アツのシュートの使い方

2024.7.13(土) 

広島 1x-0 ヤクルト マツダ 

村上宗隆5打席連続三振。5打数5三振という意味です。

世界でただ一人、私だけが「村上はスカタンだ」と言い続けてきました。

村上が56本塁打して三冠王を獲った時も世界でただ一人「村上はスカタンだ」と言っていました。

あのシーズン、私の坂倉将吾はなぜかサードを守っていました。あのシーズン、村上にガンガン打たれていたのがキャッチャー石原貴規でした。プロ2年目でした。

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石原のサヨナラホームラン

いまや石原は一軍に欠かせない選手になりました。

5年前、カープが石原をドラフト5位で指名した時、私は

「おや?」

と思いました。同世代には坂倉将吾と中村奨成がいましたのでね。※参考記事

たぶん石原本人も

「なんでカープ?」

と思ったと思います。

エース級の捕手が2人もいて、そこに同世代の石原貴規。

実はカープの狙いが翌年の森浦大輔(天理大)にあったとは、この時点ではさすがの私でも読めませんでしたよ。

 

石原はグレないでよく頑張りました。

ヘタすりゃこのまま坂倉を追い越して、正捕手を奪いかねない勢いです。坂倉もスカタンだしさ。

5年前のドラフトの時、5年後の坂倉の打率が2割で奨成が二軍。石原が5番でスタメンしたり、代打サヨナラホームラン打ってるなんて夢にも思っていませんでしたね。

 

正確には昨日のは代打サヨナラホームランじゃありません。守備から入って先頭打者ホームラン。

田口もスカタンだねえ。

新井と藤井が「田口のスライダーをホームランしてくれないかな」と話していたそうですが、私も全く同じことを考えていました。

んで石原も同じことを考えていたと思います。完全に読み勝ち。

首脳陣と選手とファン。意識がシンクロしていますよね。佐々岡の時は選手もファンも 置き去り でした。スカタンの村上に三冠王なんか獲られて、ほんまにアホみたいな3年間でした。

 

オスナのタッチアップとトンボの話

試合に関係ないことを二つ。

一つ目はオスナのタッチアップ。

2回表1死1塁で大きな中飛。この時1塁走者のオスナが2塁へタッチアップ。ギリギリセーフ。

ところがカープのベンチが「スタートが早い!」と猛抗議。

1塁手の坂倉が1塁ベースを踏んでアピールプレイをするものの、ジャッジはセーフ。

「なんでやねん!」

ベンチを飛び出したのは新井監督。

新井「このプレーにリクエストはできまんのか?」

審判「ああ、できるよ」

新井「でも映像なんて、ありまんのか?」

審判「たぶん無いやろなあ」

新井「ほな、どないしてリプレー検証するんでっか?」

審判「そやから、映っていればいいなあと思いながらビデオを見るだけや」

新井「映像があればよく見てください。映像がなければリクエストの権利を1回消費するのはやめてくださいよ。リプレー検証してくれてないんですからね」

審判「もっともだ」

 

結局オスナのタッチアアップのタイミングなど映像で確認できる訳がなく、判定通りセーフ。カープはリクエスト回数を減らさずに済みました。

一番悪いのは見ていなかった1塁塁審ですよね。論外ですね。ハッキリ言うて。

 

二つ目はトンボ。

グラウンド整備するトンボじゃなくて、空飛ぶトンボ。

昨日と一昨日、マツダスタジアムにやけにトンボが多いです。今村猛の帽子に止まったのもトンボだったっけ?

