アイツはこれ以上ない速さで成長している

2024.9.8(日) 

広島 3-4 中日 マツダ 

カープが0対4から追い上げ無死1塁3塁。ここで打順はコゾサカスエ。

誰がどう見ても勝敗の分かれ目はここでした。中日の齋藤綱記が三人斬り。一ゴロ、三振、三振。

コイツらが急成長してくれたら、コゾスエサカで最強のクリーンアップができるぜ、きっと。

 

これ以上ない速さで成長してる

ムチャ言うな小暮。

アイツらはこれ以上ない速さで成長している。

もう今のアイツらに必要な養分は「経験」だけじゃないですかね。

チャンスで打席を与えて打てば自信になるし、負ければ悔しさと厳しさが生まれます。

 

マツダスタジアムで中日に負け越したため、カープの現状は首位に1.0ゲーム差の2位。

もし今年優勝できなくても、それはコゾスエサカの責任ではありませんよ。まあ坂倉にはほんのちょっぴり責任があるかもしれないけど。

今年負けたら敗因はレイノルズとシャイナーです。

二人の全部が悪いという意味ではなく、「チームが優勝するかしないかを決める選手がレイノルズとシャイナーだった」って意味です。キャンプ前のチーム構想ではそうでした。

しかし早々に2人とも離脱してしまい、その穴をコゾスエサカが埋めながらここまで来ました。

今、カープの勝敗を分けている選手はコゾスエサカの3人です。コイツらが打てない日もあります。コイツらはこれ以上ない速さで成長しています。ファンは黙って見守っていればよろしい。

一時は「カープに優勝マジック点灯か!」なんて日もありました。カープが2位にいるのはコゾスエサカのおかげです。

 

「違う。カープの原動力は投手陣だ!」

とおっしゃる方は素人です。カープ投手陣が優秀なのは戦前からわかっていたこと。シーズン前から計算されていたことです。

床田や森下には申し訳ないが、アイツらは

「やって当たり前」

の選手たちです。

もっと言うと

勝って当たり前

の選手たち。

森下や床田の貯金は事前にもう計算されているのです。

 

去年、カープ打撃陣がスカタンピープーでも投手陣の力だけで2位まで行けることが証明されました。

去年、優勝に足りなかったピースが4番と5番とファーストとサード。

カープは計算できるマクブルームとデビッドソンを切ってまで、この「1位と2位の差」を埋めようとしたのです。

だからレイとシャイがチームの浮沈を握るのは当然です。

 

常廣羽也斗、二軍で完封

月曜日には二軍の話を。

2024.9.8(日)

ソフトバンク 0-6 広島 タマスタ 

常廣羽也斗が二軍戦で完封勝利を挙げました。

9回116球、被安打8、与四球2、奪三振5、失点0

素人のファンたちが

「優勝へのラストピースだ!」

と盛り上がっているので、ちょっと私も映像を見てきました。

ええ。スカパーで全球見ました。今日は常廣のピッチングをしっかり解説します。

 

1~2回。立ち上がりはフラフラでした。

私は常廣完封の結果を知っていたので、

「こんなので完封できるん?」

という感じで見てました。韮澤と内田のファインプレーが常廣の立ち上がりを救いました。

 

3~4回あたりから、指にかかったストレートがコースに行き始めました。

6月頃から常廣は時々スゴいタマを投げ始めたんですよ。だだし制球が一向に安定しないまま、ここまで来ている感じです。

3~4回は威力十分のストレートでゴロアウトと三振。

「なるほど。これで乗っていくのかな?」

 

5~6回はピンチの連続。

痛烈な打球や長打を何本も打たれますが、ケンティー、貴浩、田村の美技が次々と炸裂。どれか1本でも抜けていれば試合はどうなったかわかりません。

 

7~8回も走者を出しますが、今度は韮澤仲田の美技でピンチ脱出。

9回裏は林晃汰の満塁ホームランでリードが6点に広がっていました。

だいぶラクになったのに、完封を意識したのか2死から走者をためて満塁。最後は井上を打ち取ってゲームセット。9回表だけで30球投げました。

 

