が重そうでした。まあ近年はずっとこんな感じなのかもしれませんけど。

9回表、0対1。1死無走者で柳田に打席が回ってきます。

なんと柳田は増田からレフトに同点ホームラン。外角低めのナイスボールでしたがうまく「かち上げた」ギータっぽい一発。飛距離も出てました。1対1同点。

 

私はソフトバンクがマジック1と聞いて、「フン、また今年もホークスか・・・」と思っていたんですが、今年はホークスもかなり苦しくて、デスパイネとグラシアルは36歳。ギータも34歳。甲斐拓也は打率.181でこの日も接戦なのに代打を送られ途中交代。藤本博史監督は1年目。決してお金に飽かせたラクな野球をやってきたわけではない様子です。

そんなチーム状態の中、満身創痍で今日は休むとみられていたギータの一発。西武ドームは歓声と悲鳴が入り交じる大騒ぎとなりました。

 

若きバッテリーの涙

追いついたソフトバンクは9回裏にクローザーのモイネロを投入しました。

セオリーでは先攻のチームは勝ち越した後にクローザーを出します。しかし藤本監督は同点でモイネロを出しました。理由は打順が森、山川、栗山だったからというのもあるし、準備していたのがモイネロだけだったという理由もありました。

モイネロはしっかり抑え、延長戦に突入。

 

西武はスミス→本田と繋ぎ、ソフトバンクは松本→藤井と繋ぐ。

「松本は仙台育英だったかな? 違うか。でも背番号66って斉藤和巳の背番号だよな」

なんて思って見ていると、

「ちょっと待てよ、モイネロも出たし、このまま行けば藤井皓哉に胴上げ投手の権利が回ってくるのか?」

という試合展開になってきました。ソフトバンクは同点のまま12回を終わっても優勝です。西武は既に栗山とオグレディを引っ込め、代走要員が打席に立つばかり。

 

「おいおい皓哉君、育成契約からいきなり胴上げ投手かよ」 

と思っていたら11回裏に出てきました、藤井皓哉君。打順1番からの大切なところを任されました。出世したねえ・・・

 

外崎右飛、源田三振。

「うおぉ・・・あんな見え見えのフォークを源田が空振りするのか。相当キレがあるんだろうな・・・」

なんて思ってると森友哉が地面スレスレのフォークボールをセンター前ヒットします。

「なんやコイツ、変態か。打率.250って絶対ウソやろ」  

空振りも多い森友哉ですが、やはり打撃センスは天才的です。2死1塁。

 

ここで打席にパの本塁打王、山川穂高。

「まっすぐを見せないと危ないけど、まっすぐ投げるのも怖いなあ・・・バッテリーはどうするかなあ・・・」

ホークスのキャッチャーは8回から海野に変わっていました。打率.181の甲斐に代打を出したため。8回表のホークスは1点負けてましたので。

 

海野君は「一発は絶対ダメ、でも四球もイヤよ」ってこの場面で、ホームラン王の山川穂高に向かってフォーク、フォーク、まっすぐ、フォークを投げました。私はこの配球は間違いではないと思います。セオリー通りで教科書通り。

だが結果は特大サヨナラホームラン。どすこーい!

見事でしたねえ。ディス・イズ・プロ野球。

 

この時、打たれた藤井皓哉君がグラウンドで涙しました。

悔しいだろうねえ。

でも、一軍で負けて涙出せるって幸せだよね。佐々岡にクビにされた藤井皓哉君。今はマジック1のチームでセットアッパーやってます。幸せだよう。

海野捕手まで涙してました。打たれて泣いてるキャッチャーを私は初めて見ました。笑

泣けばカッコいいってものでもありませんが、気持ちは伝わってきます。若い子に結果を出せって言うのなら、こういうシビれる場面に放り込んで痛い目に遭わせないといけないと思います。

宇草と奨成を一軍に呼ばず、まず二軍で3割打てっていうのは違うと思います。選手は一軍でミスして育つものです。

とにかくこれでホークスの優勝は持ち越し。そしてオリックスには奇跡の逆転優勝の目が残りました。今日ホークスが敗れ、オリックスが勝つとオリックス優勝です。

 

新井貴浩、問題発言。笑

そのオリックスに今、ちょっとした波紋が立っています。

オリックスは能見篤史の引退試合に勝利し、試合後の引退セレモニーで阪神時代のチームメイトだった鳥谷、藤川の惜別メッセージがオーロラビジョンに流されました。そして能見の親友だった新井貴浩もVTRで登場。

この時、新井が「能見、お疲れさん。ついでに水本さんも2年間、お疲れ様でした!

と意味深なコメントを残したのです。

 

この新井発言に能見は苦笑い。中嶋聡監督は「あちゃぁ・・・」という顔を浮かべました。

ネットでは「なんだと!?水本さんがオリックス退団?するとカープの次期監督か!?」とちょっと話題になりました。

 

水本勝巳さん。カープで15年くらい二軍コーチをされた方。

顔は老けてますが実はまだ54歳。昨日がお誕生日でした。

昨年急にオリックスに移籍したと思ったらいきなりリーグ優勝。

2年目の今年も首位ソフトバンクと1ゲーム差の2位。ペナントレース最終戦までリーグ優勝を争っています。 

 

水本さんはカープ時代二軍監督でしたが、オリックスでは一軍ヘッドコーチを2年務めました。昨年はリーグ優勝し日本シリーズで敗退。今年もリーグ優勝を争い、CS進出は確定。

これねえ・・・

新井の問題発言が「事実」だとしたら、カープ一軍監督に水本さんは最適な人材かもしれないですね。

 

新井の発言はVTRなので本当にヤバい発言だったらオリックスの広報がカットすることもできたはず。

「水本さんお疲れ様でした!」は単なる新井のジョークの可能性もある。

だがオリックスの広報が来季の編成を知らされていない可能性も高いし、中島監督の「あちゃあ・・・言っちまいやがった」って顔にも説得力がある。

 

何より2年前、カープ一筋の水本さんがオリックス一軍コーチに就任すると聞いた時の、唐突な感じにもかなり違和感がありました。

私は

「同じウエスタンリーグだし、中島監督が水本さんの手腕を評価して引き抜いたのかな」

と思っていましたが、カープ球団からオリックスに対して「2年間だけ水本君を一軍コーチで使ってくれないか」と持ちかけた可能性もないことはない。カープには河田が復帰して、朝山も一軍で試したかった時期だったので。

 

最適の人材

想像の範囲でしかありませんが、水本さんがカープの一軍監督ならばこんなに最適な人物は他にいないかもしれません。

二軍でのコーチ、監督経験。愛される人柄、オリックスでの実績。

育成のチームにふさわしい人材です。カープが唯一ファーム日本一に輝いた時の監督。3連覇時代の2軍監督。

小園、奨成、坂倉、昂也、山口、遠藤。みな水本さんの教え子たちです。

 

これは新井貴浩監督よりも面白いことになるかもしれない。

まだカープ復帰と決まったわけではありませんが、もし新井がジョークで言っただけなら水本さんではなく梵英心をイジったと思うんですよね。梵はオリックス残留で水本さんがカープ復帰・・・大いにあり得る話だと思います。水本一軍監督は大いにあり得ると思います。