プロ野球二軍で頑張っていたくふうハヤテが球団存続の危機に立たされました。
なんでもスポンサーのくふうカンパニーが球団を運営するハヤテ223株式会社に今季のネーミングライツ料を支払っていないのだという。
ことの経緯
報道によると「くふう社がハヤテ社へ契約解除を通達し、ハヤテ社は今季のネーミングライツ料をまだ受け取っていない」そうである。※高校野球ドットコム
さらにハヤテベンチャーズは今季監督を除くコーチ全員が退団。
投手は13人残ったが、野手は8人で捕手がゼロ人だという。野手が8人ではDH制を使えません。
プロ野球二軍の球団数が5球団7球団と奇数だったから、偶数にしようということで始まった新球団の公募。
新潟のアルビレックスは独立リーグを長年戦ってきた経験もありましたし、スポンサーに大企業のオイシックスを迎えました。
東京へも新幹線で3時間、車で4時間ですから、広島から大阪への移動とほぼ同じ距離。
一方のハヤテは静岡市に本拠地を置き、当初からハヤテ社も「イースタンリーグ入り」を目指していました。浜松ならウエスタンですが、静岡ならイースタンですよ。
ところがアルビレックスがダントツでチームも強く、経営基盤もしっかりしているため、まずアルビレックスがイースタンに決定。アルビレックスは野球の強さA、球団運営もA評価でした。
公募に残ったのは栃木のエイジェックと静岡のハヤテ。
エイジェックの評価は「野球B、運営B」で、ハヤテは「野球C、運営C」でした。この評価は私個人の勝手なイメージです。
野球の強さと組織の強さで考えれば、あの時当然エイジェックが選ばれるべきでした。
しかしエイジェックの本拠地は栃木なんですよ。イースタンはもうAA評価のアルビレックスで決まり。
よってハヤテは「立地条件の良さ」でギリギリウエスタン入りを認められたのです。ただしハヤテの加入には「大きな会社とスポンサー契約を結ぶこと」が条件でした。
以上、大部分が私の妄想ですけど、だいたい合ってると思います。
3リーグ制
心配されたハヤテでしたが、初年度からたいへんよく頑張りました。
勝率は2割台ですが、それでも試合にはなってました。年間100試合も野球の試合をするなんてNTTやトヨタでも難しいですよ。カープも創世記は甲子園球場まで移動するお金がなかったんです。
ハヤテは2年連続でウエスタン最下位でしたが、ハヤテが弱いことはそう大きな問題ではありません。
野球ファンが心配なのは
「ハヤテが球団を維持できるのか?」
の1点のみでした。
2024年1年戦って、静岡から名古屋まではバス移動だったそうです。
あの時もブログに書きましたけど、二軍ってビジターの3連戦でもたぶん「日帰り」ですからね。※参考記事
ウエスタンの阪神vs広島戦(尼崎)ではカープの選手はホテルに泊まるかもしれませんが、中日vsハヤテ(ナゴヤ)はハヤテは日帰りだと思います。片道200km。選手をバス1台に詰め込めば、朝出て夜に帰って、明日の朝はまたナゴヤです。※参考記事
で2025年夏にNPBは
「さすがにハヤテが可哀そうだから」
という理由で 二軍を3リーグ化 することを決定。
もう決定です。中日、ハヤテ、巨人、西武、DeNAが中地区5球団。5球団でも東地区との交流戦も組むから、試合数は減らないらしい。
西地区は4球団に減りました。中日とハヤテが抜けて4球団。寂しい。
寂しいけどハヤテが頑張って、いつか一軍のエクスパンション(球団数の拡張)に繋がるなら、私はガマンします。
経営危機
この流れで来て2025年の年末に、ハヤテベンチャーズの親会社が撤退で、球団存続の危機。
コーチもいなけりゃ選手も足りない。赤堀元之だってボランティアでは監督できない。
最終的にはどこかが救いの手を差し伸べてくれると思うけど、なんとか来年も14球団でやりたいね。
くふう社はせっかく有名になれたのに、なんか今回イメージダウンだね。こちらも経営危機なのか?
ハヤテベンチャーズのネーミングライツ料なんて、たぶん1億円にもならないと思いますよ。いや、球場名じゃなく「球団名」だからギリギリ1億行くかもしれん。
どっちにしてもハヤテの存続にはこの1億円が命綱です。なんでかと言うと、ハヤテには一軍がない からです。いわゆる放映権や入場料収入は限りなくゼロに近いのです。
ハヤテの収入源のおそらく50%近くはこのネーミングライツ料(5000万~1億円)だと思われます。推定です。
これがゼロになりゃ来年のコーチも捕手も雇えません。
頑張ってほしいな。ハヤテとどっかのスポンサーに。