2025.8.3(日)
広島 2-1 中日 マツダ
前田健太がニューヨーク=ヤンキースとマイナー契約したそうだ。
朗報ですが私は心配です。今回の移籍はマエケンがメジャーで登板するチャンスが近いことを意味しますが、ヤンキースでのチャンスは多くて 1回 でしょうね。
そこでチャンスを掴めると2回目の登板をゲットできますが、そこでボコられるようだと2回目のチャンスは訪れないでしょう。コワいねえ。楽しみでもありますがね。
遠藤淳志
そのマエケンの弟子である遠藤淳志が850日ぶりの白星。めでたい。
5回で交代かと思いましたが、6回も行きました。6回1失点。
昨日の遠藤はめちゃくちゃストレートが走っていて、5回まで危なげなく好投していましたが、今季初先発でずっとリリーフ調整でしたから、私は5回裏の遠藤の打席で代打を出すべきだと感じていました。
新井は当然のように5回裏の先頭打者遠藤に代打を送らず、そのまま打たせました。新井らしい甘い采配でした。
素人の方は昨日の遠藤を見て「当然続投、球数60」と思ったと思いますが、遠藤は今季ずっとキャンプから「リリーフ」で調整してきてたんですよね。行き当たりばったりで長いイニングを投げさせることに私は反対で、まずは5イニングで十分だと思いました。遠藤が5回裏の先頭打者であることと、6回表の中日が1番の岡林に回ることも当然見越してです。
新井は6回表も遠藤に託しました。結果は三者凡退。ソロホームランの1点以外は6イニングを完璧に抑えました。
技術的にはストレートの球威が戻ったことが大きい。以前までのキレの良いストレートから力強くパワフルなストレートに進化した気がする。
制球もよくほとんど坂倉のミット通り来てました。
遠藤のカーブとチェンジアップは元々良かったですが、昨日は特にカットボールが良かった。4番の細川がクリンクリンとおかしな空振りをしてました。まっすぐとカットが途中まで同じに見えるんでしょうね。
次回も当然先発です。9連戦ですし、遠藤には大いに期待したい。
栗林良吏
栗林良吏。1回0安打0失点。
8回表2対1の場面で登板。先頭チェイビスに四球を与える。
カウント2-2からのフォークも3-2からのストレートもどちらもストライクでしたがボールの判定。四球。
こんなことはクローザーをやってりゃ日常茶飯事。後続を断て。
続く7番石伊のバントをモンテロがちょっぴり焦って1塁セーフ。無死12塁。
遠藤の2年ぶりの勝ち星やチームの勝利を背負い続けてきた栗林には日常だよ、こんなの。
栗林はギアを上げる。
初球はボール。中日の8番は2球目を見逃してストライク。
「2塁ランナーのリードが小さいな。ヘタすりゃゲッツー取れるぞ」
3球目もストライク。中日の8番は投手前にバント。
栗林は3塁へ送球。送球がちょっと弱いなと思いましたが、あれ以上強く投げるとサードが捕れないのかもしれない。ギリギリアウト。
井上監督は8番の土田に苦言を呈していたようですが、2塁走者樋口のリードにも大いに問題がありました。1死12塁。
9番のところで代打ブライト健太。
ブライトは私が中日で一番好きなバッターです。鵜飼とブライトは毎日スタメンさせないといけない選手。
坂倉と栗林は一打同点、逆転のこの場面でブライトに3球連続ストレートを投じます。カウント1-2。追い込んだ。
これができるから私は坂倉を信頼している。スローイングも全く問題ないっての。
この配球でブライトはフォークに泳がされダブルプレー。井上監督がブライトにも文句を言ったみたいですが、ゲッツーをビビっていては代打の切り札は務まりません。私はブライトがフルスイングしてゲッツーなら中日はベストを尽くしたと思いますよ。
吠えた栗林。久しぶりに全力の栗林を見ました。
全力で抑えに行ったのは95%が遠藤のため。5%がモンテロのためでした。
守備固め
さて最後に触れておきたいのが9回表の守備固めについてです。
9回表2対1、投手森浦、打者岡林。
カープの8回裏の攻撃は4番の末包で終わりました。リードは1点のまま。
守備固めをどうしようかと、一瞬考えました。
3番小園と4番末包に次の打席が回るのは延長11~12回。
2番ファビアンも11回。
新井ならサード小園を代えるかもしれないが、私は代えない。レフトも代えない。
んで結論を言うと、新井はサード小園をそのまま残し、レフトと
キャッチャー
を代えました。ハアァ???
また新井がやりやがったな。なんで坂倉を石原に代えるんだ?
最大の理由はピッチャーが森浦だからでしょう。天理大学コンビを組みたかったのです。
石原が3番上林にヒットを打たれたのはいい。
4番細川の時にワイルドピッチしたこともいい。
私が石原に対して許せないところは1点リードの9回表、2死2塁、カウント2-0で 細川にボール球を投げたこと です。
細川はもちろん中日の主砲です。カウント2-0からストライク投げるのは怖いよ。
しかし怖がってばかりじゃ、かえって傷口を広げるんですよ。
昨日のデーゲームで、DeNAが巨人の5番を申告敬遠してました。試合はまだ4回裏でした。
DeNAは6番を打ち取って、4回を無失点で切り抜けました。5回裏も7~9番を三者凡退。しかし6回裏1番からの攻撃で2点を失います。敬遠を多用する上位打線にたくさん打席が回るんですよ。
敬遠しないといけない時はありますが、5番岸田を敬遠して6番リチャードなんてナンセンスな敬遠策だと思いました。2死でしたし。
石原の細川敬遠も全く同じ。ベンチのサインではありません。石原の独断です。
打たれたって同点じゃないの。なんでみすみす逆転のランナーをただで出すの? 遠藤の勝ち星よりチームの勝ち星。
もしもバースの次が平田勝男なら私でも敬遠しますよ。しかし細川の次はボスラーでした。この場合、私は細川を敬遠しない。
ボスラーはレフトへの大きな飛球。
守備固めでレフトに回っていた末包の大ファインプレーで試合終了。守備位置も良かった。同点オッケー、長打警戒の守備位置でした。
あの打球、ファビアンだったら捕れたかって?
私にはわかりませんよ。捕れたかもしれないよ。
久保修と矢野キク
久保修。4タコ1三振。
4打席でボール球を10球くらい振りましたかね。
おそらく来週奨成が上がってくるため、新井は久保にラストチャンスを与えたのでしょう。相変わらず甘い監督だ。昨日負けてたらどうすんだ?
矢野雅哉。3タコ1三振。
ボールは振るし、無死2塁でまたポップフライ。引っ張ろうとする意志は感じるんですがね。
守備でも輝けずキレがない。去年の矢野とは別人のようにショート守備がおとなしい。スローイングも雑。
7回裏に相手のエラーで出塁するも、盗塁の動きは一切ナシ。
こういうところが物足りないんですよね。打てないのは仕方ないから、塁に出たら走りなさいよ。
菊池涼介。3打数1安打。
シブく活躍しましてますが、キクの動きも鈍い。エラーしないようにやってるのはわかりますが、フットワークも肩もちょっとお疲れ気味。
キクに打席を与えると、二俣や林の育成が遅れます。私は内野で二俣と林を使いたい。羽月だっているしさ。
新井が守備力重視のスタメンを組むことや、1番と7番8番を日替わりにすることはよい。
林は少しアヤシイが、二俣と羽月もそこそこ守備力が高い。じゃんじゃんスタメンさせてもらいたい。
キャッチャー坂倉にも休養は必要ですが、試合途中で引っ込めるでない。石原を出すなら最初から出せ。