皆様ご存じの通り、コロナウイルスの影響で2020年に予定されていた東京オリンピックは1年後の2021年まで延期されることが決定しました。
これに伴い、世界各国でオリンピック代表選手を選び直す動きも出始めています。
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どうなる五輪野球?
中には選考レースを勝ち抜いた「2020年の代表選手」の権利を優先し、2020年の代表選手をそのまま2021年の代表選手に据え置く競技もあります。
しかし野球の日本代表、いわゆる侍ジャパンに関しては元々代表選考が終了しておらず、2019年11月のプレミア12を勝ち抜いた28人の中から24人を選ぼうかという流れで動いていました。
そんな中での延期決定。現時点での開催予定は2021年7月。
そして2021年3月には第5回ワールドベースボールクラシックも開催予定でして、こちらも延期になるかどうか見通しが立たない状態です。
私の予想ではMLBがIOCに「WBCがあるから五輪の野球は中止でよくね?」と言うんじゃないかと思っております。
東京五輪の試合方式
ま、コロナも含めて未来の予定はまだ不明なので、とりあえずここでは侍JAPAN[東京五輪ver]を私なりに予想してみようと思います。2021年7月の野球日本代表。人数は24人。監督は稲葉篤紀です。
※2019プレミア12の代表選手(28名)
投手13名 岸孝之、山岡泰輔、大竹寛、山口俊、山崎康晃、甲斐野央、今永昇太、大野雄大、高橋礼、山本由伸、中川皓太、嘉弥真新也、田口麗斗
捕手 3名 會澤翼、小林誠二、甲斐拓也
内野手7名 山田哲人、源田壮亮、浅村栄斗、菊池涼介、外崎修汰、坂本勇人、松田宣浩
外野手5名 近藤健介、丸佳浩、周東佑京、吉田正尚、鈴木誠也
※2020年東京五輪 野球日程と組み合わせ
参加チームは6ヶ国。日本は開催国なので予選免除。他にイスラエル、韓国、メキシコが既に予選突破済み。
残り2枠が未定。アメリカ、ドミニカ、キューバ、プエルトリコ、ベネズエラ、オランダから2ヶ国。ただしMLB所属選手は不参加。
本戦では3チームずつ2グループで予選リーグ(オープニングラウンド)を戦うんですが、なんと全6チームが決勝トーナメント(ノックアウトステージ)に進出します。
つまり予選全敗でも金メダルの可能性あり。意味わかりませんがホントのハナシです。
予選1位チームは「トーナメントを3勝1敗or3勝0敗」で金メダル。
予選2~3位のチームは「トーナメント4連勝」のみ金メダルです。参考:決勝トーナメント表(PDF)
つまり東京五輪は予選+決勝で合計6~7試合を戦う計算になります。11日間で7試合。
指名打者制度あり。コールドあり。延長タイブレークもたぶんあり。
投手の球数制限と登板間隔については明記がありませんでした。ま、念のため「ある」と思っておきましょう。MLBが参加しないので「球数制限無し」の可能性もあり。
11日間7試合のローテ
以上を踏まえて24人の選考に入ります。少ないねえ・・・
しかもベンチ入りできるスタッフも「監督1人、コーチ3人、ブルペン捕手1人」の合計5人。
ベースコーチャー2人が出てて、投手コーチとブルペン捕手がブルペン行ったら、ベンチは監督1人だけになります。笑
なので選手の中にもコーチ的役割のできる人を置く作戦も考えられます。
さらに選手の中に1人以上のブルペン捕手をできる人は欠かせないでしょう。
日本は開催国のため1日目に開幕戦を行うことが決まっています。(予定では2020年7月29日でした)
んで金メダルを懸けた決勝戦は開幕戦から数えて11日目。(2020年8月8日。3位決定戦も同日)
※11日間のイメージ図
■_ □ _ _■△□ □ _ ■
上の■はエース登板日と仮定。_は試合ナシの日。
□がエース以外の日。△は決勝トーナメント1回戦で負けたらある試合。勝ってたら試合ナシ。
■のエース登板日は<1>予選の初戦、<2>トーナメント初戦、<3>決勝戦。全部中4日。
