今日のフリー打撃は豪華絢爛。
大瀬良大地、DJジョンソン、テイラー=スコット、フランスア、んで森下。
打者の反応も含めて非常に楽しかったです。
大瀬良大地vs坂倉将吾
2020年も開幕投手は大瀬良大地。対戦相手は田中広輔と坂倉将吾。
大瀬良はやっぱり去年の二段モーションを続けています。
仕上がり度は40%くらいですかね。球威はありました。制球はまだまだ。
田中広輔は右に左に快打連発。さすがです。
坂倉はダメダメでしたねえ・・・フリー打撃なのでストライクオンリー、球種伝達してもらってもミスショット連発。
ご本人は「打撃を後回しにしてでも守備練習を優先する」と言ってましたが、コレどうでしょう?私は逆の方がイイと思いますね。
坂倉はバットでアピールするべきですよ。まあ本人は並々ならぬ覚悟と決意で「捕手一本」をやってるんでしょうけど今日の打撃内容は心配でした。去年の前半も打撃で苦しんで二軍が長くなりました。
DJジョンソン
DJ=ジョンソンは宇草、中村と対戦。
宇草を圧倒。好調の中村奨成もちょっぴり苦しみました。
今日投げたボールは「150kmの4シーム」「145kmのカットボール」「130kmのパワーカーブ」「130kmのチェンジアップ」の4つかと思います。
ストレートは良いです。左足を藤浪のようにクロスしてもきれいに斜めにベースの上を通ります。シュート回転はしません。
評判のパワーカーブを楽しみにしてましたが、日本の感覚で言うとカーブと言うより「タテのスライダー」に近い軌道です。速くて大きく曲がりますね。レグナルトのハンマーカーブとは全然違うカーブです。
カットボールは非常にキレがいい。昨日はこのボールが一番よかった。
チェンジアップも真下に落ちるのとシンカー気味に落ちるのと2種類ありました。
もし右打者と左打者でこの2つのチェンジアップを投げ分けられたら一軍で勝ちパターン入りできるかもしれません。
かも?
そうです。
層の厚いカープの一軍でクローザー決定!とまではいかないです。
弱点はまず左に弱そうってこと。あとクイックモーションを一球も見せなかったことも心配。
コントロールも抜群ではない。
先発投手に例えるなら「一回りはいいけど二回り目が心配」という感じです。
テイラー=スコット
スコットはやっぱ男前。アフリカ出身の野球選手というのも萌えます。
ただ残念ですが一軍では使えない。ローレンスの方が上です。
まずコントロールがバラバラ。左肩の開きを遅くしたいんでしょうけど、右腕が遅れて出てくるのでベース半分しか使えません。
この日は安部と小園と対戦。投球のほぼ全部が外角ツーシーム。
アツがたまに内角に構えるとど真ん中に入ります。よくいるタイプの投手。
安部に2球くらい投げた「ションベンスライダー」が決まらないと苦しい。
このスライダーがビシバシ決まれば「一軍で敗戦処理がギリギリ務まるかな」というレベルかと思いました。
ごめんね、スコット。この投手が「20歳の日本人」なら育て甲斐もあるけど「27歳のアフリカ人」としてはかなり物足りない投球内容でした。
ツーシームもあんま動いてない。ストライクも入らない。
ヘロニモ=フランスア
仕上がり度30%ですが、笑顔があふれて「余裕しゃくしゃく」って感じでした。
ストレートは145kmくらい出てました。見た目。
チェンジアップも全然ストライク入りませんでした。スライダーとツーシームは投げませんでした。完全に調整段階です。
ただクイックを試したり、セットで長く持ってからチェンジアップを投げてみたりと、色々自分なりの調整をしていました。
さすが26歳のシーズン。好調の正膸と高橋大樹も相手になりませんでした。
森下暢仁
んでルーキー森下、初見参。
JSPORTS「間もなく放送終了のお時間です・・・」
ひが 「うおぉーーい、ここで終わるんかーい!!」
JSPORTS「ですが、このまま放送時間を延長してお伝えします!」
ひが 「マジ!? 嬉しい!!」
JSPORTS「森下の投球までお伝えします」
ひが 「なら、いつも延長してくれや・・・」
とにかくスカパーの粋な計らいで森下君をじっくり見られました。
結論は「やっぱりイイ♡」ということ。
まずはこの日の練習前、森下は「声出しデビュー」をしました。
森下「今日も暑いので! たくさん水分を取りましょう!!」
森下って入団会見で「抱き枕がないと寝れない」とか「好物はオムライス」とか女子っぽい発言をしました。
ハッキリ言って体育会系のおっさんに言わせればちょっと苦手なタイプ。草食、軟弱、ノムスケ系。
名前が「まさと」だからまだ許せるけど、もし森下がキラキラした名前なら応援できないです。こういうキャラは。
ただ野球は上手い。
めちゃくちゃセンスを感じます。
この日は全球ストレート。堂林と西川と対戦して、それぞれにホームランを打たれました。
ただ下半身の安定感がハンパない。
40年プロ野球を見てきて一番「下半身の安定感」を感じます。
なんか機械のように投球モーションが全部同じでした。
まあ「全球ストレートだから」ということや「練習だから」という要因もあるのでしょうけど、普通の右投手なら30~40球投げれば2~3球くらいは体が一塁側に流れたりするもんですが、森下は一球もありませんでした。大瀬良でも何球かありました。
森下が投げ終わった後のフォロースルーで「左足一本で立つ姿」が何度かあったんですが、それがめちゃくちゃ美しかったです。見事すぎるT字型
強靱な足腰とボディバランスの良さ、んで野球センスの高さを感じましたね。
森下ってmax155km。
近年の野球では決して「豪腕タイプ」ではありません。速球派。
森下のコマンドも実は「精密機械タイプ」ではありません。
変化球はカット、カーブ、チェンジアップ。7色の変化球ってタイプでもありません。
なにが彼の持ち味かというと「緩急」と「総合力」じゃないでしょうかね。
まだ変化球を一球も見てないんですが、おそらくストレートの投球フォームとほぼ同じなはず。
右打者へのカーブ、左打者へのチェンジアップ。この2つと150kmのストレートが投球の軸。
んで守備もイイ。牽制もイイ。クイックも速いってタイプじゃないですかね。
決して「投球」だけで勝負するタイプじゃ無いような気がします。
間を空けたり、タイミングをズラしたりするのが上手そうです。
例えるなら「おとなしそうな女の子が実は小悪魔でした」みたいな感じかな。まだわかりませんけど。