2020.9.15(火)
巨人 6-3 阪神 東京D
9回表の吉川尚輝のダイビングキャッチに絶賛の嵐。
しかしひねくれ者の私は「じゃない方の吉川」を取り上げます。
もう「金の卵」と呼べないから・・・
吉川大幾。10年目の28歳。よしかわだいきと読みます。年俸1,600万円。
言っときますが私は別にこの選手のことが好きでもキライでもありません。
絶滅危惧種の「PL学園出身者」で、かつて「立浪二世」とも呼ばれた男。
もう忘れた方も多いと思いますが、吉川大幾は中日ドラゴンズのドラフト2位。背番号はいきなり立浪の3番を背負いました。
それが今では巨人の守備固めです。
もう「金の卵」と呼べる年齢ではありません。どちらかと言えばベテランになりかかっている「いぶし銀」
今季ここまで守備固めを中心に21試合に出場。9打数1安打。地味。
この先、巨人のレギュラーを取って打率3割打つことは考えにくい。
昨日の試合では吉川大幾は「途中出場して途中交代」しています。懲罰ではありません。
昨日は岡本和真に代わり7回表からサードの守備に入りました。
7回表で5対3。巨人2点リード。
阪神は無死12塁のチャンスでヒットエンドラン。打者梅野は空振り。
キャッチャー大城は3塁ヘストライク送球。これを吉川大幾がキャッチして走者にタッチ。悠々アウト。
8回表にもサードゴロを一つ無難にさばきました。
8回裏。今度は巨人の攻撃。得点は依然5対3。
1死無走者で4番・吉川大幾に打席が回ります。
吉川はカウント3-1から低めの変化球を見逃して四球。おそらくベンチのサインも「待て」だったでしょうね。
1死1塁。
んでここで吉川大幾に代走増田。
吉川大幾も足は遅くありません。Bランク。むしろいつもは代走に出てくる方です。
原監督は守備固めの吉川を下ろしてまで次の1点を取りに行きました。代走増田はAランク。
悔しいが今年のカープはここで代走野間を送りません。2点リードで守りに入る。ピレラに守備固めも出しません。
代走増田は5番丸の時に盗塁成功。
阪神馬場は丸を打ち取るためにフォークを投げるしかないからです。
2死2塁となって6番ナカジ。
馬場はナカジにも四球を与え2死12塁。
阪神は3連戦3連勝しないといけない状況。今日負けたらゲームオーバー。
ベンチには球威の戻った岩崎優(左)が残っていますが、なんと馬場(右)が続投。7番大城(左)にタイムリーを浴びる。6対3。
これで吉川大幾の査定は上がるのか?
9回表に阪神もデラロサを攻めましたが件の吉川尚輝の横っ飛びでゲームオーバー。マジック点灯。
2点負けてるので矢野は8回岩崎を温存しました。去年の緒方もがけっぷちでカードを温存して負けました。
巨人は吉川大幾に代走増田を出しました。
得点が入ったことは結果論。
2点差のままでも負けてたと思いますよ。吉川大幾のままでも巨人が勝ったと思いますよ。
ただ巨人はコマを使い切り、佐々岡はいつもコマを残して負けるということ。
ここで私が気になるのは吉川大幾の査定であります。
守備で2つアウトを取って、四球を一つもらいました。
んで代走を送られて交代。「途中出場して途中交代」です。
年俸は上がんないかもしれない。
でも原辰徳は
「明日も吉川大幾を使いたい」
と思ったでしょうね。ミスせず仕事をこなしたからです。
吉川大幾はこの3年間で128試合に出場。36打数4安打。打率.111。盗塁9個でエラーは0個です。
もし佐々岡なら
「ノーヒットか。明日もベンチだ」
とか考えてそうです。苦笑
唐突ですが、
整いました。
「いぶし銀の守備固め」とかけて、
「一銭にもならない」の「銭」と解きます。
その心は・・・
「縁(円)の下の力持ち」です。
イラストはボブ吉さんのねずっちです。
金の卵の次は「いぶし銀の選手」もシリーズ化します。笑