エースを含む3人の先発投手3人(A~C)を中4日で回すなら7試合を[ABA△BCA]で戦えます。この作戦を大黒柱プランと呼びます。
7試合をA×3試合、B×2試合、C×1試合。△はあるかないかわからない試合なのでブルペンデーで凌ぐ。
■をただの□扱いにすることも可。この場合、先発投手を4人(A~D)の中5~6日で回して7試合を[ABC△ABC]で戦います。△試合には先発投手Dを予定。予選をABで2連勝したら△はないのでDもブルペン待機する。こちらが総動員プラン。
どちらのプランにしろ、日本は7試合で最大63イニングを守ります。
大黒柱プランではエース(A)が中4日で7イニングを投げれば3試合で計21イニング。全日本の3分の1を賄えます。マエケンがいればこれが最善ですね。笑
先発BとCが6回ずつとすると大黒柱プランでは先発投手3人で計45イニング。ブルペン18イニング。
総合力プランではAが7回、BとCが6回としてABCの3人で38イニング。Dとブルペンで25イニング。
前回の野球オリンピックは2008年の北京五輪でした。
星野・田淵・浩二のお友達内閣。四番が新井貴浩で、レフトがGG佐藤だったあの大会。
あの時は投手10人、捕手3人、野手が11人でした。投手少ねえなあ・・・
投手は11人用意します
2プラン考えてみましたが稲葉監督はたぶん総動員プランで戦うと予想します。
理由は2つ。
一つ目は現状のNPBに突き抜けたナンバーワンエースがいないこと。
もう一つは「プレッシャー分散とリスク分散」
大黒柱プランは絶不調になると替えが利かないし、あと「同じチームと再戦する可能性が高い」こともリスク。
なので稲葉監督は「先発三本柱」で戦うと予想。
んでその3枚ですが普通に考えると「千賀、菅野、則本」とか「山本由伸、大瀬良、今永」とか顔で選びたくなるところ。
長期戦ならここら辺は外せない存在。
しかし五輪は短期決戦7試合。
私の予想は「先発3枚+ブルペン8枚」
特にブルペンで勝負が決まる気がする。ブルペンの8枚はリリーフ専門家で変則投手を揃えたいです。
私の選ぶ11人は
先発:H千賀、Bu山本由伸、B今永
リリーフ:B山崎康晃、E則本、H高橋礼orT青柳、E松井orE高梨、T岩崎orT高橋の5人。あとの3人は右のシュート使い、右のスライダー使い、タフでロングリリーフできる人で3人です。
カープなら遠藤とか森下とかアドゥワも可能性あります。山口翔も候補の一人。
ただこの3人は実績組に対してキャラが被るんですよ。
遠藤はストレートとチェンジアップの本格派。則本と被る。
森下もバランスのよい投手ですが、菅野や大瀬良の実績には負ける。
アドゥワもカーブとチェンジアップを磨けば面白いのに、スライダー多投で魅力と個性が足りない感じ。
カープで東京五輪に一番近い存在は九里亜蓮かもしれません。個性的だから。
球種も多彩で毎日投げられそうな顔と根性。2021年の日本代表には個性的な左腕が多いが、右のゴロ投手が手薄。
左のリリーフはE松井、高梨、T岩崎、M松永、F宮西から2枚選出。
右には「150km&フォークの豪腕型」は揃ってるんですが、私はゴロピッチャーを2人、最低でも1人はほしい。
カープで言えば中﨑、菊池、九里。私の中ではH森もゴロピッチャーのジャンルです。アンダースローやサイドスローも過去の国際試合で成功しているので入れてもいいかな・・・って感じです。
佐々木朗希はいくら何でもまだ早い。170km出せても早い。短期決戦では「良い時は良いけど悪い時は悪い」という選手はリスクが大きいのです。ベストパフォーマンスよりも不調時でも80点を出せて、なおかつ連投できる投手が使いやすいです。
そういう意味で「若さ」は非常に強みです。お金にならない国際試合のモチベーションも高い。
1年後に化けてそうな存在はF堀瑞樹、H高橋純平、C山口翔、D佐藤優、D藤嶋、L今井、S高橋、S杉山、S中尾、S梅野などなど。
ヤクルトは案外侮れないな・・・