ゆで卵の剥き方

1995.3.6(月)

湘北 91-87 豊玉 広島 

今日はカープの話はありません。おでんの季節なので「ゆで卵」の話をします。

湘北高校の1年生、16歳の桜木花道が漫画「カリメロ」を知っている事実は令和の今日どうなんだろうね?

53歳の私だってカリメロは知らない。いや一応知ってるけど、中身は全く覚えてません。

豊玉高校の南がカリメロなら、桜木は今のツーブロックのヘアースタイルを見てどう思うのかね? 

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カリメロと劇場版スラムダンク

カリメロというのは卵のカラをかぶったヒヨコのキャラクターで、確かに1970年代を代表するインパクトでした。ドラえもんもまだアニメ化されていなかった。

ちょっと前までツーブロックの野球選手と言えば西川龍馬でしたが、今じゃすっかりDeNAの牧秀悟です。日本シリーズを2勝2敗に戻してカッコ良すぎるぜ。

もしも神奈川代表・桜木花道が日本代表・牧秀悟を見つけたら、

「遅かったなカリメロ。ついさっきこの天才が試合を試合を決定づける一発を決めたとこだ」

とか言うんですかね。

 

私は湘北vs豊玉戦を札幌の漫画喫茶で読んでいました。

漫画喫茶といっても1990年代の漫画喫茶とは本当の喫茶店で、要するに漫画をたくさん置いてある喫茶店でした。

営業の合間にランチを取り、食後にタバコ吸いながらスラムダンクを読んでました。

 

1995年に高校1年生がカリメロ発言をするのは全然おかしくなかった。23歳の私がカリメロと聞いて「うんうん、わかる」でしたから。

しかし令和の今日、53歳の私がカリメロと聞けば「うん?なんか古くない?」となります。

 

2022年12月に映画スラムダンクが公開され大ヒット。私はまだ見てません。

スラムダンクの映画化は別に今回が初めてではなくて、ジャンプ連載時の1990年代には毎年のように公開されていました。

映画化の第一弾は

「ゴメンなさい桜木君。私バスケット部の小田君が好きなの」

の小田君と湘北高校が対戦する話。これ、めっちゃ面白かった。

 

海南戦で「すごい、すごすぎる。僕、富が丘中に入ってよかった」と言った流川の後輩と流川が練習試合をする映画もありました。あの話は豊玉戦の直前だったので、赤木は最初練習試合を渋るんですよね。

んでその次が2022年の山王戦。30年ぶりの映画「THE FIRST SLAM DUNK」です。

だから結局、湘北vs豊玉戦だけがアニメにも映画にもなっていないんですよ。誰もそんなとこ見てやいないだろうけど。

 

ゆで卵の剥き方

夕べ、ゆで卵の殻を剝きながらそんなことを考えました。

おでんの季節になったので、昨日はたて続けにゆで卵の殻を6個剥きました。

昭和時代のゆで卵はいつもプルンと簡単に剥けたのに、大人になると「あれ?難易度が高くなったな」とずーっと思っていたんですよ。30年ぐらいずっとだ。

 

子供の頃は簡単だったのに、大人になると難しい。

なんでだろう? 昭和と令和で卵が違うのか、それとも鶏が違うのか。

 

ゆで卵の剥き方が難しい。奥が深い。

そう思ったことはありませんか?

私はいつも常識を疑い、昨日と今日の変化を細かくチェックします。

 

んでわかったんですよ。ゆで卵の殻の剥き方のコツ。

ネットで調べたら色んな事が書いてある。ゆでる前に殻を割るだのお酢を使うだの。

全然違います。私は根本的な解決方法をついに発見しました。カリメロを見てた時の私には簡単に剥けたのに、なんで大人になった今、殻が剥けないのか。

その答えが見つかった。外的要因ではありませんでした。敵は私の内部にいました。

私は大いに反省し、自分を見つめなおすことにしました。

 

料理は愛情

コツは「十分に冷えてから剥くこと」でした。

私はおでんを作る時も知らず知らずのうちに「焦っていた」ようです。

生卵を15分くらいゆでた後、冷水にさらし、殻の粗熱が取れたらすぐに剥こうとしていました。これが敗因でした。

ゆで卵の黄身まで十分冷えるほどしっかり待つこと。これがゆで卵の剥き方のコツでした。

料理上手な方にはバカにされそうな話ですが、私はけっこう「せっかち」なのでゆで卵を剥くのがこれまでヘタクソだったんですよ。

 

小学生の娘が最近料理に興味を持ち始め、私が卵を割っていると「やらせて」と寄ってきます。

ここでゆで卵がキレイに割れないと娘がガッカリするんですよ。親としてこんなに苦しいことはありません。

卵をキレイに割りたい、割らせてやりたい。

焦れば焦るほど、卵の殻に白身がくっついてゆで卵はデコボコにになります。

「ええねん、味は一緒やねん」と言いつつ、心の中で「娘よ、愚かな父を許してくれ」と後悔します。

 

考えてみれば当たり前のことなんですよね。

ゆで卵がまだ温かく柔らかいから白身が殻にくっつくんですよ。しっかり冷やせば白身は固まって殻にくっつきません。

おでんもそうです。作った日に食べても味はまだ染みてないんですから、焦って殻を剥く必要はなかったのです。

ポテトサラダとタルタルソースを作る時、ゆで卵はどうせ粉々に砕きますが、やっぱり殻はキレイに割りたい。

 

私は常々 

「近頃の若者は待つことを知らん」

と言ってきました。実は私自身も待つことを忘れていました。猛省します。

 

時間とは?

人工的な便利さが世に溢れ、中学生の息子は

「この店、料理が出てくるのが遅いなー」

とか言うようになりました。

そんな時、私は決まって

「美味しい店ほど出てくるのが遅いんや。丁寧に作ってはるからや」

と言います。

 

時間をお金で買う。

確かに現代ではそういうことが可能になりました。

セブンイレブンで予約すればすぐに美味しいおでんを食べられます。

元々「お金」とは「労働時間」で得られるものだから、便利さはそもそも物々交換に過ぎないのかな。

 

カープ打線が打てない問題を「西川史礁と渡部聖哉」で解決しようと考えたアホが大勢いました。

コイツらはきっとゆで卵を上手に剥けないと思います。

冷えたゆで卵を剥くことはアホでもできます。生卵からキレイなゆで卵を作れるかという話です。

要するに待てないんですよ。内田と二俣が大きくなるのを。

 

今日と明日、カープはマツダスタジアムで紅白戦を行います。異例中の異例です。

フェニックス組が広島に戻ってきて、おそらく内田はサードで二俣はショートで出るでしょう。

広島組の韮澤、奨成、高橋昂也は紅白戦に出るのか? 羽月のケガは治ったのか?

田中広輔がショートで出ても面白い。湯布院なんかに行ってる場合じゃありませんよ。がけっぷちですよ。

 

全日本組の牧秀悟、坂倉将吾、小園海斗は今もバリバリ野球をやってます。

カープは4位のくせにのんびり温泉などに入ってる場合ではありません。

カープは育成。時間をかけて練習して選手を育てるのです。何が西川史礁だ、笑わせるな。

カープは内田湘大と二俣翔一で戦わないといけない。佐藤啓介、田村俊介もだ。