2019.9.13(金)
巨人5-1広島 東京ドーム
巨人の優勝マジックは一つ減って6。3位カープと6ゲーム差。
巨人の残り試合は12。カープ7。直接対決は今日が最後。
カープ打線は山口俊を「打ちに行った」
昨日の山口は球威はそこそこでコントロールが良かった。
今年の山口はずっとこういう感じですね。シュートとフォークでのらりくらり。
カープ打線はファーストストライクから積極的に打ちに行く作戦。おそらく東出の指示。チーム全員がファーストストライク攻撃。
んでそれを仕留めきれない。空振りしたり打ち上げたり。
東出は試合後の談話で「ストレートが強かった」と発言しています。まあ山口にしては速い方でしたけど、ソフトバンクと当たったらあんなもんじゃないですよ。
昨日カープはボール球を振るシーンが多かったですね。
唯一の打点を挙げたのは4番松山ですが、松山は第1打席も第4打席もカウント1-1とか2-0の状況でボール球を振って相手を助けていました。
小園ならわかるが、松山がこれではいけません。
私は「ヒット狙いの積極的なバッティング」をキライじゃありません。
ただ東出はこの作戦が好きすぎるように思います。
東出の攻撃は打率重視
カープの直近1週間は4勝3敗。奪った得点は6、3、3、3、2、3、1。
よく粘って勝ち越せているんですが優勝ラインには程遠い。これじゃただの3位のチームです。
東出の攻撃は打率重視なのかな? ヒットを打ちに行く野球というか。
2018年からこの感じはありました。「2番菊池、3番バティスタ」も機動力を使いづらいオーダーでしたが、去年も今年もそこそこ機能していました。
四球で出塁したり併殺崩れでランナーに残るってことも足を使う野球に繋がるんですよね。
ゲッツーでもゲッツー崩れでも打率の下がり方は同じですが、走者が残るのは後者です。
何が言いたいかっていうと四球を選べる選手とゲッツーのない選手を誠也の前後に置きたいんですよね。
好投手と対戦する時、打つだけの作戦だとやっぱり厳しいと思うのです。
9回で4点負けてる時は・・・
昨日カープは9回表に4点リードされていました。
先頭打者は4番松山竜平。相手投手は中川皓太。
ボールボールでカウント2-0。3球目高めのボールくさい球を松山ファール。4球目のボール球もファール。
4点差で先頭打者がカウント2-0からボールくさい球をフルスイング。カープ打線の集中力は大丈夫か?
結果、松山はフルカウントからいい当たりのレフトライナー。ワンナウト。
5番長野。カウント1-1からワンバウンドのスライダーを空振り。
4球目もスライダー。芯で捉えるが投ゴロ。ツーアウト。
6番メヒアは四球で出塁。
7番會澤。ここまで3打席3四球。点差は4点。
アツ初球攻撃!ファール。カウント0-1。
2球目3球目はくそボール。カウント2-1。
「よしよしランナーためて誠也まで回せ」
そう思った次の球。
アツは強振。ライトライナー。試合終了。
9回で4点負けてる時は「じっくり粘ってランナーをためる」が昭和のセオリーでした。
21世紀は野球が変わったんでしょうか?
試合前に東出が「ファーストストライクを積極的に打ちに行こう!」って指示を出すのはOK。
でも9回表で4点負けててその作戦を継続することは「もしかしてアホ野球?」と私は思います。
もう一度言います。
9回で4点負けててボール先行カウントでフルスイング。
強打のカープ打線ですからヒットを連ねて同点にする作戦なのかもしれないですが、一般的には「9回の攻撃はヒットを打つことよりアウトにならないこと」を最優先に考えるべき。
「ヒットを打つ作戦」はリスクが大きいと思いました。
中川も調子悪いですし、大竹のシュートを前に打とうとするのは愚かだし、デラロサのスライダーを強振するのもリスキーです。
この3人は粘っていたら四球をくれると思いますよ。
そして私はこの3人に対する攻撃は「ボール球を振らない、ストライクはファールで逃げる」が一番アウトになりにくい作戦だと思います。
1点ビハインドなら昨日の積極攻撃もいい。
でも昨日は4点差。積極攻撃はアホ野球かと思いました。