菊池涼介はゴールデングラブ賞を獲れるのか?

2024.9.29(日) 

広島 3-4 中日 マツダ 

最後まで頑張ろうや。私は日本シリーズに行きたいんや。

だが新井は絶対に行きたいってわけでもないみたい。3位だと興行的なメリットもないからね。

 

野間の牽制死

本題の前に昨日の試合を少し振り返ります。

野間が1試合2度の牽制死。これはたぶんNPBタイ記録です。だって1試合に3度も牽制で死ぬアホがいるはずないからです。

しかし逆を言えば野間は1試合で4度も塁に出ているんですよ。昨日はゲッツー崩れでなく自力で2安打2四球。4度も塁に出れば2回くらい牽制で死んだっていいだろう。

私は盗塁死と牽制死がキライではありません。打席にいた坂倉と小園だって何とも思っていませんよ。

 

島内と栗林が1発ずつ被弾。

ありゃ仕方ない。打った方が上手いよ。マグレだよ。四球を出すくらいなら一発打たせろ。

それにしても島内はリリーフなのに10勝してんのか。今年はよく打たれたもんな。

 

林晃汰vs二俣翔一

林晃汰。1打数0安打1三振。

林晃汰は6年目の23歳。11月で24歳になります。小園世代。

若いから若いからと言ってる間に24歳。来年25歳。

二軍の内田湘大の成長速度に比べると明らかに遅い。

守備走塁では既に内田に逆転されている。打撃もヤバい。

来年、同い年の小園海斗がサードにコンバートされたとします。

すると内田はファーストで一軍の試合に出るでしょう。すると林晃汰の出る幕はなくなります。

「そんなこと、お前に言われんでも林が一番わかっとる!」

その通り。私もそうだと思います。

だが打撃内容に成長の跡が見られない。当たった時は果てしないパワーを見せますが、いつもバットに当たらない。

昨日のアナウンサーが「林はストレートに滅法強い」と発言したことに私は耳を疑いました。林の弱点は決定的にストレートです。ストライクゾーンのストレートをいつも三塁側にファールしてるから、いつまでたってもレギュラーになれないのです。

誰か教えてやってくれよ。当たれば飛ぶんだからさ。

8月頃からオープンスタンスに変えてますけど、問題点はそこじゃありません。タイミングの取り方です。

 

二俣翔一。2打数1安打。

ライデル=マルティネスからヒット。1点差ゲームの先頭打者ですから、これは値打ちがあります。

二俣翔一はプロ4年目の21歳。山下舜平大や高橋宏斗とタメ。

来年はもっとスタメンで使たいですね。新井は「ポスト上本」とばかりにユーティリティーな使い方をしていますが、私は二俣をトリプルスリーか40-40、ポスト鈴木誠也に育てたいです。

 

ゴールデングラブ賞の話

さて本題。

今日のテーマは「菊池涼介が11度目のゴールデングラブ賞を獲れるか?」です。

守備の実力的には菊池が今でも現役ナンバーワンのセカンドだと思っていますが、実は今年のキクってエラーを 7個 もしているんですよね

キクが年間5個以上エラーするのは非常に珍しくて、メジャーリーグにアピールしようとしてハッスルした2019年以来6年ぶり。

エラーにもいろんな性質があって、キクのエラーは保険をいくつもかけたうえでのエラーですから仕方ありません。昨日の4回裏、キクが常廣の送りバント悪送球を拾ってアウトにしてくれたところも私はしっかりと見ています。 

 

実は去年も「キクの11年連続GG賞はヤバいかもしれない」と思いました。

阪神中野が143試合に出場してチームが日本一だったからです。

今年は巨人の吉川が142試合に出場してチームはリーグ優勝。補殺数485。キクは355。

ヤバいんですよね。素人の記者が吉川尚輝に投票する可能性は多いにある。

 

中野も吉川も確かに守備範囲は広い。補殺数も立派です。

だがまだまだ若い「ストレートな守備」です。甘々。

中野と吉川が「果汁100%のフレッシュジュース」なら、キクの守備は「焙煎を重ねたコーヒー豆をこだわりのマスターがさらにブレンドを重ねた守備」です。

さっき常廣のバントのところで「保険のかけ方」と言いましたが、イレギュラーバウンドに備えて待つところは待つ。走者の足の速さに対抗してチャージする時はする。打者の打球を予測して守る場所をチョコマカ変える。

カープファンはキクの守備を12年間見てきたので、キクの守備が当たり前になってきていますが、とんでもない。キクは100年に一人の二塁手です。

 

そのキクが今年11回のゴールデングラブ賞を獲る確率は

50% だと思います。

去年の中野の時も50%くらいヤバいなと思ってました。結果的には110票対107票で負けました。キクも惜しかったんですよ。

「去年は10年連続の付加価値があったからだよ!」

これも正論。あったとは思う。

だが近年のGG賞に「打率補正」とか「優勝補正」が加味される割合は確実に減ってきてるなと感じます。

 

1987年に大洋の高木豊が連続無失策の日本記録を更新した時、さすがにGG賞は高木豊だろうと思ったらなんとカープ正田耕三が初受賞。

なんでかと言うと正田はこの年打率.333で首位打者を獲っていたから。豊さんも3割打ってたんだけどね。

昔は確かにこういうことが多かった。豊さんは30年経った今でも時々グダグダ言ってる。笑 確かにお気の毒ですけども。

 

ところが2020年頃からGG賞はずいぶん「真っ当な評価」をされるようになってきた。

2022年、ヤクルトの村上宗隆が三冠王を取りました。でもサードのGG賞は巨人の岡本和真でした。私は感心しました。今までならノリで村上がGG賞を取ってましたから。

「へえ、最近のGG賞はちゃんと守備と打撃を分けて評価するんだね」

 

GG賞で評価されるポイントは守備の確実性、守備範囲の広さ、失点を防ぐ確率など。

それに加えて守備機会数、つまり出場試合数も重要視されます。

キクの弱点はここ。ベテランなのでちょいちょい休む。今年は130試合出場。スタメン125。

キクは去年120試合出場でした。スタメン109。中野は143試合全イニングフル出場でした。3票差で負けた原因はこれ。

中野への「日本一査定」はあったと思います。だけど中野がキクより優れていた点は「守備範囲の広さ」と「143試合出場」でした。特に140試合以上スタメンしていることは「失策数」や「補殺数」と同じくらい評価が高いと思われます。

 

そして2024年は吉川vsキクの一騎打ち。たぶん中野は出てこない。優勝してないし、打ってないから。笑

吉川尚輝の補殺数は480、キクは350。失策数は吉川5、キク7。

んで一番ヤバい点が吉川って今年「143試合全試合出場」しているんですよ。

ケガ男で有名な吉川が143試合。正確にはあと1試合残ってるのでそれに出たらの話ですけど。

 

143試合出場は男の勲章であると同時に「GG賞でちょっぴり査定がアップ」する有力な材料。

だから吉川尚輝は昨日の試合も1イニングだけ守って2回で交代しました。吉川も全試合出場の値打ちをよく知っている。

吉川尚輝はキクの大学の後輩。中京学院大学。

学生時代のライバルは中部学院大学の床田寛樹でした。

吉川はことあるごとに床田のことをホメてくれるので、その点についてはいつも感謝している。

だがそれとGG賞は話が別。吉川のような軽い守備のヤツには譲りたくありません。

私はCSも日本シリーズもまだ諦めてないよ。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感