結論を言うと、常廣羽也斗への評価は

「一軍での先発はまだまだ無理だな」

です。完封の大半はバックの援護のおかげ。

ですが指にかかったストレートは威力十分。カットもカーブもフォークもいいタマがたくさんありました。

ただし逆球も50%以上ありました。

常廣のストレートは森下、島内級。破壊力を感じました。ソフトバンクのバットを10本近く折りました。

カットとカーブは大瀬良級。フォークはこの日はあまり決まりませんでしたが、常廣といえば代名詞はフォークボール。たぶん栗林級じゃないか。

 

常廣を一軍でリリーフさせたら、初見の優位さもあって1か月くらいは一軍戦力になると思います。

ただおそらく高も新井も常廣を便利使いしないでしょう。先発投手として二軍でじっくり育てるでしょう。

だから私は常廣羽也斗の早期の一軍登録はないと思います。今年は隠しておけばよい。

 

内田湘大が3安打

常廣が完封した試合で内田湘大が4打数3安打1本塁打。

1打席目にストレートを振り切ってレフトが打球を追わないほどの特大ホームラン。第5号。

2打席目は初球のカーブを狙い打って左中間を破るツーベース。

このツーベースはたいへん見事でした。新井良太のアドバイスもあったのかもしれないが、初球のカーブを会心の一撃で捉えました。

鈴木誠也の打球音はボールを叩き潰す「ガシャーン」という音でしたが、うっちーのこの打球は「パッカーン」という乾いた音がしました。鳥肌立ちました。

 

3打席目も同じ投手と対戦。

今度は相手がボール球から入ってきたり、クイックで変化球を投げられたり、一軍投手みたいなピッチングをされました。

この打席ではボール球を3球振ってショートゴロ。三振しないだけ成長してるかな。

 

4打席目も同じ投手と対戦。前田純投手。25歳。クレバーな投手で球威もありました。

うっちーは1死1塁で送りバントの構えを見せます。

前田投手は牽制を入れながら、うっちーの出方を探ります。

「2本打ってる内田がバント? バスターもあるんじゃないか、広島のことだし」

前田がカウントを悪くして3-0。

うっちーは無邪気に4球目のストレートをフルスイング。こういうアホっぽいところが私は好きです。

結果はレフト前ヒット。またパッカーン。痛烈な当たりでした。

 

技術的には8月頃からグリップの位置を低くして構えています。

4打席見るのは久しぶりでしたが、この日のうっちーは4打席全部で1球1球足の上げ方が違いました。何か考えながら試しているのでしょうね。

去年のうっちーはタイミングの取り方が1つしかありませんしたが、今年は成長していると思います。

  

最近のうっちーは守備でもいいプレーが多い。守備範囲も広く肩も強い。正確性も増してきた。

クソ暑いデーゲームで6点リードしているのに、うっちーは三塁線のファールのゴロを必死で追いかけて止めました。

アホで無邪気なだけなのか、誰かに守備範囲をアピールしているのか、はたまたボールボーイを思いやってのことなのか。

私はうっちーの守備範囲の広さを知りましたよ。

 

結論を言うと内田湘大も優勝争いの時期に、一軍昇格などまず考えられません。

しかし去年の田村俊介は9月15日に一軍昇格しました。田村も今のうっちーと同じ19歳でした。

万が一、小園や坂倉がケガすればわかりません。カープ一軍にはファーストとサードが本当にいないから。

 

戦いながら強くなる

コゾスエサカ。

常廣とうっちー。

みんなこれ以上ない速さで成長しています。だから慌てるでない。カープの未来は明るい。

 

戦いながら強くなろう。

昨日できなかったことを明日できるようになるのが若者の特権。

昨日打てなきゃ、明日打てばいいんだよ。


おしまい
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ありがとうございました。

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