私も昨日家の前でオニヤンマを見ました。うちの近所でオニヤンマを見たことがないわけでもありませんが、珍しいことは珍しい。5年に1度くらいかな。

なんか異常気象とか猛暑とか 嫌な予感 がします。変態男の妄想ですが。

 

アツのシュートの使い方

本題。

昨日のヒーローは石原ですが、そこまで11イニングをゼロで抑えた守りも素晴らしい。

特にアツ。今日は會澤翼をホメます。

 

今年のアツは大瀬良と森下をリードして、ここまで素晴らしい成績を収めています。

特徴的なのが「左打者への内角カットボール」 これは森下も大瀬良も二人とも投げられます。

もう一つが「右打者への内角シュート」 これも二人とも投げられますが大瀬良は上手い。森下はヘタ。

 

皆さんはこの二つのタマをどういう場面で要求しますか?

そう。その通り。

普通の捕手は

「ファールを打たせたい時」

にこのタマを投げます。「ゲッツー打ってほしい時」も正解ですよ。

ただし今は走者はいない。「無死無走者、打者オスナ」としましょうか。

 

大瀬良vsオスナ。

外まっすぐ、内シュート、外まっすぐ、内シュートでカウント2−2になったとします。

アツのシュートの使い方は独特で、ここでもう1〜2球「内シュート」を投げるんですよね。今年のアツの特徴です。

「左打者への内カット」は去年も多投してました。今年は大瀬良と森下の「内シュート」がとても目立ちます。

 

「カウント2−2だから内シュート行くのは当たり前だろ」

いや、カウント1−2ならわかるよ。でも普通はカウント2−2から内シュートを投げて3−2にしたくない。

アツはカウント2−2でよく内角球を投げてファールを打たせる。

私と坂倉は「カウント2−2で内角シュート投げても、ファールになって球数増えるだけやん!」と考えるタイプ。勝負を急ぎたい。ホントは2−2にもしたくない。

でも今年のアツは2−2からまだ打者にファールを打たせる。んで2−2からの内シュートが1球で終わらないことも多い。5球目の内シュートを相手がファールしてくれたら、6球目もまだ行く。昨日もやってました。

 

アツがこれをやることで、何が起こるかというと、

投手の外角のタマがますます活きます。

大瀬良の外カット、森下の外カットがますます活きます。ストレートも活きる。

今年の大瀬良と森下の活躍の裏には、アツの「左打者への内カットと右打者への内シュートをねちっこく要求するリード」が活きています。

 

昨日の試合では3回表2死2塁で打者村上。

カウント1−2と追いこんでから、アツと大瀬良は4球目に内角カットボールを投げて村上にファールを打たせています。

この後5球目が外角ストレートボール、6球目が内角高めストレートでバックネットにファール。カウント2−2。

普通の感覚ならここで「カウントが整った」と思うんですよ。そろそろ外角に落ちる系を行きたくなるタイミング。

だがアツはまたここで内角カットボールを投げます。しかもボール気味に構えてました。3−2になってもいい。

7球目は内カット要求。村上はカットするようにファール。

村上の頭には「一塁も空いてるし、まともには来ないだろ」という頭がありました。

8球目がボールからストライクに入ってくる外カット。村上は空振り三振。

要するに「アツのリードはねちっこい」ということです。おかげで大瀬良と森下が活きてる。

 

本日のゲームプラン

九里vs山野。

ヤクルトはまたオープナー作戦をするのかと思ったら、今日は頭から左投手で来るみたいです。おもんな。

カープは栗林、森浦、ハーン、黒原が3連投になります。誰か一人をベンチ外にするかもしれない。

実は今、カープはアドゥワの枠が1個空いてるんですよね。

今週は月曜日も試合があるので、おそらくアドゥワは月曜日の先発。

今日1日だけのリリーフ投手が一軍に昇格するかもしれません。

調子いいのは長谷部と松竜。安定してるのはケムナと中崎。

 

んで最大の心配事は九里亜蓮がナイターから中3日でデーゲームに先発することです。

大丈夫かな、アイツなら大丈夫だろ。長いイニングを投げてブルペン陣を助けてほしいな。

昨日、シャイナーをスタメンから外したのには驚いたよ。シャイナーも「右打者扱い」なのね。