2025.4.19(土)
阪神 0-3 広島 甲子園
矢野「オレの守備範囲がなんだって?」※参考記事
申し訳ない。謝る。鳥肌が立ちました。
しかし私の言ってる意味も分かるでしょ。あの守備を私はいつも矢野に期待している。
やっと矢野っぽくなってきたぜ。1番バッターに定着しろよ。
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鉄壁の守備
昨日は矢野だけじゃなく、羽月、小園、田村、床田も含めてカープの内野は鉄壁の守備を見せました。
土のグラウンドでややこしい打球がたくさん飛んできましたが見事にノーエラー。1死3塁で床田が坂本のピーゴロを捕ったのが一番スゴかったぞ。
「サード羽月、セカンド小園」のスタメンに違和感を感じた方も多いと思いますが、おそらく新井のプランは
「0対0の展開で羽月に代打二俣を出す」
だったのだろうと思います。
0対0で7回あたりに阪神が左投手を出してきた時、羽月に代打二俣翔一。その後セカンド小園を動かさずに、新井はサードに二俣を入れたかったのでしょう。
だから昨日は「羽月と二俣2人でサード1個のスタメン」という感じだったのです。間違ってたらごめんなさい。
今年のカープは打ち勝つ野球が基本線ですが、守り勝つ野球も健在なのです。
今から個別寸評をします。
阪神寸評
デュプランティエ。5回4安打3失点。自責ゼロ。
思ったよりはるかに良いピッチャーでした。今から絶賛します。
顔とフォームは全然似てませんが、
デュプランティエはなんとなく、
森下暢仁 に似ています。
どこが似てるかというとタテ回転のキレイなストレート。
次にタテのカーブ。デュプランティエの「二の腕」はサイドスローなんですが、「一の腕」がオーバースローです。だからタテのカーブを投げられる。
野間がチャンスで2打席連続ワンバンカーブを三振しました。野間がああいうアホな空振りをするのはたいへん珍しい。デュプランティエのカーブは相当打ちづらいのでしょう。森下暢仁に似ています。
カットボールは制球抜群で、チェンジアップはフォークボールのように空振りが取れる。森下っぽい。
あとメガネがカワイイ。森下っぽい。
左打席の打撃フォームも非常に豪快で佐藤輝明より打ちそうに見えました。スイングはスカタンでしたけど。笑
中でもデュプランティエが一番森下に似ているところは…
「味方のエラーにはぶてないところ」です。はぶてない。
3エラーした木浪のために、3失点後も黙々と低めに投げ続けました。森下暢仁のようでした。いいピッチャーです。
藤川球児。3連戦を0勝2敗。
藤川監督は負けてるのに代打を出しませんでした。
9回裏0対3で先頭打者・坂本誠志郎に代打を出しませんでした。
ベンチには小幡、高寺、楠本、小野寺、梅野がいました。
私は「代打出さないんだぁ、なんでだろ?」と思いました。
8回裏0対3の2死13塁、前川vsハーンにも代打を出さない。
まあこれは理解できる。ここで代打を出さない藤川はカッコよかった。
ただ試合後に藤川は3エラーした木浪について
「ピッチャーが可哀そう」
「使ってるこっちが悪い」
と阿部慎之助ばりの辛辣なコメントを口走りました。※デイリー
まだ開幕したばかりなのに、阪神のショートは層が薄いのに、今からそんなこと言ってて大丈夫なのかね?
阿部はこういう時、すぐにトレードでショートの選手を獲りますが、藤川球児もそういう野球をやるのかね?
広島寸評
床田寛樹。7回6安打0失点。
ピッチングは100点。
だが私は床田の 打撃 に苦言を呈したい。
6回表、3対0、2死2塁、打者床田、投手漆原。
床田はカウント3-0からフルスイングして一ゴロ。チェンジ。
床田の打撃が良いとは言っても、カウント3-0で次打者は矢野です。
私の作戦は「3球待て」でした。四球の確率が高いからです。
百歩譲っても「2球待て」です。床田は投手だからです。
この場面、カープはデュプランティエに試合を作られて非常にイヤな雰囲気でした。勝率100%の流れが勝率90%に変わってきた6回表でした。
ここで阪神にとどめを刺せれば昨日の床田はマダックス、98球完封勝利ができていたでしょう。
2試合連続完封勝利を逃した要因はヒットを打ちたい床田のバッティングです。
そもそも新井が床田に「打っていいよ♡」のサインを出す意味も全くわからん。8番床田も意味わからん。
石原貴規。9回8安打0失点。
いいリードをするようになりました。点差がある時は基本に忠実なリードをします。
イージーなワンバンをワイルドピッチしましたが、走者中野を警戒してたから少しだけミスったんですよ。十分許容範囲です。今日も頼むぞ。
自らのワイルドピッチで2死23塁とピンチを広げましたが、落ち着いて
「佐藤と大山2人でアウト1個を取ればいい」
という丁寧なリードをしました。平たく言うとアウトコース一辺倒。
石原と床田は「2点まではやってもいい」と考えていました。ミスを挽回しようと力を入れれば事故が起こります。2人は点差をしっかり考えて安全第一のピッチングをしました。守り勝つ野球です。
小園海斗。3打数0安打1四球。
1塁走者に羽月がいる時、小園は初球ライトフライを2度打ちました。
解説の赤星は「もったいない」と言いましたが、私は「全然オッケー」と言います。末包と小園は全打席フリーに打ってよろしい。主砲なんだからチマチマするな。
小園は地元甲子園でまさかの2試合ノーヒット。今日は3日分まとめて打て。月間MVPがかかっているぞ。
羽月隆太郎。3打数1安打2打点1四球1盗塁。25歳。
まさかのバースデー先発でした。そんな文化はカープになかった。
しかし勝因は羽月。あの2打点が効いた。
サードの守備でも難しいゴロ3つを完璧に捌きました。本人は何事もなかったようにスカしてましたが、内心はめっちゃ嬉しかったはずです。私にはわかるんですよ、長い付き合いだから。
羽月が捌いたサードゴロ3つも矢野雅哉に負けないファインプレーです。3つとも非常に難しかったぞ。
本日のゲームプラン
伊原vs森翔平。
阪神寄りのアナウンサーがこの2日間連続して
「カープとの首位攻防戦です!」
とアホみたいにわめいていました。
これは非常に「阪神あるある」で、ちょいと連勝すれば「首位攻防」で、ちょいと連敗すれば「木浪はクビ」と言い出すのが阪神ファン。
何が言いたいかというと、
今日の伊原君には…
相当な重圧がかかるでしょうねってこと。
プロ初先発が甲子園。連敗中で監督もキレてる。
伊原投手は前回マツダスタジアムで好投しました。オープン戦でもカープは完璧に抑えられました。社会人出身のコントロール良い好投手であることは間違いありません。
だけど今日、阪神ファンやマスコミや藤川監督からかけられる重圧は かなりのもの があると思います。
「伊原、頼むぞ」
「連敗止めてくれ」
がっぷり四つでフィフティーフィフティーの試合も、余計な重圧がかかればカープが有利になります。
だから先攻の広島カープが先制点を取れば、いくらドラ1の伊原君でも慌てるはずです。
1回表に必ず打席の回る小園海斗が誰より先に得点を取ってくれれば、阪神は焦ると思います。
1回表の先頭打者は二俣翔一。マティもフリーに打っていけ。
2番矢野が地獄のファール攻めで塁に出て、気落ちした投手の初球を小園が打つ。ウェーイ。